Information of the Art
山梨県立美術館開館35周年記念、山梨放送開局60周年記念
生誕200年ミレー展、愛しきものたちへのまなざし
農民画の世界を生み出したミレー
バルビゾン派の代表的な画家であるジャン・フランソワ・ミレー(1814-1875)は今年生誕200年を迎えます。本展はこれを記念し、国内外のミレー作品約80点によりミレーの画業を回顧します。
ミレーはノルマンディーの海辺の寒村で子ども時代を過ごし、後に自然豊かなフォンテーヌブローのバルビゾン村に定住。それまで絵画の主題とはなりえなかった農民の労働の様子を見つめ、宗教性をもたたえた荘厳な農民画の世界を生み出しました。
自然に対する畏敬、身近なものへの慈愛
ミレーの絵画は、幼い頃から育まれた自然に対する畏敬、身近なものへの慈愛が作品の根幹を成しています。家の農作業を手伝い、その間に畑や野原の風景を描いていたといいます。農作業に対する愛着には、こうした子ども時代の体験が大きく関わっています。
1837年パリへ出て画家ポール・ドラロッシュに師事。1840年肖像画がサロンに初入選します。1841年結婚しますが、妻は3年足らずで病死。1849年には同棲中だった女性との間に第1子をもうけます。この頃の画風は華やかな様式と評されています。同年、パリから晩年を過ごすバルビゾンへ移住。代表作である種まく人をサロンへ出品するのは翌1850年のことでした。
本展では、初期から晩年までの作品を紹介するとともに、家族の肖像や生活の情景を描いた作品に焦点をあてることで、ミレーの作品世界の新たな広がりをお楽しみいただきます。
本展の美術品取り扱いにヤマトロジスティクス株式会社は協力しています。
- 開催期間
- 2014年7月19日 土曜日から8月31日 日曜日
- 休館日
- 7月22日 火曜日、28日 月曜日、8月4日 月曜日、25日 月曜日
- 開催場所
- 山梨県立美術館
- アクセス
- JR中央本線甲府駅より。
甲府駅バスターミナル南口6番乗り場から発車するすべてのバスで約15分、県立美術館を下車、タクシーで約15分、料金1,700円程度。
中央自動車道甲府昭和インターより料金所を昇仙峡、湯村方面へ出て200メートル先を左折、徳行立体南交差点左折、アルプス通りを約2キロメートル直進、貢川交番前交差点を左折、国道52号を約1キロメートル左側。
中昇仙峡より、敷島営業所行バスで県立美術館を下車。 - 開館時間
- 午前9:00から午後5:00。入館は午後4:30まで
- 観覧料
- 当日一般 1,000円、大学生 500円。小中高、特別支援学校の児童、生徒は無料。山梨県内65歳以上のかたは無料、健康保険証等持参。障害者手帳をご持参のかたはご本人と付き添いのかた1名が無料
- 主催
- 山梨県立美術館、山梨日日新聞社 山梨放送、生誕200年ミレー展実行委員会
- 特別協賛
- ダイワハウス工業
- 後援
- 在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、NHK甲府放送局、テレビ山梨、テレビ朝日甲府支局、朝日新聞甲府総局、毎日新聞甲府支局、読売新聞甲府支局、日本経済新聞社甲府支局、産経新聞社甲府支局、共同通信社甲府支局、時事通信社甲府支局、山梨新報社、日本ネットワークサービス、エフエム富士、エフエム甲府
- 企画協力
- ホワイトインターナショナル
- 問い合わせ先
- http://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/電話 055-228-3322
- 巡回情報
- 府中市会場、府中市美術館、2014年9月10日 水曜日から10月23日 木曜日、
宮城県会場、宮城県美術館、2014年11月1日 土曜日から12月14日 日曜日
写真説明
ミネソタ大学ツイード美術館、耕す人。Copyright, Collection Tweed Museum of Art, University of Minnesota Duluth.
部屋着姿のポーリーヌ・オノ。1843-44年。油彩・カンヴァス、トマ・アンリ美術館蔵。Copyright Daniel Sohier.
慈愛。1858-59年。油彩・板。トマ・アンリ美術。館蔵 Copyright Daniel Sohier.