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ルネ・マグリット(1898から1967)は、ベルギーの国民的画家であり、20世紀美術を代表する芸術家です。ベルギー、ワロン地方のレシーヌに生まれ、ブリュッセルに長く暮らしました。シュルレアリストの画家である彼の作風は、日本でも良く知られています。パイプの描かれた絵に「これはパイプではありません」と書かれていたり、空は昼なのに、地上は夜だったり。マグリットは日常的なものをモチーフにしながらも、それに新しい意味を与え、独特の世界を作り出しています。 また、シュルレアリスムの枠にとどまらず、言葉やイメージ、時間や重力といった、私たちの思考や行動を規定する枠を飛び超えてみせる彼の芸術世界は、その後のアートやデザインにも大きな影響を与えました。
日本におけるマグリットの展覧会は、1970年代以降何度か開かれてきましたが、本格的な回顧展は2002年以来、実に13年ぶりとなります。今回の展覧会は2009年ブリュッセルに開館したマグリット美術館の研究成果を反映させるものとなります。
ベルギー王立美術館、マグリット美術館、マグリット財団の全面的な協力を得て、ベルギー、日本をはじめとする世界10か国以上から代表作約130作品が集まる本展では初期から晩年まで、マグリット芸術の変遷と魅力を紹介します。
どうぞご期待ください。
本展の美術品取り扱いにヤマトロジスティクス株式会社は協力しています。
ゴルコンダ/1953年/80 x 100.3センチメートル/油彩、カンヴァス/メニル・コレクション/The Menil Collection, Houston/コピーライト Charly Herscovici/ ADAGP, Paris, 2015
白紙委任状/1965年/81.3 x 65.1センチメートル/油彩、カンヴァス/ワシントン・ナショナル・ギャラリー/National Gallery of Art, Washington, Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, 1985.64.24/コピーライト Charly Herscovici/ ADAGP, Paris, 2015
空の鳥/1966年/油彩、カンヴァス/68.5 x 48センチメートル/ヒラリー&ウィルバー・ロス蔵 Hilary & Wilbur Ross/コピーライト Charly Herscovici/ ADAGP, Paris, 2015, コピーライト Photothèque R. Magritte/ BI, ADAGP, Paris/ DNPartcom, 2015