12回目を迎える卒業者の集いに、約120名が集まりました。
今年で12回を迎える卒業者の集いは、社会福祉法人ヤマト自立センターで訓練をおこない、企業に就労したみなさんを卒業者として表彰するものです。これまでの卒業者は、スワン工舎新座が179名、スワン工舎羽田が19名の、あわせて198名。今回のお祝いには、歴代卒業者と、ご父兄を含めて、約120名にお集まりいただきました。
開会にあたりやまうち雅喜理事長は、「障害のある人も、ない人も、一緒に働いて、一緒に暮らせる幸せな社会を作っていこう、というのが私たちの願いです」と挨拶。
卒業者はやまうち理事長から修了証書を受け取ったあと、会場のみなさんに、お給料の使い道や、これからの目標を披露しました。
スワン工舎新座の卒業者は、アンケート方式で、最初の給料の使いかたは、口座に貯金する、食事や洋服など自分のお金で購入している、などに手が挙がりました。スワン工舎羽田の卒業者は、ひとりひとりコメントです。初めてのお給料で、ご両親がプロポーズしたときと同じクルーズ船のチケットをプレゼントしたという、ヤマトパッキングサービス株式会社の加藤やすしさん。ファースト ファシリティーズ チャレンジド株式会社に就労した伊藤洋行さんは、お給料を貯めて、大好きな飛行機で、お母様と遊覧飛行がしたいと話します。株式会社ビジネスプラスで、お客さまにコーヒーをお出しする、岩崎広樹さんは、おばあちゃんと、新幹線で旅行に行きたい、と会場のおばあさまに約束しました。
勤続10年表彰の目標を力に。
続いて勤続10年を迎えた卒業者4名を表彰。株式会社いなげやの惣菜部門で、おにぎりを作っている木村聡美さんが、仕事でうれしかったことは、「パートのおばさんにほめられたことです」。株式会社ユニクロで勤続10年を迎えるのは、塩野拓也さんと、肥沼宏樹さんのおふたりです。塩野さんは、お給料を貯めて大きいテレビを買ったそうです。肥沼さんは10年間で休んだのは3日だけ、これからも健康に気をつけて、頑張りたいと話してくださいました。
その後の懇親会では、卒業者の応援団長、高橋正浩理事が、「まだ表彰を受けていない人たちも、ぜひ勤続10年表彰を目指してほしい。目標があるから頑張れるんです。目標は力なんです」と挨拶。会場の卒業者たちから、「頑張ります」と、拍手と一緒に大きな声が返ってきました。