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自然栽培で農福連携に新たな広がり。

自然栽培パーティ、第2回全国フォーラム開催 in 郡山。

Program.

5月19日:フォーラム マルシェ。

  • 開会挨拶。
    • 自然栽培パーティ、佐伯康人代表。
    • ヤマト福祉財団、瀬戸 薫理事長。
  • 記念講演。
    • 自然栽培。農福連携が世界を変える。木村秋則 氏。
  • 自然栽培パーティ活動報告と実践報告。
    • 佐伯代表ほか。

5月20日:フォーラム分科会。

  • 初めての自然栽培。 NPO 縁活。
  • 自然栽培で楽しく働く。社会福祉法人、無門福祉会。
  • 自然栽培の販売をとおして広がるしあわせ。有限会社サンスマイル。
  • 植樹祭も開催。

自然栽培を利用者さんの手で。日本と日本の農業をもっと元気に。

5月19、20日、福島県の郡山市民文化センターで、自然栽培パーティの全国フォーラムが開催されました。現在、自然栽培パーティの参加施設は、日本全国に広がり約60団体に。佐伯代表は、「利用者さんが、無農薬、無肥料、無除草剤でお米をつくり、日本と日本の農業をもっと元気にしよう」と呼びかけています。

開会にあたり、瀬戸理事長は、「日本には富山県ほどの広さの耕作放棄地があります。利用者さんの手で再生し、安心安全な作物を提供してください」と挨拶しました。『奇跡のリンゴ』で有名な木村秋則 氏は、「2020 東京オリンピック、パラリンピックで、自然栽培と農福連携により、世界の人たちに日本の食の素晴らしさを伝えたい」と講演。続いて、全国の参加団体が近況を報告しました。「近隣の保育園などの子供たちも参加している」、「台風で他の田んぼの稲は倒れたが、自然栽培の稲は大丈夫」、「村中で無農薬のお米とお茶で玄米茶づくりを始めている」などの声を届けました。佐伯代表も、「耕作放棄地を再生する利用者さんは、いまや地域になくてはならない存在」と話しています。

翌日の分科会では、自然栽培を実践している ふたつの施設と流通を担う企業が、現状を具体的に伝えました。また、郡山市の福祉施設で植樹祭も開催。自然栽培と農福連携が全国各地で根づくようにと、木村 氏とともにリンゴの苗木を植えました。

この第2回全国フォーラムの開催を、ヤマト福祉財団が支援しています。

「地域の問題も解決できる、価値ある仕事をしていこう」と佐伯康人代表。

自然栽培で育てた作物をマルシェで販売。

「人を救う栽培、世を直す栽培、それが自然栽培」と木村秋則 氏。

「この活動が、2倍、3倍へと年々、広がることを祈念しています」と瀬戸理事長。

北海道から沖縄まで、全国の参加団体が自然栽培の成果を報告。

塾長のノウハウを学び、給料増額に活かす。

夢へのかけ橋 実践塾活動報告。

5月20、21日:第6回 熊田塾。

地域との繋がりを活かし、魅力的な商品や事業をつくり出す。

第6回熊田塾は、塾長施設社会福祉法人 こころん で開催しました。熊田塾長は、地域のかたと、福祉施設の双方にメリットを生む方法を考え、実践。直売カフェ こころや の品揃えは、地元農家の旬の農産物や加工品などで充実しています。塾生たちは、お米やタマネギ以外の野菜の栽培、ミカンを使った加工品の開発、販売店のレイアウト改善案などを報告。また、全国農福連携推進協議会が、2020年東京オリンピック、パラリンピックで、障害者の手による食材の提供を支援すること、そこに自分たちがどう関わっていけるかについても情報共有しました。

こころや には、地元農家が育てた農作物や、企業と共同開発した加工品も。

「地元と連携すれば新たな解決策も」と熊田塾長が各塾生にアドバイス。

6月8、9日:第5回 5万円必達塾。

何のため、だれのために売るのか。初心に立ち返り目標達成を目指す。

着実に成果を上げ、目標まであと一歩と迫った、5万円必達塾の塾生たち。第5回研修会は、武田塾長の施設社会福祉法人 はらから 福祉会で開催し、いくつかの事業所を巡り、各所長から話も聞きました。すべてが順風と思われていた塾長施設でも、さまざまな苦労や失敗を乗り越え前に進んでいます。「利用者さんの自立のために、生産した商品を、なんとしても売り切り給料を支払う」と、商品が売れ残れば飛び込み販売もします。何のため、だれのために自分たちは頑張っているのか。塾生たちは初心に立ち返り、残り3ヵ月での目標達成を目指します。

「イベントも参加するだけではなく、自ら企画し販売の機会を増やす」と施設長。

徹底した衛生管理のもとで新商品を開発する、みお七ヶ浜の現場を見学。

6月23、24日:第6回 亀井塾.

課題がたくさんあるほど、解決できたときの喜びは大きい。

第6回亀井塾は、山梨県でクラッシュゼリーなど果物の加工販売をおこなう塾生施設 NPO かしのみで開催。新規事業のブドウ園も見学しました。「利用者さんの給料増額に失敗を恐れず挑戦したい」と施設長。亀井塾長は、「トップが先陣を切って動く施設は伸びる」と評価しました。翌日は、目標に向け着実に成果を上げている塾生が、クッキーや缶詰の生産設備の増強、新商品の開発計画などを発表。「より売り上げ、利益を伸ばすには、収支計算をしっかりおこない、 PDCA で全職員が数字を確認し、必ず達成する覚悟が必要」と亀井塾長が激励しました。

新規事業のブドウ園の収穫は、4分の1をドライフルーツに加工する計画。

夏場に売り上げが伸びるクラッシュゼリーを製造する、かしのみ Neo の利用者さんと職員。

6月6日:新堂塾 第3期 見学、勉強会。

自分の役割を知ると責任感が芽生え、仕事に向かう態度も変わってくる。

新堂塾では、 DM などの封入封かんを事業の柱に考える塾生施設社会福祉法人 大阪聴覚障害者協会、あいらぶ工房を見学しました。「納品に同行してからは、みんなと働くことが苦手だった利用者さんが、他班の仕事も手伝うようになった」と塾生。「自分の仕事が、どう社会に関わっているかが見えてきたからでしょう。自分の役割を理解すると責任感が芽生え、仕事に向かう態度も変わります」とアドバイザーの菅野 敦教授。「働く力をどう育てるかは職員の仕事。それにはまず、職員が、生産の基礎を身につけることです」と新堂塾長は伝えました。

「ただ人が並ぶのがライン化ではない。ムリ、ムダ、ムラのない流れを」と新堂塾長。

「仕事に責任感を持つ人にしか、協力する態度はとれない」と菅野教授。

5月13日、俳人の花田春兆さんが他界されました。第三回ヤマト福祉財団賞贈呈式以来、全受賞者に贈る俳句を詠んでいただき、平成27年にはご自身も同特別賞を受賞。28年には受賞者に贈った俳句をまとめた句集、まほろば を発刊されました。心より、ご冥福をお祈りいたします。

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