コロナカだからこそ、挑戦する勇気を持つ。
「障害のあるかたが生き生きと働き、社会参加できる世の中にしていくために、私たちになにができるか。きょうは、一緒に学んでいきましょう」。開会挨拶でヤマウチ理事長は、そう切り出しました。
その参考のひとつに、と、クロネコヤマトの満足創造経営を講演。「宅急便は、荷物とともに、送るかたの思いを大切にお届けしています。そこで気づいたのは、受け取るかたに、より喜ばれるサービスの必要性でした。お客さまからの苦情や、クレームにこそ、改善のヒントが隠されています。そんな、宝物とも言える情報を全職員と共有し、お客さまがもっと満足できる商品や、サービスの開発に役立ててください」と、伝えました。
エヌピーオー日本障害者協議会の藤井克徳代表は、時流講座で、障害のあるかたと、福祉施設を取り巻く環境、制度、就労などの動向を解説しました。
「現在、民間企業の法定雇用率は2.2パーセントですが、完全に達成はできていません。また、福祉施設も、コロナカで、約6割が厳しい経営状況にあります。それでも、働きたい、と願う、障害のあるかたの声を置き去りにはできません。模倣は創造の第一歩。まずは、講演者たちの取り組みから、自分たちにできることを見つけ出し、挑戦をはじめましょう」と、呼びかけました。
講演、実践報告者は、ヤマト福祉財団、おぐら昌男賞受賞者をはじめ、さまざまな事業、支援を進める施設がオンラインで発信。大阪会場編では、高工賃、東京会場編では、高付加価値、のサブテーマに沿い、それぞれの取り組みや、成果などを発表しました。
シンポジウムでは、コーディネーターの藤井氏が、講演者たちの施設の利用者さんたちは、仕事を通してどのように成長しているか、それをどう支援しているか、などを質問しました。生き生きと夢を語る利用者さんたちの姿は、ビデオでも紹介されています。