状況を判断しながら、仕事に取り組めるように成長。
生協の宅配部門として組合員さんに商品の配送をおこなう株式会社トラストシップ。練馬区にある商品の配送基地が加藤ゆうりさんの職場です。
総務課障害者支援担当の小西由美さんは、障害者スタッフと社員をつなぎ、実習の時から加藤さんを見守ってくださっています。
「採用を決めたのは、実習の時から、ゆうり、と名前で呼び合うほどみんなにかわいがってもらえたことです。加藤さんは、脇見をせず決められたことをきちんとやっていただけるので、そこは安心しています」と小西さん。
お届けする商品を入れる器材や蓄冷材の片付け、お届け用の明細書とチラシのセット、事務所や倉庫の掃除など、加藤さんの仕事は多岐にわたります。
入社して1年半。状況判断をしながら仕事に取り組めるようになったと小西さんは話します。
たとえば、加藤さんが器材の片付けをメインで担当する軽トラックが配達から戻ってこなくても、1.5トン車が戻っていれば、その器材の片付けに取りかかり、途中でも軽トラックが戻れば、そちらに取りかかる。「軽トラックはパートさんが配達しているので、早く片付けなければならないんです。加藤さんは、何でもハイハイというのでなく、その場の状況を判断して、優先的に仕事を進められるようになり、今は軽トラックも1.5トン車も内容の違う両方の片付けをできるようになりました」。
片付けだけではありません。各コースに飲料水やトイレットペーパーなど必要な数をバラで用意する難しい仕分けを任されるようになったといいます。「事業所でいろんな仕事の幅を広げてくれるので、これからも楽しみです」と小西さんは話します。
「みなさんから、ゆうりがいないと困るよ、と言われたことが、一番うれしかったことです。この仕事を長く続けたい」と、加藤さんが話してくださいました。