無名の農婦から、70代で絵筆を、80歳で個展を。
グランマ モーゼス。絵を見たら、思い出すかたが多いかもしれません。モーゼスおばあさん、グランマ モーゼスの愛称で親しまれ、アメリカじんなら誰もが知る国民的な画家、アンナ メアリー ロバートソン モーゼス(1860から1961)の生誕160歳を記念に企画された展覧会です。モーゼスおばあさんは、ニューヨーク州東部に生まれ、人生の大半を、農家の主婦として、家庭を切り盛りしてきましたが、70代になり、リウマチの悪化のため、得意の刺繍絵がうまくいかなくなると、絵筆を持ち、本格的に絵を描き始めます。80歳の時、ニューヨークで個展を開くと、ニューイングランドの自然や、農村の暮らしを、素朴な画風で描いた作品により、一躍、人気作家となりました。
モーゼスおばあさんが描く、幸せの風景。
国内で2005年に開催されて以来の回顧展です。第1章は、モーゼスの人物像を紹介する アンナ メアリー ロバートソン モーゼス。第2章は、モーゼスが描く家族や、村の人々との素朴な日常の暮らしをテーマに、仕事と幸せと。第3章は、季節の変化を大切にしている、村の人々の特別な行事、季節ごとのお祝い。そして、自然を主題にした作品を紹介する、第4章の美しき世界からなる構成です。最初期から、100歳で描いた絶筆、虹までの代表作に加え、愛用品や関連資料など、日本初来日を含む、約130点を展示します。自然や素朴な暮らしを愛し、たくましく誠実に、素敵な100年を生きたモーゼスおばあさんが描く、幸せの風景に触れてください。
本展はヤマト運輸株式会社が作品の輸送、展示をしています。