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2021年度、ヤマト福祉財団、助成金。

障害者給料増額支援助成金が決定しました。

障害のある方々の給料を増額するための、新事業の立ち上げや、生産性向上に必要な設備や、機器を購入する資金を助成します。400万円以上の助成先を紹介します。

就労支援センターみらいず。鹿児島県鹿児島市。500万円。

弁当製造数増量のための改装工事、および機材購入資金。

2019年度平均給料。
B型、22,196円。18人。
2022年度目標給料。
B型。27,083円。20人。

恵まれた立地を活かし、弁当配達を拡大。

就労支援センター、みらいず、では、はかり売りのお総菜屋さんとして好評を得ていましたが、店内販売の客数に限界を感じ、弁当配達を検討していました。はかり売りの店内設備であるため、お弁当の製造量を増やすには設備の改善、改装が必要です。調理場の拡張で、動線を効率化し、製造速度を向上。狭くて置けなかった調理台や、食洗機なども設置。また、下処理場と調理場を分け、衛生面も配慮します。さらに徒歩3から4分圏内にある、官公庁、図書館や、国立病院などへの販路拡大に取り組み、売上アップを図ります。

多機能型事業所あさひ。広島県竹原市。470万円。

テンパリングマシーン、およびメランジャーの購入資金。

2019年度平均給料。
B型、23,036円。31人。
2022年度目標給料。
B型、28,387円。31人。

機器導入で生産量を安定させ、地域産業活性化に貢献。

あさひが自主製品事業として製造するのは、砂糖やミルクを使用せず、カカオ豆と甜菜糖、植物油脂のみでつくる、健康志向の、あさひピュアチョコレートです。現状では、生産量が安定しない、製造の体制が整わないという課題があり、地元企業との商品開発にも対応できていません。助成により、温度管理や、カカオをペースト状にする機械を導入することで、生産効率は現状の8.3倍となり、十分な在庫が確保できます。最新の機械は、利用者さんが全行程に関わることができ、地元企業との商品開発も可能になります。

有限会社くさなぎ農園。北海道帯広市。500万円。

新豚舎建設資金。

2019年度平均給料。
B型、30,503円。5人。
2022年度目標給料。
B型、72,000円。10人。

新豚舎の建設で、工賃アップ。

くさなぎ農園は、養鶏、養豚、国産原料で自家配合飼料の製造、羊毛加工の事業をおこなっています。養鶏は広い鶏舎で育て、安心安全な卵を、養豚は木の皮を細かくしたパークを敷き詰め、広くてストレスが少ない環境で、ゆっくりのびのびと元気に育てています。現在、年間100トウの豚の出荷で、取引先の希望に応えることができず、出荷量を増やす体制を創る必要に迫られています。助成金で新豚舎を建設し、繁殖豚も増やし、年間、200トウの出荷を目指します。これにより、700万円の収入増加を見込み、利用者さんの工賃をアップします。

就労継続支援みどりのかぜ。滋賀県東近江市。450万円。

フリーズドライ装置、導入資金。

2019年度平均給料。
B型、33,625円。15人。
2022年度目標給料。
B型、35,100円。16人。

フリーズドライ装置導入で、利用者さんの仕事量を確保。

イチゴ、ブドウなど、果樹栽培を手がける、みどりのかぜ。課題は、果樹栽培の廃棄ロスです。イチゴ観光農園では、時間制限なし、量り売りシステムが好評で、通年、約10000人の集客実績も、コロナカで営業を自粛。ブドウ園は、3,000坪に、300本の樹がありますが、いずれも直販のため、販売に限界があります。そこで、収穫漏れ、販売できなかった果実の廃棄ロス対策として、味覚がそのまま保存でき、賞味期限を大幅に伸ばすことができる、フリーズドライ製法に注目。フリーズドライ装置導入で、利用者の仕事を確保し、収益向上を図ります。

障害者就労継続支援事業所、むぎの花。愛知県豊明市。500万円。

喫茶室リフォームと、駐車場アスファルト、テラス席増設資金。

2019年度平均給料。
A型、78,751円。10.9にん。
2022年度目標給料。
A型、91,666円。10人。

バラ園を楽しめるテラス席で、集客増を。

平成17年のスタート時は、10平方メートルの小屋で始めた、むぎの花のベーカリー事業。主食に近いパン製品の提供で、現在は、いちにち50から60人の来客があり、売上もいちにち5から60000円と目標を達成しています。一方、8年目を迎えるカフェは、コロナカの影響もあり、売上は目標の30パーセントです。そこで、助成により、現在12席の客席を20席、テラス席9席を増設。テラス席では、バラ園や、田園風景が楽しめます。むぎの花のB型作業所で生産する、減農薬野菜のサラダや、スープなどを使ったランチメニューの開発で、お客様を取り込み、売上アップを図ります。

多機能型事業所あまみん。鹿児島県大島郡。500万円。

ジェラテリアと、休憩室兼民泊の、2階建て建築資金の一部。

2019年度平均給料。
B型、11,259円。27人。
2022年度目標給料。
B型、57,373円。29人。

利用者の働く環境を整え、売上アップを。

あまみんでは、農家の仕事で支払われる作物を、カップジェラートに加工し、とうない、とうがいの店舗、オンラインショップで販売中です。課題は、利用者が休む場所がないこと、イーシーサイトでは、じつ店舗がないことが信用面でマイナスになっています。そこで、あまみんの敷地内にジェラテリアと、利用者休憩室兼民泊設備を建築。1階にはジェラートなどを販売するショップを、2階には作業のあとにシャワー、着替えができる休憩室、宿泊設備を備えます。これにより、利用者の出勤率のアップ、じつ店舗の限定販売などで、売上アップを見込みます。

