43名の子どもにはメガネを、7名はカトマンズで治療を。
子どもの失明防止対策を目的に、2017年12月に、ヒカリカナタ基金、ヤマト福祉財団とネパールの現地医療チーム、Professional Support Service Nepal (以下、 PSSN )の間で、プロジェクトの実施合意書を調印しました。
昨年の10月19日、20日には、2回目のアイキャンプを実施。今回は PSSN の要請により、ネパール西部のダウラギリ県バグルンでおこないました。カトマンズから空路で、観光地として有名なポカラに到着、チャーターした 4WD で僅か80キロメートルの道のりを4時間かけてバグルンに移動。 Amrit Adarsha セカンダリースクールに集まった子どもたちは、地域の幼稚園じから10年生まで531人。地元のロータリークラブには、事前の広報活動、当日の受付、裸眼視力検査など、ボランティアで参加していただきました。
今回、メガネが必要な子ども、43人、カトマンズでの再検査、治療が必要な子どもを、7人見つけることができました。メガネが必要な子どもには、その場で提供。視界がハッキリとしたときの子どもたちの笑顔がとても印象的でした。また、7人の子どもたちは、後日、カトマンズに来てもらい、無償で治療、手術をおこないます。
眼に異常のある子どもたちの情報を得るために。
アイキャンプ活動を通じて、「もう少し早く診察を受けていれば良かったのに」と医師から言われる子どもが多いことに驚きました。もし、発見が早ければ、光を取り戻すことができたであろう子どもたちがたくさんいたのです。しかし、ネパールでは、何かあったらすぐに病院に行く習慣がそもそもありません。眼に異常がある子どもたちをいち早く発見する、情報もうの整備が必要と考えました。そこで、ふるさとの村の学校で教鞭をとる、おなご先生たちに、子どもたちの貴重な情報源となってもらうため、JNFEA 、日本ネパール女性教育協会様、快諾のもと、彼女たちへの特別研修会をおこないました。
PSSN メンバーを講師として、がんびょうについての初歩的な知識、病気にかからないための眼のケアにおける教師の役割、早期治療の大切さについて話していただきました。6時間におよぶ講義でしたが、おなご先生たちは熱心にメモをとり、受講。きそんした数人のおなご先生からは、早速情報が寄せられてきました。ネットワークの形がみえてきています。