社会福祉法人、ゆずりは、菜の花。GAPに挑戦し、さらなる収益アップを。
群馬県榛名山の山麓に広がる地域で、高工賃と就労支援を法人の理念に掲げ、県下で工賃実績上位を占める、社会福祉法人ゆずりは。塾生事業所の 菜の花は、約9ヘクタールにタマネギ、枝豆、ブロッコリー、ホウレンソウ、キャベツ、こめ等々を作付けています。タマネギは地域の67パーセントのシェアを占めるほど。慣行栽培と自然栽培の両輪で、約2000万円の売り上げをあげています。
菜の花では、工賃を上げるために、1. 生産量を増やす、2. そのために作付面積を広げる、3. 広がった作付面積で作業の効率化を図るために機械化を、と、進めてきました。
設立当初、2015年の作付面積は4ヘクタール。5年後の2020年には12.2ヘクタールと約3倍へ。平均工賃も約27000円から約45700円になりました。
重度の利用者さんもグループホームで生活し、活躍しています。菜の花では、適材適所で、利用者さんの仕事を配置。何が得意か、どこに能力を伸ばせるか。職員が観察し、午前、午後でアセスメントの項目にポイントを付け、それを利用者工賃にプラスすることで、利用者さんの力と工賃を上げています。
熊田塾長は、講評の中で、「福祉の中で一番必要なことをきちんとやられている。林さん(実践塾講師、ピアファーム理事長)がいつもおっしゃっている福祉力、経営力、事業の全部の力が必要だ、ということがはっきりみえた」。林さんは、「農業で品質と安全を担保するためにGAPにも挑戦し、さらに収益をあげていってほしい」と、メッセージをおくりました。