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2022年度、ヤマト福祉財団助成金。

障害者給料増額支援助成金が決定しました。

障害のある方々の給料を増額するための、新事業の立ち上げや、生産性向上に必要な、設備や機器を購入する資金を助成します。400万円以上の助成先を紹介します。

フロンティア。

  • 北海道白老郡。
  • 500万円。
  • 量産化に必要な機器の購入。
  • 2020年度平均給料、B型、40,563円、26人。
  • 2023年度目標給料、B型、62,500円、30人。

健康野草茶で工賃アップ。

フロンティアでは、アイヌ民族が暮らしていた白老に根ざした仕事づくりを基本としています。これまで自然に自生している、イタドリやエントを健康茶として販売し、民族象徴空間ウポポイが白老にできたことで飛躍的に伸びましたが、生産が追いつきません。3ヘクタールの農場の有機認証は取りましたが、地元の企業からのオーイーエム受注に応えられない状況です。収穫した作物の乾燥、粉砕、焙煎、袋詰めなど、助成により大量生産を可能にする機械を導入し、利用者さんの大幅な賃金アップにとどまらず、アイヌの食文化を日本中に広める大きな力となります。

一粒舎。

  • 千葉県木更津市。
  • 445万円。
  • 3トンダンプトラック購入資金
  • 2020年度平均給料、B型、43,078円、21人。
  • 2023年度目標給料、B型、50,000円、20人。

得意分野の除草仕事で、もう一本の事業の柱を。

一粒舎では、農薬を使わないブルーベリーの栽培と、1.2ヘクタールで1200本の観光つみ取り園事業を行い、六次化も進めています。しかし、異常気象が続き、ブルーベリー収穫が不安定で、収入の柱を複数にする必要が出てきました。じつは、地域の高齢者から頼まれる除草仕事が評判となり、木更津市営住宅の除草も委託されるようになりました。除草仕事は、一粒舎の得意仕事であり、高い収益性もあります。助成により、ダンプトラックを導入することで、除草だけでなく、竹や雑木の伐採等、新たな仕事も拡大し、工賃引き上げの財源確保としていきます。

きぼうのあさがお。

  • 福島県南相馬市。
  • 500万円。
  • フリーズドライ機械、急速冷凍庫購入。
  • 2020年度平均給料、B型、40,071円、36人。
  • 2023年度目標給料、B型、41,500円、38人。

青ばた豆のおつまみを、あさがおブランドに。

東日本大震災時には、行き場を失った障害者を積極的に受け入れ、青ばた豆を有機栽培し、豆腐、味噌などに加工販売して、利用者工賃としてきました。コロナカで行事がなくなり、サービスエリアの売上も激減。内職等の仕事もなくなりました。以前から、おつまみをつくろうと、青ばた豆のフリーズドライ加工を外注しましたが、原価が高く、小さな器具では、少量しか生産できません。助成で、フリーズドライ機械等を導入し、あさがおブランドとして、また、果物のパウダー加工、避難食の加工など、地域に貢献できる製品をつくり、利用者工賃向上を目指します。

Farm Agricola。

  • 北海道石狩郡。
  • 403万円。
  • 撹拌混合器、スクリューコンベア、粉砕器の購入。
  • 2020年度平均給料、A型、76,473円、14人。
  • 2023年度目標給料、A型、101,065円、18人。

一万羽養鶏規模拡大で、利用者の固定給10万円、社会保険完備の実現を。

Farm Agricola は、数百羽規模からスタートし、自家配合飼料で、平飼い飼育を進め、現在、ビニールハウス8棟で、4,200まで、養鶏規模を拡大してきました。平飼い卵の認知度が広まり、需要も拡大。毎週、1000パックの商品を提供していますが、現体制では、対応が間に合わず、お客様のニーズに、100パーセント応えられていません。

平飼い卵の需要拡大に備え、日本有数の平飼い養鶏場の実現を見据えて、段階的な規模拡大を計画しています。しかし、2023年に、7,000、2025年には、10,000へと拡大するためには、自家配合飼料の製造が、現在所有する飼料製造機械では、対応が難しい状況です。

