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スワン工舎卒業生訪問 23。がん研有明病院さま。

公益財団法人がん研究会有明病院。2016年1月、全700床の病院棟に、地上4階、地下1階の新棟も完成し、より充実したわが国初のがん専門病院です。ここで働く障害のあるかたは22名、雇用率は2016年11月現在、2.6パーセントとなっています。

看護助手の仕事をサポート。時には患者さんから感謝の手紙も。

上田さんは、病棟で働く看護助手をサポートするチームの一員です。時には患者さんから感謝の手紙が届くこともあり、仕事を頑張るよいモチベーションになっています。

ヤマト自立センター、スワン工舎羽田。

就労に必要なスキルの習得はもちろん就労先の開拓からジョブコーチによる就労後のサポートまで一貫したプログラムで、障害者の自立支援に取り組んでいます。

「大好きな仲間と一緒に働ける、この職場に はいれて 良かった」と笑顔の上田さん。左から4人目。

上田 遼さん。がん研有明病院。平成28年2月1日入社。

給料をもらうと気楽に電車で外出できるように IC カードをチャージ。「休日には友人に会うためスワン工舎を訪ねたり、横浜などをぶらりと散策したりします」。

ベッドメイクのノウハウもマスター。随分と手際もよくなりました。

外来で使用する簡易エプロンも取りやすくセットすることで、業務の時間短縮に。

自分もがん研有明病院の一員、という意識をチーム全員が持ってほしい。

「当院は手術、入院、退院のサイクルが早い急性期の病院です。700床もありますから毎日のベッドメイクだけでも大変な量で、看護助手はいつも業務に追われています。上田さんは、そんな看護助手の業務をお手伝いするワークサポートチームの一員です」と人事部の西田尚美さん。障害のあるかたたちで結成されたワークサポートチームは、病棟の清掃、ベッドの清掃やメイク、点滴で使うテープや患者さんの身体を拭くタオルの準備、さらに入院時に必要な書類の印刷、製本など、さまざまな仕事を担当しています。

「院内感染防止などに配慮し、衛生管理や身だしなみは毎日厳しくチェックします。チーム全員が、自分もがん研有明病院の一員だと自覚し、業務に励んでほしいですね」。そんな意識が芽生えたからか、最近の上田さんの成長は目覚ましいと西田さんは評価しています。

上田さんも業務をはじめて半年が経ち、「これからは先輩に頼らず責任をもって仕事をする」と発言。以来、自分の仕事を終えると、「仲間を手伝いましょうか、次の仕事をはじめましょうか」と自発的に考え行動するようになりました。「ルーティンを理解し、やるべきことを先読みできていますね。新しい実習生の先輩として手本になろうとしているその姿勢を頼もしく感じています」と西田さん。

チームに対する院内の評価は高く、担当する仕事の種類も増えました。中には納品された薬剤を所定の棚に並べるなど慎重な仕事もあります。西田さんは、各人の個性や指示出しのコツなどをまとめたシートを作成し、各部署との連携を図っています。「配属先と密に情報交換をおこない、彼らをサポートするのが私の役目です。チームの活躍の場を広げ、障害のあるかたが医療の現場でも力となって、チーム医療を支える一員として頑張ってほしいです」。

次第にチームの人数も増えて控室も大きくなりました。上田さんは、「控室でチームの仲間と話すのが楽しみのひとつ。みんなやさしくていい職場です」と笑顔で話しています。

「時にはみんなで飲みに行き、職場では話せないグチや要望も気軽に言い合えるようにしています」と西田さん。

クロネコ DM 便配達本人による特別報告会。

クロネコ DM 便配達事業では、クロネコ DM 便を配達する施設が全国に305ヵ所、約1,550名のかたが活躍されています。その中から地元で、クロネコ DM 便配達本人による特別報告会 開催を希望する施設を公募。ご応募いただいた2施設の報告会です。

NPO 法人つくし野会、もりの実。

奈良県北葛城郡広陵町。

もりの実は11月26日広陵町グリーンパレスで報告会を開催し、67名が参加しました。平成27年2月からクロネコ DM 便配達を開始し、4名のクロネコメイトさんが暑い日も寒い日も雨の日も、どんな天候にも負けずに日々の配達をがんばっています。

報告会ではそれぞれクロネコメイトさんが、日々の配達の様子をスライドで上映しながら、仕事への責任感、やる気、自信、達成感などを自分たちの言葉で来場者に伝えました。

NPO 法人花の会、メールサービスおからや。

山形県鶴岡市。

メールサービスおからやは、11月19日に鶴岡市勤労者会館で報告会を開催しました。クロネコ DM 便配達を始めて10年になり、現在は7名のクロネコメイトさんが、7町内で月平均約4,000冊のクロネコ DM 便を配達しています。

当日はたくさんのかたが集まり、メイトさんたちが卒業した学校の教頭先生も参加してくださいました。クロネコ DM 便の配達は大変なこともあるけれど、大好きな仕事なのでこれからもがんばっていきたいと、自分たちの言葉で思い思いに報告しました。

夢へのかけ橋実践塾活動報告。

第2回新堂塾(第3期)。

塾長施設を見学。利用者さんの働くちからを伸ばす、塾生の実践が始まりました。

数が不得意な利用者さんの仕事をフォローする治具に驚く塾生たち(ワークイン関前)。

利用者さんがおこなう封緘の仕事を塾生がやってみました(チャレンジャー)。

第3回 5万円必達塾。

塾生施設で見学勉強会も併せて開催。残り1年で給料5万円達成へ。

榛名山の麓で2ヘクタールの畑にタマネギやブロッコリー、枝豆の栽培をおこなう、ゆずりは会 を見学しました。

5万円必達のために、振り返りと今後の動きを確認しました。

第5回熊田塾。

ミカン収穫の最盛期を迎える現場を見学。塾生施設の仕入相互販売も実績が見えてきました。

昨年9月に山形県鶴岡市の愛光園で開催された見学、勉強会。

早月農園のミカン畑は1.5ヘクタールの急斜面。雨のため、収穫のお手伝いはできませんでしたが、塾生の仕入相互販売につなげます。

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