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スワン工舎卒業生訪問20。株式会社フェイスさま

難しい仕事も自ら覚えてスキルアップ

指示を受けていなかった複雑な仕事も、伊芸さんは見よう見まねで覚えてできるようになりました。飲み込みが早い伊芸さんは、大切な戦力としてみんなに期待されています。

ヤマト自立センター スワン工舎新座 スワン工舎新座

就労に必要なスキルの習得はもちろん就労先の開拓からジョブコーチによる就労後のサポートまで一貫したプログラムで、障害者の自立支援に取り組んでいます。

株式会社フェイス

TSUTAYA 事業、牛角、土間土間、かつや、温野菜などのフード事業のフランチャイズ経営を展開。本社は、各店が店舗営業に専念できるように総務、人事業務などをサポートしています。グループ全体の障害者雇用率2.0パーセント。

伊芸 美紗貴さん

株式会社フェイス。平成27年1月13日入社。伊芸さんの楽しみのひとつは休日にお母さんと一緒に買い物に出かけること。お給料で大好きなアーティストの CD や新しい財布を購入しました。母の日には、お母さんにカバンをプレゼントしています。

伊芸さんと仕事をしていると次々とうれしい発見がある

伊芸さんが勤務する株式会社フェィスの本社総務部では、関東一円に展開する約50のフランチャイズ店が店舗業務に専念できるように、伝票整理などのさまざまなバックアップ業務をおこないます。

「店舗で使用するツールの作成も総務部の仕事です。 POP のラミネート加工機械は高温ですし、アンケート用紙の作成には鋭利なカッターも使用します。最初は少し心配もしましたが、伊芸さんは仕事の飲み込みが早く、責任感もあるので安心して仕事を任せています」と話す管理部労務チームリーダーの森 香さんは、伊芸さんの採用担当です。

「伊芸さんは人見知りが激しいので、正直、面接時はかなり迷いました。でも日を追うごとに職場に打ち解け、いまではたくさん笑顔を見せてくれるようになりました」。

伊芸さんの人柄はもちろん、積極的な仕事振りを、周りのかたは高く評価しています。作業が複雑でちょっと難しいのでは、と考えていた伝票整理の仕事も、伊芸さんは自ら見よう見まねで覚えました。そんな伊芸さんと仕事をしていると、うれしい驚きや発見がたくさんあると森さんは話します。

「当社では、障害者法定雇用率を守りながら、長く安定して働いてくれることを目標にしています。伊芸さんを迎える際も『私たちから挨拶をしよう。道具をきちんと整理整頓してわかりやすくしよう。書類に記入する店名は略さず正しく書こう』など、社内ルールを改めて見直しました。そのおかげで、社員みんなにとって働きやすい職場に改善できました。それだけではありません。伊芸さんと接する他のスタッフを見ていて、この人にはこんなやさしいところがあるのだと、スタッフの新しい魅力を発見することもあります」。

いまや伊芸さんは、頼れる戦力であり、なくてはならない大切な存在です。「彼女は、自分のお給料で買い物ができたことが、とてもうれしかったみたいです。仕事を覚えていくともっと楽しみは広がりますから、これからも積極的に活躍してほしいと思います」。

左から3番目の伊芸美紗貴さんと総務部で一緒に働くパートのみなさん

店舗から届くさまざまな伝票をファイルから取り出し店舗ごとに仕分けします

カッターを使って店舗で配布するアンケート用紙を作成

社内便用の封筒のノリ付け作業も総務の仕事です

「新人の伊芸さんをみんなで教え育てていく、そんな雰囲気に自然になりました」と森さん

伊芸さんの勤務時間は9:00から13:00。埼玉県朝霞市にある株式会社フェイス本社まで毎日自転車通勤しています

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