助成で、10000の自家配合の飼料製造を実現する、粉砕器やスクリューコンベア、攪拌機を導入。質的にも量的にも生産性を向上させ、手作業でおこなっている、飼料の投入や、計量作業も機械化し、効率化を図ります。これにより、7,000で、現在の約1.77倍、10,000で約2.4倍となるため、ニーズのある定期取引先だけでなく、それ以外にも、自社サイトや、産直イーシーサイト、ふるさと納税、飲食店など、目標販売数は十分達成できます。機械の導入、作業量の増加、販路の拡大など、課題は多くありますが、利用者さんの固定給10万円、社会保険完備で安心して暮らせるよう、挑戦を続けていきます。

栗源第一薪炭供給所。

  • 千葉県香取市。
  • 500万円。
  • トラクター、および、堆肥散布機、購入資金。
  • 2020年度平均給料、B型、23,773円、13人。
  • 2023年度目標給料、B型、34,091円、22人。

大型トラクター導入で収量大幅アップ。

栗源第一薪炭供給所は、サツマイモの栽培を中心とした農業と、林業を行っています。林業では、約30ヘクタールの森林保全管理をおこない、森作りから、薪と家具の製造販売を目指し、行政と、森作りを考える活動までに発展しています。

香取市は、さつまいもの名産地で、農業ではベニアズマ、ベニハルカ、ベニコマチ、シルクスイートの4種のサツマイモを、3ヘクタールで栽培。近隣の農家の指導を受けながら、長年、サツマイモ栽培を続けてきた畑に、有機物やミネラルを混ぜ込みながら、豊かな土壌を作り、サツマイモの品質向上をおこなっています。

現在、農業機械を近隣農家から借り受けて作業をしており、効率的に支障があります。助成により、57馬力のトラクターと、土壌改良のための堆肥散布用機械を導入。作業の効率化を図り、耕作面積を増やしていく計画です。今後、新たに3ヘクタールの畑を借り受け、現在の2倍の6ヘクタールへ拡大。サツマイモや、落花生の栽培を行うことで、農業生産額を、年間、一千万円、増やすことが可能になります。収量が増え、選別や加工作業を通年にわたって増やすことができるので、利用者を増員し、3年後には、工賃を、現在より、13,000円増額を見込みます。

たいむ プチたいむ

  • 沖縄県うるま市。
  • 400万円。
  • パミスサンド栽培をするための資材、設置に係る資金。
  • 2020年度平均給料、A,B型、54,743円、53人。
  • 2023年度目標給料、A,B型、63,128円、60人。

パミスサンド栽培で安定供給。

ネギを中心に、季節野菜や、ハーブ類の栽培をおこない、県内のスーパーや、ホテルなどに出荷しています。ネギに関しては、土を使わず軽石などを使う養液栽培である、パミスサンド栽培をおこない、安定した出荷をしていますが、土耕栽培をおこなっている葉野菜や、ハーブについては、安定した収穫ができていません。助成で、他の野菜もパミスサンド栽培に変更し、売上アップを図ります。

ラボラーレトメ

  • 宮城県トメ市。
  • 484万円。
  • 新規事業に必要となる機器などの購入。
  • 2020年度平均給料、B型、26,122円、40人。
  • 2023年度目標給料、B型、28,799円、42人。

新規事業で地域へ貢献、経済的自立を。

現在の厨房事業では、工賃アップが望めません。そこで、福祉施設を対象とした、ミールキットの販売を、新規事業として立ち上げることにしました。助成で、ブラストチラー、真空包装機、スライサー、ミキサーなどを導入し、23年に270食、25年には、上限の540食を製造。厨房職員が不足する高齢者施設、病院や、児童施設など、地域施設への貢献と、利用者のやりがいをつくり、工賃アップを目指します。

夢工房どうで。

  • 奈良県山辺郡。
  • 494万円。
  • 動物ふれあいコーナー、および農産物加工厨房の整備。
  • 2020年度平均給料、B型、30,000円、19人。
  • 2023年度目標給料、B型、37,955円、22人。

