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平成27年度 助成事業 平成27年度 ジャンプアップ助成金、助成事業所が決定

次に踏み出す勇気の一歩。給料アップの熱意を応援します

障害者の給料増額を推進する、助成事業のひとつがジャンプアップ助成金です。すでに平均給料2万円以上支給の実績があり、さらに高い給料を目指す先進的な取り組みに、自己資金の不足分として定額500万円を助成します。本年度は13事業所を選定。活動の今後に期待と注目があつまります。

給料は月額平均給料、カッコ内は支給人数を表記

サンサンファクトリー

大幅な給料アップを図る、その切り札はユニークな餃子

全国5県でしか生産されていない行者菜 いり餃子の大量販売で、宮城から全国発信を目指します。行者菜は、行者ニンニクとニラの交配で誕生した新顔野菜。栄養価は高く、免疫力を高める効果があると言われます。

かねてよりの有機野菜の栽培を手がけており、計画は本格的な加工販売に挑戦する試みです。手作りで生産した餃子は好評で、ニーズは見込めます。

2015年に本事業で目指す年間売上は1500万円です。

障害福祉サービス事業所 赤城の家

素人から始めた農業。休耕地が増す山村で果たす役割

桐生市で自動車部品の製造を行っていた有限会社を母体とする赤城の家。減産がつづく中で、勤めていた障害者の働く場を確保する目的で、2001年に設立されました。

仕事は工業から農業へと次第にシフトし、今や耕作地は8町歩以上に。そのためトラクターの追加導入が不可欠となりました。数年前に突風と積雪でハウスの倒壊にも遭いましたが、この投資をバネに大幅な躍進を狙うとともに、地域との連携を深める考えです。

SELP すいーつばたけ

カフェ開店で、地域交流の充実、給料増額と仕事確保の一石三鳥

近年は利用者が増え、給料維持とクッキー、パン、木工の3部門以外に新たな作業科目の創設が課題だった、すいーつばたけ。

事業所のある埼玉県川口市安行は全国有数の植木の街です。春には安行桜を目当てに来訪する観光客で賑わいます。カルチャー講座も催行するなど、立ち寄る人の多かった事業所ですが、近隣住民からも「休憩できるカフェを」との声が聞こえ、需要と従来部門との相性を考慮し、カフェ開設を決めました。

タオ

パンの生産を増やし、付加価値の高い大豆加工食品に挑む

浦安市の補助金でメロンパンづくりから事業をスタートさせ約10年。販路は7つに増える一方、児童クラブなどからさらに追加の要望も出ており、対応に迫られていました。また並行して手がけている弁当事業も江戸川区の施設に提供する話が進んでいます。

この機会を生かすため、設備の増強を図ることにしました。納豆、豆腐の製造には、岩手の被災作業所から稀少な青大豆、秘伝を仕入れ、弁当の付加価値を高める計画です。

就労継続支援はぁもにぃ

経済的自立を支える場を増やしたい。市場価値の高い炭素循環農法に本格参入

2012年の開設以来、放課後等デイサービス利用者の卒後受入先として、カフェ事業、お菓子工房、養蜂業と矢継ぎ早に事業を拡大してきました。すべては利用者増に応えるためです。養蜂と同時に試験的に始めた農業に手応えを感じ、2197坪の農地を借用できる目途も立ったことから農業への本格的な参入を決断。収穫物は卸しの他、自ら加工し、有機ドライベジタブル&フルーツとして、お菓子工房の新目玉商品にする計画です。

特定非営利活動法人 どんぐりパン

低価格の製造卸し依存から、誰もがはいりやすい街のパン屋へ

少子高齢化と人口減少が問題となっている多摩ニュータウンの商店街に店舗と工房を構えながらも、売上の多くを占めるのは製造卸です。

店舗販売を充実させたいという本来の趣旨や低価格販売からの脱却に加え、近年は地域に子育て世代が増え、客層の変化が見られることから、誰もがはいりやすく、作業効率の高い店舗への大胆な改装を決めました。全面ガラス張りの造りは、ディスプレイ効果のみならず、利用者の仕事意識の向上も期待されます。

