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沖縄の障害者福祉を、段階的に応援。

障害者の働く場パワーアップフォーラム、沖縄キックオフ。

10月26日、沖縄で、6年ぶりのパワーアップフォーラムを開催しました。現在、県内の福祉施設数は約500に増え、利用者さんの仕事の確保と支援など、課題も増大。パワーアップフォーラム沖縄実行委員会が中心となり、これらの課題に、自ら考え、取り組みを進めています。そんなみなさんを、ヤマト福祉財団は、3年かけて、段階的に応援することを計画。今回はそのキックオフです。

第1回目は、先駆者の取り組みや、互いの情報、意見交換からスタート。

「沖縄は、障害者福祉施設の数が、人口比からみて、非常に多い県です。これを機に情報を交換し合い、自分たちになにができるかを考えてください」と、瀬戸理事長が開催挨拶をしました。続いて、きょうされん の藤井専務理事がコーディネータとなり、シンポジウムへ。障害者の働く場の拡大などを進める3名が登壇しました。

社会福祉法人 トゥムヌイ 福祉会の喜納 平(きな たいら)理事長は、県産の豚肉や、バイキング形式のメニューなどで、人気レストランを経営。「私たちには、利用者の給料を高くするというゴールがあるので、それに向かって、スキームを動かしていく人材が必要です。求人サイトや、就職フェアを自ら運営し、人材獲得を図ります」と報告しました。

株式会社 ゆにばいしがき 津嘉山 航(つかやま わたる)代表取締役は、本島から400キロメートルも離れた八重山地区で、5000坪の農園を経営しています。「マンゴーを柱に、サトウキビの苗作り、島らっきょうの栽培、パイン加工などをおこなっています。農業は、細分化すると、いろいろな仕事を創出でき、土に、自然に触れて働くことで、みなさんに良い変化が生まれています」と発表。

清掃用品レンタルのフランチャイズ店を経営する、有限会社 やんばるライフの比嘉ゑみ子専務取締役は、「どんな障害があっても、工夫次第で関われる仕事があると気づきました。企業も福祉施設も、人から学んで、はじめて成長できます。完全な人なんていません。多様性を受け入れることが大切です」と伝えました。

午後は、4つのテーマで分科会を開催し、先駆者たちの事例を参考に、解決すべき問題点などを検討。さらに、藤井専務理事が時流講座を、瀬戸理事長が特別講演をおこないました。

フォーラムで生まれた横の連携を活かし、今後も分科会ごとに活動を進めていきます。

沖縄県で障害のあるかたの働く場の拡大などに、なにができるのか。シンポジウムでは、左から きょうされん 藤井克徳専務理事、有限会社 やんばるライフ 比嘉ゑみ子専務取締役、株式会社 ゆにばいしがき津嘉山 航代表取締役、社会福祉法人 トゥムヌイ 福祉会 喜納 平理事長、パワーアップフォーラム沖縄実行委員の新垣 潤一 氏が、それぞれの取り組みや、意見を語りました。

4つの分科会で話し合ったポイントを、各代表者が報告しました。

4つの分科会で、今後の取り組みを検討。

分科会1: 食文化、販路開拓、アンテナショップ作り ワークショップ。食文化、販路開拓イベントや、アンテナショップ作り。

沖縄ならではの食材を活かした飲食事業について、アイデアや、意見を出し合いました。

分科会2: ビジネス マッチング ワークショップ。地場企業と、障害者施設の出会いの場作り。

ジョブマッチングで、弱い立場の障害者にも、夢のある仕事と、働きかたを実現します。

分科会3: 観光、おもてなしワークショップ。観光や、インバウンド クルーズ船のおもてなしを通じたマルシェ、イベント作り。

それぞれがおこなう事業や、商品を活かすために、興味のあるところから勉強会を実施します。

分科会4: 何からはじめよう、仕事おこし、ワークショップ。これから、仕事をはじめる、新しい事業所のためのネットワーク作り。

あれをしたい、これをしたい、から、見学会や、勉強会を積み重ね、事業を形にします。

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