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平成26年度 助成事業。平成26年度 ジャンプアップ助成金、助成事業所が決定しました

9施設の大きな挑戦をバックアップ。給料アップへ多彩な取り組み

ジャンプアップ助成金は、障害者の給料増額を支援する目的で行っているヤマト福祉財団独自の助成事業のひとつです。障害者の給料増額のモデルケースとなりえる先進的な取り組みを対象に、平均給料月額2万円以上を支払い、平成27年3月までに整備できる総事業費500万円以上の事業をおこなう施設に対して、自己資金の不足分として最大500万円までを助成します。本年度はつぎの9事業所が選定されました。

給料は月額平均給料、カッコ内は支給人数を表記

特定非営利活動法人 イーハトーブとりもと

就労継続 A型

高機能の煮炊き釜を導入。生産性のステップアップを狙う

東日本大震災で甚大な被害を受けたイーハトーブとりもと。昨年末には居酒屋鳥もと、カレーレストランカリー亭も完全復活しました。次の目標はレトルト工場の新設です。現在の製造環境ではレトルト封入前にルーを冷ます工程が必要で、製造には2日を要します。しかし、真空煮炊き釜を導入すれば、短時間冷却が可能となり、生産性の大幅な向上が見込めます。これを新設する工場の目玉にし、売上増を狙う体制を整える計画です。

就労支援センター 未来工房

就労継続 B型

地域の特産果実を素材にしたブランドワインの醸造に挑む

地元、福島県いわき市は東北の湘南とも呼ばれ、温暖な気候で果樹栽培が盛んです。利用者増から事業所を増やす計画を立てた未来工房は、経験のある作物栽培を再開させることにしました。しかし、生食用の果実は形や色など、生産管理上のハードルが高い。そこで立案されたのが果実の加工、それもワイン、果実酒の醸造です。成功すればいわき初のワイナリーとなり、地域活性化の起点となることも期待されます。

共働作業所 ピーターパン

就労継続 B型

赤字事業の見直し、弁当事業への参入で収益の改善を狙う

ピーターパンは開設当初より、養鶏事業の赤字に悩まされていました。さまざまな対策を講じるも改善が見られないことから事業を縮小する一方、利用者の増加に対応するため、新たに仕出し弁当事業への参入を計画。厨房の改修工事が必要になりました。弁当製造で出た食品残渣は養鶏用飼料に。廃油はもうひとつの基幹事業であるバイオディーゼル燃料の製造に活かすこともできます。各部門の連携強化により収益の向上を狙います。

福祉サービス事業所 かがやき

就労継続 B型

事業環境の変化にあわせ農産物直売所&カフェ事業に進出

農作業を希望する利用者の増加、農業に詳しい専門職員の採用等が功を奏し、農耕班の売上が上昇。袋詰めが追いつかないほどです。対照的に室内作業班は受注量が安定せず、脱下請けが課題でした。これを一挙に解決する策として、農産物直売所&カフェレストランの新築を決断しました。近隣には介護事業所、病院、養護学校があり、住民の散歩コースにもなっていて立地は申し分ありません。3年後の給料30パーセント増を目指しています。

ワークセンター あんしん

就労継続 B型、生活介護

市のバイオマス事業に積極参加し、地域初の本格福祉工場への脱皮を目指す

新潟県はキノコの生産全国2位。雪深い地元の十日町市は県下1位の土地柄。キノコ栽培の廃棄物処理が問題化していました。市は廃菌床のペレット燃料化を構想し、あんしん は実証事業に参加しています。その結果、2016年度には公設民営で製造工場の建設が内定。今後2年間の販売実績が計画規模を左右するため、ペレット運搬車の導入が不可欠となりました。事業は公共性、安定性が高く、将来の鍵を握る先行投資といえます。

障害福祉サービス事業所 第二むつみ園

就労継続 B型、自律訓練、移行

順調な私物クリーニング事業。配送車輌の追加でさらなる追い風を

老人介護施設等に入居されているかたの私物クリーニング事業を主軸に据える第二むつみ園。クリーニング師を配置し、サービス品質の向上を図った結果、顧客は同法人の内外を合わせ8事業所、契約者数約240名に達しました。来年度には法人内で老人ホーム2施設が新設予定で、配送にかかる時間、距離も昨年の倍になると見込まれ、配送車輌の追加が必須の状況です。実践塾にも参加し、来年度には5万円の大台を狙います。

障害者就労継続支援センター わっこ

就労継続 B型

ワンサイズ上の工作機械を導入し、国内市場の動向に対応

わっこは収益の高い事業所を目指し、数年前より樹脂の成形事業に乗り出しました。近隣の大手成形機メーカー OB を迎え指導を仰ぐ等、地元企業との取引を順調に拡大させてきました。しかし、中、大型製品の国内市場は堅調ながら、小型製品は海外生産へのシフトが進み、受注は伸び悩んでいます。そこで一回り上の中型成形機と周辺機器、品質向上に欠かせない冷却装置をあらたに導入し、受注量と給料の一層の増大を図ります。

NPO 法人 きらら女川

就労継続 B型

水産加工の再建で目指すのは、女川地域初の事業所の完全復活

かりんとう製造と水産加工を事業の柱にしていた きらら女川は震災により全壊、すべてを失いました。しかし事業継続の使命感は強く、一時的に県外に拠点を移し、再建に備えました。甲斐あって、2013年に菓子工場を復旧。つぎは水産加工部門です。工場の建屋は完成したものの、冷蔵、冷凍設備までは手が回らず、原材料の大量買い付けができずにいました。助成金を活用してこれを整備し、月30万以上の売上を目指します。

NPO 法人 ドリーム・プラネット

就労継続 A 型

専用ハウス温室の建設で品質向上、いっそうの販路拡大を目論む

年間約50種のポット花を生産、販売するドリーム・プラネットは、ホームセンターと直接契約し、市況に左右されないビジネスを確立してきました。しかし、栽培用のガラス温室は元来ぶどう向け。花苗の栽培には温度管理が容易ではなく、品質のムラが時期により避けられません。これをクリアできれば、数量、単価のアップにも前向きであるとの取引先の声に、専用のハウス温室の新設を決断。平均月給の1万円増が目標です。

平成26年度 給料増額支援助成金、障害者福祉助成金

全国で贈呈式をおこないました
写真説明

北海道支社。施設へ伺って贈呈式をおこないました

関東支社

大分合同新聞、2014 年6月14 日

河北新報、2014 年5月6日

東北支社

九州支社

中国支社

東京支社

中部支社

福島民報、2014 年5月22 日

関西支社

北信越支社

四国支社

九州支社、施設へ伺って贈呈式をおこないました

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