福原さんの夢の新事業がスタート。次は利用者の夢をかなえる番
8月4日、蝉時雨の中、松橋神社の神主により厳かに火入れ式が始まりました。
「入塾した時、駄菓子屋を始めたいと話し、塾長に一喝されたことを思い出します。まったくのゼロ、むしろマイナスからのスタートでした」と塾生の福原和美理事長。
これまで夢 さぽーとがおこなってきたのは、味噌と関連商品の製造、販売、アクセサリーの製作、そして地元農家の手伝いなどですが、売上は伸び悩んでいました。「お金がなくて買えないから、ほしいという気持ちもなくなった」と話す利用者の生活を給料アップで必ず改善してみせると決意し、楠元塾に入塾します。
楠元塾で弁当、配食サービス事業の経験がまったくなかったのは夢 さぽーとだけ。「実績がないため、塾での成果発表などでは肩身が狭かった」と言いながらも「一番最後を走っているおかげで、先行している塾生の成功や失敗を見聞きでき、たくさんのノウハウを吸収できたのはラッキーでした」と笑います。
法人設立時には、資金調達に奔走してくれた、当時の副理事長も強力な応援者で、この日もお祝いに駆けつけてくれました。福原さんに「経営者としての自覚を持ちなさい」と営業面を含めて後押しをしてくれています。
楠元塾長は「いまは200食つくれる設備で十分。利用者が働きやすい動線と衛生管理を」と助言。福原さんは、職員とともに何度も塾長の施設を訪ね、なにが必要かを考え計画を練り直します。やがて事業改革モデル化資金の申請も とおり、計画は大きく前進しました。
「最初、料理長とはコンセプトの食い違いもありましたが、塾長の施設で働く利用者の姿を見たり、弁当事業を始める目的を常に話し合うことで、わかり合えてきたと思います。地域のかたにも試食、評価をいただき、彩りや味を改善。毎日食べても飽きない健康弁当で、目指すは1年後に150から200食、3年後は300食です。どんどん忙しくなり、より多くの利用者が参加して、人員配置に悩むくらいになりたい」と福原さんは燃えています。
現在は、17人いる利用者のうち4人が従事
開所式のお祝いに、特別なお弁当を用意
楠元塾で最後に弁当、配食サービス事業を開始した夢 さぽーと
弁当事業の始まりに安全を祈って、火入れ式