八女作業所。福岡県八女市。500万円。

作業場新設、およびウエイトチェッカーつき金属検出器を導入。

2019年度平均給料。
B型、26,935円、50人。
2022年度目標給料。
B型、29,167円、50人。

GAP、HACCP にも対応、作業を断らずに売上アップ。

八女作業所では、JAや近隣農家から、ホウレンソウ、シイタケ、お茶のパック詰め、花卉パッケージ作業などの受託で、実績を重ねています。現状は、作業スペースが限られ、やりたくても、作業をお断りしている状況です。助成で、プレハブの作業場を建て、ウエイトチェッカーつき金属検出器を導入することで、GAP、HACCPにも対応、作業を断らずに、売上の向上、工賃アップに取り組みます。

ゆめかぜ。大分県日田市。478万円。

作業効率化のため、厨房機器購入資金。

2019年度平均給料。
B型、26,325円、15人。
2022年度目標給料。
B型、41,667円、20人。

機器の導入で、弁当製造を1.6倍に。

配食弁当で、いちにち平均、150個を販売するゆめかぜ。コロナカで、テイクアウト販売が増え、生産が間に合わなく、注文をお断りしている状況です。そこで、現在使用している50食分のスチームコンベクションに、120食分作れる機器を加え、ブラストチラーも大きなものに変更することで、作業の効率化を図ります。助成による機器導入で、いちにち、150個から1.6倍へ製造を増やします。

なないろのかぜ。京都府京都市。495万円。

焼き菓子用オーブン購入資金。

2019年度平均給料。
B型、20,485円、23人。
2022年度目標給料。
B型、31,746円、21人。

オーブン導入で生産力を2倍に。

なないろのかぜでは、養鶏、野菜栽培、収穫した卵や野菜を使って、クッキーやプリンなど、お菓子作りに取り組んでいます。現在、1台のオーブンがフル稼働しても、製造が追いつかず、販売のチャンスロスを起こしている状況です。もう一台、オーブンを導入することで、生産能力を2倍に。利用者さんのモチベーションアップ、作業能力の向上とあわせて、売上増、工賃アップを見込みます。

スマイルベリー B型。静岡県浜松市。450万円。

カット野菜加工施設の整備。

2019年度平均給料。
B型、22,358円、10人。
2022年度目標給料。
B型、34,583円、20人。

いちじ加工品ブランド、グランマを立ち上げる。

スマイルベリーでは、在宅介護、高齢者のきざみ食、ソフト食を、自然栽培の野菜を使っていちじ加工品を開発。従来のレトルトなどと違い、味付けは各家庭で、その人にあったものを提供できる商品、グランマというブランドを立ち上げます。助成金で、いちじ加工施設を整備。利用者さんは、野菜栽培、収穫だけでなく、加工、商品梱包、発送と、多様な作業を提供し、工賃アップを目指します。

多機能型事業所アトリエ モモ。埼玉県さいたま市。500万円。

定量分割機、急速冷凍庫、冷凍 保管庫、スチームコンベクションオーブン、購入。

2019年度平均給料。
B型、16,672円、9人。
2022年度目標給料。
B型、25,667円、25人。

機械導入による作業の効率化で、チャンスロスを回避。

アトリエ モモでは、ムーミン バレー パークからショップで販売する、お菓子の製造を受託しています。クッキーのブールドネージュは、1週間に4,000粒の製造が限界。繁忙期の注文に対応できない状態です。助成金で導入する定量分割機は、いちにち かかっていた分量を量る作業が1時間で完了。スチームコンベクションや、急速冷凍機などの導入により、大量生産に対応できる体制を整えます。

吉備の里、希望。岡山県加賀郡。500万円。

レーザー加工機、1機、購入資金。

2019年度平均給料。
B型、20,800円、40人。
2022年度目標給料。
B型、24,206円、42人。

レーザー加工機導入で売上3倍に。

吉備の里、希望では、自動車部品の組立や、木製キーホルダーの受注生産をおこなっていましたが、コロナカで仕事が激減。キーホルダー制作の技術を活かし、感染予防グッズのウイルスブロックを開発、約2ヵ月で4,000個を販売しました。しかし、レーザー加工機1台で、大量の注文に応えられません。もう1台の導入で、生産量を3倍に見込み、新商品開発にも取り組みます。

障害者支援施設はまなす荘。茨城県北茨城市。500万円。

クリーニング工場改修、専用運搬車、購入資金。

2019年度平均給料。
B型、28,035円、16人。生活、10,616円、15人。
2022年度目標給料。
B型、33,825円、16人。生活、13,372円、13人。

大手サプライと提携するクリーニング工場へ。

はまなす荘のしゅとなるクリーニング事業は、法人内の老人ホームのリネンが中心でしたが、一般シーツから介護シーツに転換され、受注が減少しています。そこで、協議を重ね、大手サプライの指定協力工場となることが内定。リネンと私物クリーニングを取り扱います。助成で、保健所指導に基づく工場改修を行い、専用運搬車も配備。3年後に、現在より2倍の売上を見込んでいます。

リーフ韮崎。山梨県韮崎市。452万円。

くうあつ式スピン加締め機、購入資金。

2019年度平均給料。
B型、57,479円、30人。
2022年度目標給料。
B型、62,878円、30人。

機械の導入で、技術の向上と、工賃アップを。

リーフ韮崎の主な事業は自動車部品等の加工、組立、検査等です。コロナカにより、受注量が30パーセントから40パーセント減少、単価の引き下げも求められ、施設外就労の継続も困難な状況です。打開策として、あらゆる分野で必要とされ、部品を確実に接合する、くうあつ式スピン加締め機を導入します。この機械を使う作業を発注したいという企業もあり、単価も確実にアップすることが期待できます。

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