2年間の成果を全塾生が発表
合同修了式の初日、事業改革モデル化資金の助成を受けた塾生を皮切りに、全41名の塾生がこれまでの成果を発表しました。
5万円という目標を見事に達成できた事業所、いま一歩届かずに歯がゆい思いをしたところなど、結果はそれぞれです。
「 PDCA、ライン化、ものづくりのノウハウなど塾長に教えていただいたことを今後も実践し続け、さらに給料増額に励みたい」「かたくなだった職員の考えかたも徐々に変わってきた」「なによりも利用者が事業所を仕事場として捉えるようになったことが大きな成果」などさまざまな報告がありました。そして「2年間頑張り続けたことは、これからの大きな自信になりました」とだれもが口を揃えて話しています。
塾生たちの成長を見届けに来られたきょうされんの藤井専務理事は「これからは自分の事業所だけではなく、各地域での牽引者としての意識も持ってください」と講評しました。
瀬戸理事長は「2年間で5万円という目標はちょっとハードルが高かったかもしれませんが、みなさんの努力の成果はしっかりと数字に現れています。みなさんの挑戦はこれで終わりではありません。今後も上を向いて、利用者のしあわせを実現するために走り続けてください。私たちは応援します」と呼びかけました。
塾長のスピリットを継承し、それぞれ新たな一歩を
翌日は、それぞれ最後の分科会を開きました。塾生たちは、改めてこの2年間を振り返り、本音で意見交換をおこないました。中には思うようにできなかった悔しさから言葉に詰まるかたも。「あんなにたくさんいた仲間が、この人数になってしまった」とポツリともらす塾生。しかし「これから先、なにか大変なことがあっても、相談できる仲間ができたことは大きな財産」と塾で築いたつながりを今後も活かし、次の目標達成に向かっていこうと士気を高め合いました。
そんな塾生たちに武田塾長は、「利用者の給料をなぜ上げなければならないのか、その意味だけは決して忘れてはいけません。そして事業所の中で繰り返し唱え続けてください。日々の忙しさに流されず、つねにしっかりとした基準を持ち、今後も頑張ってください」とメッセージを贈りました。
新堂塾長は「正直、私にとってもこの2年間はプレッシャーでした。塾長として売上を落とすわけにはいきませんから(笑い)。みなさんそれぞれにまだ課題を抱えています。それを達成できるように頑張っていきましょう。壁にぶつかり悩んだ時には、いつでも相談に乗ります」と話しました。
亀井塾長は「私たちは、事業所の顔となる商品づくりを目指してきました。その顔が別嬪か男前かはお客様が決めます。お客様も、時代の流れも、つねに変化していきます。それをしっかり見つめて、これからも利用者のために改善を続けてください」と伝えました。
修了式を終えても、名残惜しくなかなか会場を後にできない塾生たち。それでもそれぞれの決意を胸に、新たな目標に向かい実践塾から巣立っていきました。