ユニオン

設備機器を一気に倍増。売上の40パーセントアップを狙う

ユニオンは洗濯を除く、おしぼりの回収、包装、梱包、配送に事業特化。単純作業ながら確実な需要があり、まだ伸び代が見込めます。これまで包装機4台、梱包機1台、配達車1台で対応してきましたが、人員配置の偏りや生産能力の改善向上には、機器の増設が避けられない状況にありました。助成金による購入直後は売上、給料の10パーセントアップ、習熟した3年後には40パーセント向上を計画。ひいては車両の追加購入も視野に入れています。

いなほ作業所

新店舗建築で定員増に応える。サンドイッチなど新ジャンルへの挑戦も

3台の車両を使った移動販売と学校への給食パンの納品等で、2000万円以上を売り上げる那智勝浦のいなほ作業所。慢性的な利用者増への対応と新たな職域の開拓を求めて、夢であった販売店のオープンに踏みだします。新築する店舗は約12坪、建設費は1600万円以上で一部を助成金で賄います。厨房を置く事業所から店舗までは車で 10分程度。街道沿いで近隣は学校もある住宅地という好立地です。

お菓子屋くれぱす

こだわりのパンで売上アップを。人通りの多い立地に2号店出店

国産小麦など材料にこだわった、体に優しい商品作りで焼き菓子を製造販売。2009年からはパンにも手を広げ、積極的な販路開拓に励んでいます。しかし、さらなる拡大は難しく、委託販売先の学校では給食制度が開始、減収が予期されることから、市内でも賑やかな立地への新規出店を敢行。利用者の意欲向上、地域のかたに働く姿を知っていただく、焼きたての香りが漂う、をコンセプトに月間売上100万円を目指します。

倉敷夢工房

これまで培った食品事業のノウハウで、丼もの テイクアウト新業態へ

手作りパン販売を皮切りに、自家栽培した無農薬大豆でつくった豆腐、人形焼きからお弁当の製造まで、20年間一貫して食の事業にこだわった活動をつづけてきました。

2013年にレストラン併設の新事務所に開設移転。給料も県下随一に達しましたが、空室となったかつての作業所を、丼物を中心としたテイクアウト店舗にして、いっそうの給料アップを目指すことにしました。

ワークスさつき

大型設備投資で、時代の流れに適応。技術力を武器に新たな受注を目指す

ワークスさつき は開設以来、介護用ベッド等をはじめとする福祉用具の清拭、消毒作業を行ってきました。

ていねいな仕事ぶりは高く評価され、受注量は増加するものの、マットレスの完全脱臭が技術課題でした。

解決には大型マットレス洗浄機の導入が不可欠ですが、1 千万円以上します。しかし今回、助成を活用して導入を決断。高齢化で高まる需要をつかみ、大型受注を獲得する目論見です。

ジョイ・ジョイ・ワークかりん

強みのカフェ事業をさらに伸ばして給料アップ

2011年、当初はかりんとう製造を中心に開所しました。後に軸足をベーカリー&カフェ事業にシフト。道の駅や移動販売など販路を順調に拡大してきましたが、店舗による売上の伸びが顕著で利益率もよいことから、福山市内の中心部にベーカリーショップ増設を計画。年間1千万円の売上増を目指します。周辺は役所や企業が多く、平日昼間の営業のみでも業績が見込め、早朝勤務が難しい利用者にも都合がよいのが利点です。

障害者通所福祉施設 あや作業所

宮崎の地で豊かに実る果樹。生産性の高い調理設備で脱 手作業

2001年の開所時からプランツセラピーを目的に果樹を植樹。10年以上が経ち、多様な果物が収穫できるまでになり、2年ほど前からは柑橘類を病人食や離乳食にも使えるジャムに加工、評判を得ました。しかし家庭用鍋による手作業では、利用者が手を入れる余地、生産量も限られるのが課題です。

大量調理設備を整備することで、参加できる仕事を増やすほか、菓子製造の許可も取得し、果樹の有効活用と給料増額を図ります。

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