加工品製造の本格化で、リピート客の増大を。

産直施設と、小動物園を、地域の交流拠点として運営していましたが、コロナカで来店者が激減。テイクアウトや、加工品の製造販売など、進めてきましたが、どれも対策にはならず、工賃支給に支障が出る可能性が出ていました。助成により、加工品製造を本格化させるための機器を導入。小動物園を、体験できる動物園に整備して、リピート客の増加を図り、併設の、産直施設の売上向上につなげます。

フラワーパーク,のぞみ工房。

  • 宮崎県西臼杵郡。
  • 450万円。
  • 業務用洗濯機、乾燥機購入資金、設置のための工事代金。
  • 2020年度平均給料、B型、31,373円、15人。
  • 2023年度目標給料、B型、38,125円、20人。

洗濯事業参入で、工賃を稼ぎたい、を叶える。

原木椎茸栽培、草刈りや掃除等をおこなっていますが、さらなる工賃アップのため、昨年10月より、郡内の3病院のビョウイ、タオル等の洗濯作業を受注しました。現在は、家庭用の洗濯機2台と、乾燥機1台でおこなっているため、作業量に限界があります。今後、洗濯量が増えることも予想されるので、業務用洗濯機、乾燥機を導入することで、大量の数量をこなすことが可能になります。

Sa. おいでや,うちこ

  • 愛媛県喜多郡。
  • 500万円。
  • キンショウ栽培施設の規模拡大に係る整備資金。
  • 2020年度平均給料、B型、26,804円、35人。
  • 2023年度目標給料、B型、27,132円、43人。

キンショウ椎茸栽培施設の拡充で、140パーセントの増産。

キンショウ椎茸栽培を始めて3年。さまざまなトラブルを乗り越え、取引業者も徐々に増え、販路も安定してきましたが、現在の栽培環境では、これ以上の増産が見込めません。助成により、栽培施設の拡充を図ります。栽培用キンショウブロックを増やし、温度管理等栽培環境を整えることで、約140パーセントの増産を見込んでいます。これにより、利用者さんへの安定的な作業提供と、工賃アップにつなげます。

メイプル滋賀工場。

  • 滋賀県草津市。
  • 500万円。
  • 高精度切断機、導入。
  • 2020年度平均給料、A型、170,524円、21人。
  • 2023年度目標給料、A型、168,000円、25人。

建材から、アルミ加工品へ。

メイプル滋賀工場では、アルミサッシ関連製品を主力事業として、利用者さんは切断、加工、組立、養生、出荷等を担っています。近年、建材関連が減少し、ジタン操業をせざるを得ません。そこで、建材以外の、自動車、家電、半導体等アルミ加工品の受注に向けて動いています。現状の切断機では対応ができないため、助成による、高精度切断機の導入で精度を向上させ、賃金向上へつなげていきます。

パン工房,あんびしゃす。

  • 北海道札幌市。
  • 415万円。
  • 厨房機器購入資金。
  • 2020年度平均給料、B型、20,030円、10人。
  • 2023年度目標給料、B型、25,008円、13人。

店頭販売、ガイハン営業拡充に向けて。

厳選素材を使用した、高級食パン専門店と、カフェを運営しています。コロナカにより、イベントの中止、ガイハン先の減少、来客数の減少で、売上が減少しています。助成により、コンベクションオーブン、スーパーシーター、ドウコンデショナーを導入し、パンの製造種類を増やし、製造量をアップさせ、月に25パーセントの売上増を見込んでいます。パン、カフェの新作メニュー開発にも、積極的に取り組みます。

第2ふみだす。

  • 北海道伊達市。
  • 420万円。
  • 食品製造に係る、ニーダー機購入資金。
  • 2020年度平均給料、B型、生活、27,079円、53人。
  • 2023年度目標給料、B型、生活、29,514円、54人。

食品製造加工品の品種拡大で、安定した工賃支給を。

第2ふみだすでは、食品製造加工や、青果の袋詰め作業などをおこなっています。コロナウイルスの影響により、減収、工賃支給も厳しい状況です。少量の製造で、大きく収益が上げられない、1品ごとに製造をおこなっているため、他の製造をおこなうゆとりがないなどの課題があります。助成で、大型自動攪拌機を導入し、大量製造を可能にして、製造品目を増やし、販売先を拡大させ、収益増を見込んでいます。

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