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夢へのかけ橋実践塾活動報告.

第3回 新塾研修会.

亀井塾長と食品製造の塾生施設へ.

6月15、16日、亀井塾長による第3回研修会を開催。初日は、グループホームなどへの配食やタイカレー缶詰を製造する杉並区の塾生施設、あけぼの作業所を見学しました。「缶詰とは思えない美味しさ。デザインもお洒落」と塾生たちが評価。亀井塾長は「配食より外部から収入を得るタイカレーに力を入れるべき。今あるキッチンカーを缶詰と同じデザインでラッピングし移動販売を始めては」と売上拡大の助言をしました。翌日は、川口市の塾生施設、晴れ晴れ へ。利用者さんは、パンと焼き菓子の2チーム。商品の目玉は、川口銘菓として地元も期待するベーゴマクッキーです。

亀井塾長は「4月に視察した大阪の青い鳥も商品のクオリティが高く、みんな自信を持っていいと思います。必要なのは、企業などの大量注文に対応できる設備、働く環境を整えること。4月5日の原価計算勉強会で学んだことを活かし、目標の給料に必要な売上額、製造数を明確にしてください。どうやって達成するか四六時中考えてほしい」と激励しました。次回は塾生施設かしのみ を視察します。

左: 晴れ晴れ を見学。右上: あけぼの作業所のタイカレー。右下: 青い鳥の製菓班。

熊田塾長から視察した塾生施設の感想を聞く.

5月19日の第3回新塾研修会で、熊田塾長がこれまで視察してきた3施設の感想を伝えました。

「大型乾燥機でドライフルーツを製造する、なでらの森の課題は、新商品の開発と販路の拡大です。他の塾生と連携していますが、地元の農家や企業との可能性も是非検討してください。菜の花は、町の協力を得て、使われていない農地や耕作機械を活用し、自然栽培を開始しようとしています。いまおこなっている農法で従来の売上を確保することを前提にして計画を立ててほしいと思います。赤城の家は、標高300メートルと農作物を育てるには、厳しい環境ですが、もと鉄工所の強みを活かし、落花生の焙煎機などを自分たちで製作していることに驚きました。今後は、福祉施設としての強みも活かし、売上の主力であるネギの作付け面積の拡大に力を注いでください」。

熊田塾長が呼びかけているのは、地域に根ざしたネットワークづくり。これは全塾生共通の課題です。

塾生施設の見学勉強会。左: 菜の花、右: 赤城の家。

第2回 5万円必達塾研修会.

企業から経営理念や人材育成を学ぶ.

「地域で成功している企業から、福祉施設が学ぶべき点は多い」と武田塾長は話します。4月15、16日に開催した第2回 5万円必達塾研修会は、山梨県甲府市の塾生施設 かしのみで見学会をおこなったあと、長野県伊那市にある「いい会社をつくりましょう」を社是とする伊那食品工業へ。

「会社を永続していくために大切なのは、社員のモチベーションを保つこと。銀行がお金を貸してくれない厳しい状況の時でも、創業以来58年間一度も給料を下げたことはありません」とふれあいサービス事業部の丸山勝治取締役事業本部長。

「会社は人を育てることで成長します。知識だけではなく経験をとおして、知恵を身につける、周りが見える、気づくことができる人間を育てることで、会社の大切な財産、信用を築くこともできるのです」。塾生たちは、利用者さんへの指導方法のよい参考になると、丸山氏の話を熱心にメモしていました。

翌日は、かしのみに戻って塾生が現状を報告。武田塾長は「塾が始まってそろそろ1年、それぞれが壁にぶつかっているようですね。今の方法で本当に5万円に到達できるのか、再度検討してみましょう。自分たちの組織、事業を見つめ直し、プラス点とマイナス点を冷静に把握した上で計画を立て直す。それが今後の成否を分けます」と激励しました。

かしのみラボで第2回研修会を開催。下: 見学した伊那食品工業。

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