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本展は孤高の画家バルテュス、本名バルタザール・クロソフスキー・ド・ローラ(1908から2001)の初期から晩年までの作品を通して、創造の軌跡をたどる国内最大規模、没後初の大回顧展です。ポンピドゥー・センターやメトロポリタン美術館のコレクションや個人所蔵の作品など世界中から集う40点以上の油彩画の他、素描や愛用品など合わせて100点以上を紹介し、世界で初めて晩年のアトリエを再現します。
ピカソをして、20世紀最後の巨匠と言わしめたバルテュスは、パリに生まれ、美術学校に通わずに絵画を習得しました。夢見るテレーズ に代表される、少女のいる室内画、時には猫や兄弟とともに描かれる、や静謐な風景画など、神秘的で緊迫感にあふれる彼の絵画は多くの人々に愛され続けています。1967年には日本人の出田節子さんと結婚し、1991年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞するなど日本とも深い関わりを持つバルテュスを一望する本展覧会は節子夫人の全面的な協力を得て開催の運びとなりました。是非お楽しみください。
本展の美術品取り扱いにヤマトロジスティクス株式会社は協力しています。
バルテュス:夢見るテレーズ。1938年、油彩、カンヴァス、150x130.2センチメートル 、メトロポリタン美術館、Jacques and Natasha Gelman Collection, 1998 (1999.363.2). Photo: Malcolm Varon. © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY
バルテュス:猫たちの王。1935年、油彩、カンヴァス、78x49.5センチメートル 、バルテュス財団。ヴヴェ、イエニッシュ美術館寄託 © Fondation Balthus, dépôt Musée Jenisch Vevey