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スワン工舎卒業生訪問, 29。株式会社ゲオビジネスサポートさま。

夢は全国の水族館を回ること。

「仕事をしてお金が貯まったら、いろんなところに出かけたい。できたら全国の水族館を回りたいです」と金子さん。夢を実現するために、頑張っています。

スタッフの制服を着ることを目標に。

20歳になったばかりの金子玲央さんが働いているのは、全国に1200店舗を展開するレンタル DVD ショップ、ゲオ 狭山店です。

金子さんが担当するのは、店舗内外の清掃です。ひとくちに清掃といっても、商品のホコリを取ったり、陳列棚の拭き掃除や、床のモップがけ、トイレや駐車場の掃除など、さまざまな仕事をこなしています。

特例子会社の株式会社 ゲオビジネスサポートに本採用になってから7ヵ月、「実習の時は、作業の手順も、モップの使いかたもわからなかったけれど、彼の良いところは、覚えようとする真面目さ、素直さ、自らやろうとする姿勢で、どんどん習得していくことです。今では、見たことのない道具があっても、ちょっと教えれば使えるようになる。応用力が出てきました」と、ストアコーディネーターの後藤伸一郎さん。

ゲオビジネスサポートで働く、障害のある社員は、全国で149人。24人のストアコーディネーターが店舗と、障害のある社員を橋渡しする仕組みを作っています。

「店舗経験者がストアコーディネーターとして、店の要望を汲み取り調整することで、障害のある社員の能力を活かしていきたい、と考えています。採用にも積極的です」。

お昼休みは いつも一緒に取っているという、スタッフの五藤章徳さんは、「本採用になったとき、お店の制服を着ることを目標にしよう、と金子さんに言ったんです。私は息子がふたりいますが、彼は3人目の息子のようなもの。仕事も、指示をしなくても進んでやることができるようになってきました。彼が制服を着るようになるのが私の夢です」と話してくださいました。

最後にストアコーディネーターの後藤さんから、「スタッフとのコミュニケーションもとれるようになり、社会性が出てきて、自立していこうという姿勢が見えてきました。20歳になって、頼もしく感じますね」と、うれしい言葉をいただきました。

株式会社 ゲオビジネスサポート.

DVD、CD、ゲームソフト、書籍などの、レンタル、販売を展開する、ゲオグループの特例子会社。全国で149人の障害者社員が働いています。2018年10月現在。

ヤマト自立センター、スワン工舎.

就労に必要なスキルの習得はもちろん、就労先の開拓から、ジョブコーチによる就労後のサポートまで一貫したプログラムで、障害者の自立支援に取り組んでいます。

金子 玲央さん.

株式会社 ゲオビジネスサポート。平成30年3月11日入社。取材の途中にも、お客さまがとおると、「いらっしゃいませ」と、声をかける金子さん。仕事もプライベートも充実しています。勤務時間は、8時30分から、15時45分まで。

左から、狭山店 店長の荻野さん、金子さん、ストアコーディネーターの後藤さん。

「この制服を着ることを目標にしよう」と金子さんに話した、スタッフの五藤章徳さんと、ストアコーディネーターの後藤伸一郎さん。

棚から商品を取り出し、丁寧に拭きます。

ゲーム機器のガラス面から、操作盤までピカピカに。

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