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スワン工舎卒業生訪問19 株式会社セキ薬品さま

目標は、品出しのプロ。夢のひとり暮らしもはじめたい

みんなやさしい人ばかりで、仕事が楽しいと藤倉さん。現在、グループホームで暮らしていますが「もっと仕事を覚えてお給料を増やし、ひとり暮らしをはじめたい」と夢を語ってくれました。

ヤマト自立センター スワン工舎新座

就労に必要なスキルの習得はもちろん就労先の開拓からジョブコーチによる就労後のサポートまで一貫したプログラムで、障害者の自立支援に取り組んでいます。

株式会社セキ薬品

地域に密着した便利性強化型総合ドラッグストアを目指す株式会社セキ薬品。関東一円に133店のドラッグストアと13店の薬局を展開しています。今年1月現在。障害者法定雇用率は、グループ全体で2.14パーセントです。

藤倉正之さん

株式会社セキ薬品 ドラッグストア セキ若葉店。平成26年11月21日入社。藤倉さんの休日の楽しみは、好きな料理をしたり、自分なりにブレンドしたコーヒーや紅茶を味わうこと。「時には息抜きで銀座のスワンカフェに遊びに出かけ、神社巡りもします」。

商品の種類と陳列場所を自分なりの方法で覚えました

藤倉さんが勤務するドラッグストア セキ若葉店は、広々とした店内に医薬品から化粧品や生鮮食品まで、さまざまな商品を取り扱っています。藤倉さんの担当は、その豊富な商品の品出しと店舗の清掃業務です。

「藤倉さんは、1日の仕事の流れがすっかり頭にはいっていて、こちらが指示を出さなくてもどんどん動いてくれます。出勤したら、まずはスタッフ全員でクリンネスをおこないます。藤倉さんは、清掃作業も徹底的に行ってくれるので助かりますね。そんなまじめな勤務姿勢は、入社前の3日間の実習でよくわかりましたので、これなら戦力になると採用を決めたのです」と石井章登店長。

入社して約3ヵ月、職場や仕事にも慣れてきた藤倉さんですが、最初は品出し作業で苦労しました。

「当店は、取扱商品の種類が多く、中には陳列する場所が複数になる商品もあります。他のスタッフでもなかなかすべてを把握できないくらいです。入社当初、藤倉さんは品出しに時間がかかっていましたが、いまでは随分とスピードアップしてきましたね」。

どの商品をどこに陳列するかは、商品に書かれた数字で判断します。

「数字を覚えるのが苦手なので、自分なりに平仮名やカタカナに置き換えて覚えました」と藤倉さん。これを石井店長にお伝えすると「商品を見ながらノートになにか書き込んでいる姿は見かけてましたが、そんな努力をしていたんですね」と感心していました。

若葉店の従業員はアルバイトを含めて約30名、障害のあるかたは藤倉さん1名です。「彼の個性をみんなで理解し、活かせるように指示を出しています。誰にも苦手なことがありますが、藤倉さんの場合は接客です。そこは周りのスタッフがフォローするように気を配っています。食品関係の品出しは随分と上達しましたので、今後は化粧品なども覚えて、さらなる活躍を期待しています」。

もっと仕事ができるようになれば、夢のひとり暮らしも実現できると、藤倉さんは意欲満々です。

藤倉正之さんと石井章登店長、セキ若葉店のみなさん

たくさんある商品のひとつひとつを決められた陳列棚に品出しします

仕事に慣れてスピードも上がってきました

食品には賞味期限があるので新しい商品は棚の奥に

ドラッグストア セキ若葉店、藤倉さんの勤務時間は9時45分から18時15分です

「藤倉さんは大好きな食品から品出し作業をはじめるんですよ」と笑う石井店長

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