自分の担当する部屋番号と日付を単語帳に書いてポケットに。
面接で佐々木さんの人柄が採用の決め手と話すニチイホーム矢口のホーム長、坂田進一郎さん。「居室清掃は、佐々木さんともう一名が手分けして、ひと部屋に対し週2回のペースでおこなっています。お客様がお部屋にいらっしゃるときに清掃に はいりますから、必ずノックと挨拶をして入室しなければなりません。佐々木さんはコミュニケーションをきちんと取れるかたなのでその点も安心です」。
佐々木さんの勤務時間は10時から16時。出社すると、全室のゴミ集めから開始します。
「これは佐々木さんひとりに任せている仕事です。広い館内を歩きまわり、ひと部屋ひと部屋、お客様に挨拶しながらおこなうゴミ収集は大変だと思いますが、いつも丁寧に仕事をしてくれています」。
勤務して2年、仕事も慣れてきた佐々木さん。ポケットには、何月何日にどの館の部屋を担当したかを記した単語帳が はいっています。部屋数を正しく報告できるようにと、自分で考えたアイデアです。
「そんな工夫もしていたんですね。お客様からは、あの人は本当によくやってくれていると、お褒めの声が届いています。介護職員たちも、佐々木さんが居室清掃をきちんとこなしてくれているので、介護の仕事に専念できる時間が増えたと感謝しています」。
佐々木さんの課題は、床掃除などのあまり得意ではない箇所の精度も上げること。
「これでキレイになったと思う佐々木さんの感覚と私たちの感覚を一致させることが大切です。いまはシーツ交換の練習もしています」と坂田さん。
株式会社ニチイケアパレスでは、さらにできること、を広げ、お任せしていくことで、自身のやりがいにもつなげてほしいと願っています。
職場で期待される佐々木さんは、プライベートも充実。「小さい頃から歌手になりたいと夢を持ち、いまは月に2回ぐらい、ひとり、カラオケに通い練習をします」。いつかは人前で歌ってみたいと、楽しそうに話していました。
「仕事を終えたあと、周りのかたから『頑張りましたね』と声をかけてもらえるのがうれしい」と佐々木さん。
株式会社ニチイケアパレスでは、障害のあるかたをもっと受け入れていく方針です。