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利用者さんの給料増額へ向かって。

夢へのかけ橋 実践塾活動報告。

2月16日、17日:第3回 楠元塾、第2期。

盛り付け作業で弁当を4列から2列へ。それだけで効率も動きも変わる。

第3回 楠元塾は、兵庫県尼崎市にある、塾生施設、社会福祉法人 尼崎あすなろ福祉会の、あすなろ亭で開催しました。朝早く、利用者さんたちが弁当の調理、盛り付けをおこなうため、楠元塾長は一足早く訪れ、その様子をチェック。研修会で、楠元塾長は、4列でおこなっていた弁当の盛り付けを、2列にするようにアドバイスしました。これにより、ご飯やおかずの入れ物などを置くスペースを確保でき、動線も良くなります。さらに、「服装を統一し、食器を拭くタオルはペーパータオルに変えること。衛生管理を徹底した上で、賃金向上なのか、それとも、ゆっくりと仕事をすることが目的なのか、職員が目的を共有し、進むことが大事」と伝えました。塾生たちの目を引いたのは、自転車カゴに取り付けた弁当の広告です。「前回、盛り付けの彩りが良くないと指摘を受け、利用者さんもアイデアを出して改善。カラーコピーでレシピ、メニュー、チラシを作成しました。チラシは自転車に付けて宣伝しています」。

翌日は、塾生たちが現状を報告。楠元塾長は、報告書のメニュー写真や、棚卸し表などをチェックしながら、ひとりひとりに、今後の改善点を示しました。

自転車のカゴに宣伝チラシを貼って PR する、あすなろ亭。

朝一に、あすなろ亭を訪れ、楠元塾長と一緒に、見学に参加した塾生。

「盛り付け作業を、4列から2列にして、効率を上げましたが、清潔さを保つことも忘れずに」と衛生管理の徹底を念押しする、楠元塾長。

3月2日、3日:第5回 新堂塾、第3期。

効率だけでなく、利用者さんを育てるためにも、自分の仕事、全体の流れがわかる環境に。

第5回新堂塾は、クリーニングと農業、食品加工をおこなう、群馬県高崎市の、塾生施設、社会福祉法人 ゆずりは 会の事業所エールへ。売り上げの柱はクリーニングで、現在の月額平均給料は3万700円。売り上げ向上とともに、利用者さん主導となる、リーダー育成を課題にしています。現場を見学した塾生からは、「ルールを示す掲示物が多すぎて、どう動いて良いのかわかりにくい」といった指摘も。新堂塾長は、「作業の流れが見えにくいですね。工程ごとの班長、職員の真似をすることから、リーダー育成をはじめると良いでしょう」と話しました。アドバイザーの菅野 敦 教授は、「利用者さんへのアプローチは環境づくりから。利用者さんは、なにをしているのかがわからないまま、仕事をしていくと、疲れてやる気もなくなってしまう。いま、自分がどんな仕事をしているのか、全体の流れも、わかりやすく見える化していくことが大事です」と伝えました。

翌日は、塾生が、それぞれの取り組み成果を発表。新堂塾長、菅野教授の講評と、今回のエール見学で学んだことをもとに、次のステップへと、各自で、どのように改善していくか、新たな課題を持ち帰りました。

クリーニング作業で大切な畳み、検品などの流れをチェック。動線の問題点などを見直していきました。

クリーニング作業の工程と、利用者さんの仕事ぶりを見学。

法人内の農作業をおこなっている事業所も見学しました。

YWF Topics.

第1回、ヤマトグループ親交会、表彰者に、ヤマト福祉財団 小倉昌男 賞 受賞施設の逸品を。

障害のある社員と、スポーツイベントをとおして、社員のコミュニケーションをはかり、働きやすい環境をつくるために、第1回、ヤマトグループ親交会が1月21日、参加者350名を集め、東京ドームシティで開かれました。内容はボウリング大会と、スポーツフェスとして、ボッチャの体験です。

ボウリング大会は、障害のある社員と混合チームを作り、支社、フォーメーション代表の20チームが出場。ベストチーム賞に輝いたのは、青森主管支店チームでした。

表彰チームには、ヤマト福祉財団 小倉昌男 賞 受賞者施設が製造する商品を提供、新得農場のさくらチーズセットや、はらから福祉会の牛タン、ひびき福祉会の点心セット、自然栽培パーティのお米をはじめとする、12施設の逸品を提供しました。

ヤマト福祉財団 小倉昌男 賞 受賞者施設がつくる商品を表彰12チームへ提供しました。

カレンダー販売にご協力いただき、ありがとうございました。

今年も、東京、銀座、伊東屋さまから、カレンダーのご寄付をいただきました。それを、各支社、主管支店で販売し、売り上げの319,622円を、社会福祉法人ヤマト自立センターに寄付いたしました。伊東屋さま、ヤマトグループのみなさま、ご協力ありがとうございました。

北東京主管支店。

高知主管支店。

東東京主管支店。

2月24日、パティシエの実演で商品開発を学ぶ、第3回、お菓子分科会。

パティシエから、お菓子作りの基本や、オリジナルレシピを学べる、お菓子分科会を、亀井塾卒業生以外にも門戸を広げ、第3回、お菓子分科会特別講座として開催。テーマは商品開発です。参加した10名は、今後手がけていきたい新商品などをリクエストし、亀井塾長の施設、ハイワークひびきのパティシエが実演指導しました。

「私たちが20年かけて築き上げた、有名お菓子屋さんに負けないレシピやノウハウを吸収し、利用者さんのために役立ててほしい」と亀井塾長が挨拶。久合田パティシエが、商品開発の考え方について、本などにある基本レシピから、どうアレンジしていくか、材料の選択と活用、焼き方のコツなどを披露しました。

ラングドシャ、ダクワーズ、多彩な味のクッキー、他にもカレーと一緒に提供するスコーンなど、参加者は、自分が希望した お菓子作りには、とりわけ熱がはいります。ひとりひとりが、パティシエから丁寧に指導を受けることができ、プロの技と、これから施設の新しい顔となるかもしれない新商品のレシピを持ち帰ることができました。

新しい商品の試作に熱がはいる塾生。

自分たちが希望した お菓子を作ることができました。

3月10日、11日、塾生で念願のマルシェにも参加、熊田塾特別研修会。

農業に特化し、学んできた元熊田塾生たち。昨年9月の修了式以来の再会となる、特別研修会を開きました。初日は、滋賀県の塾生施設社会福祉法人 八身福祉会へ。「在塾中は、ハウス移転などで、水耕栽培の本格的に稼働する前でしたが、いまは設備も完成。多くのかたのご協力を得て、やっと軌道に乗ってきました」と報告しました。他の卒業生も、「地方紙に取り上げてもらい、売り上げも伸びました」、「売り上げ2億円、給料5万円プロジェクトを進めています」、「農業とは違う新規事業を開始して、大忙しです」、「農場長として、売り場のリサーチを進めています」など、近況を報告。熊田塾長は、「みなさん、2年間でいろいろな可能性の種をまき、それが実りはじめているので、うれしく思います」と伝えました。

翌日は、京都で開催された、全国車いす駅伝競争大会の競技会場で開かれた農福連携マルシェに参加。「熊田塾をはじめたころから、みんなでマルシェをやろうと話してきましたが、ここでやっと実現できましたね。いつかは塾生の手で企画運営するマルシェも開きましょう」と熊田塾長は呼びかけました。

滋賀県の社会福祉法人、八身福祉会でホウレンソウ、水菜などの水耕栽培を見学。

いつか私たちの手で企画運営するマルシェを。

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