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農福連携実践塾、見学勉強会。早月農園。

地域を守る役目を担う、農福に期待。

農福連携実践塾の見学勉強会を、昨年11月24と25日に、和歌山県有田市の早月農園で実施。収穫最盛期を迎えた、山間にある、急斜面の、みかん畑を見学しました。

みかん生産量日本一の有田みかんの、まさに最盛期。早月農園は、海から車で40分程、走った山間にあります。廃校になった、旧早月小学校を利用し、2012年に開所。5アールの借地を開墾しながら、農業がスタート。今では、みかんを中心に、山椒畑、梅畑、野菜畑など、約4.5ヘクタールに拡大しています。

農地の拡大に伴い、生産量も上がり、利用者さん、20名、平均給料も3万円を越えるようになりましたが、現在の課題は、生産量の平準化や、農地の点在化により、効率的な作業が難しいことが挙げられます。

熊田塾長は、早月農園の農業が充実している状況をみて、「これだけ条件の悪いところでやっているのはすごいこと。地域を守るという大きな役割を担っている。全国、どこをみても、限界集落になってしまっている。そこを、福祉力で守っていく。魅力あるところに変えてやるしかない。きっと良い結果が見えてくる」。講師の林さんは、「収益と工賃の目標をたてて、みかんに集中したほうが収益は良いと思う。全体の現場がみられる範囲で、なるべく農地を集約していくように動いて、耕作放棄地も広がってくるので、そういうところを狙うのも大事」と、話します。

他にも参加者から、体験ツアーの実施や、小学生の収穫体験など、さまざまなアイデアも出てきました。地域を巻き込んでいったら、楽しくて、思わぬ広がりがでるのではないか、と期待の持てる見学勉強会となりました。

事業所から車で15から20分。軽自動車1台がようやく通れる、細い、急な坂道を登って、みかん畑に到着。収穫最盛期には、畑までの送迎や、みかんの搬出などに苦労している。

品種を絞っていきながら、生産量のアップを。

ハウスの中にはロマネスコなど珍しい野菜も。

山間の急斜面に点在する、早月農園のみかん畑。

六次化プロジェクトで、事例集を制作発行。

農福連携実践塾では、農業を中心に取り組む農業班と、六次化に取り組む加工班があります。

加工班の事業所は、六次化に取り組んだいきさつも、地域も、内容も、広がりも違いますが、それぞれが、課題を解決しながら進んでいる経緯があります。六次化プロジェクトでは、昨年5月から、何度もオンライン ミーティングや、取材を重ね、その取り組みを事例集としてまとめました。連携をキーワードに、ヒントやノウハウがたくさん詰まった企画です。

六次化レポート。

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