より責任ある仕事も任せたい。糸山さんならきっとできます
糸山さんが武蔵野第一ブロックサミット営業所に勤めて、約1年4ヵ月が経ちます。「職場の人はみんなあたたかくて、いろんなことをやさしく教えてくれました」と糸山さん。営業所では、毎日、大量の商品を複数の店舗に向けて出荷します。出荷商品は、機械が自動的に店舗ごとの積み込みラインに仕分けし、担当者がトラックに積み込みます。この時、機械が読み取れなかった商品はフォローラインに送られ、人の手で仕分けしますが、この仕事を担当しているのが糸山さんです。
糸山さんは、いつも明るく元気いっぱい。職場ではムードメーカー的な存在です。「私がここに赴任した時、これから従業員のみなさんの顔と名前を1人ずつ覚えていきます、と挨拶したのですが、一番最初に自己紹介に来てくれたのが糸山さんでした。営業所約40名の従業員の中で真っ先に名前を覚えたのが、糸山さんです」と藤原友幸所長は話します。
糸山さんの他にも、この営業所には11名の障害のあるかたが働いています。中には勤続17年になるベテランもいます。「私たちは、入社前に10日間の現場研修をおこない、本人の働く意欲や仕事の適正などを判断するようにしています。ここでの仕事は、糸山さんが担当している体力の必要な作業、袋、箱詰めといった細かな作業、他にも清掃作業などに細分化されていますので、自分に適した仕事に就くことができます」。
現在、糸山さんは、フォローラインをひとりで任されるようになり、時給も900円に昇給しました。「仕事は楽しいですし、給料がもらえてうれしいです。この仕事をずっと続け、お金を貯めて家族を旅行に連れていきたい。親孝行がしたいです」と話しています。
「大雪の日、私が会社に着いた時、糸山さんはすでに仕事をはじめていて、その真面目さに感心しました」と話す藤原所長。「糸山さんには、今後は店舗ラインも担当してもらいたいと考えています。より責任の重い仕事ですが、糸山さんならきっとできると期待しています」。