みかん生産量日本一の有田みかんの、まさに最盛期。早月農園は、海から車で40分程、走った山間にあります。廃校になった、旧早月小学校を利用し、2012年に開所。5アールの借地を開墾しながら、農業がスタート。今では、みかんを中心に、山椒畑、梅畑、野菜畑など、約4.5ヘクタールに拡大しています。
農地の拡大に伴い、生産量も上がり、利用者さん、20名、平均給料も3万円を越えるようになりましたが、現在の課題は、生産量の平準化や、農地の点在化により、効率的な作業が難しいことが挙げられます。
熊田塾長は、早月農園の農業が充実している状況をみて、「これだけ条件の悪いところでやっているのはすごいこと。地域を守るという大きな役割を担っている。全国、どこをみても、限界集落になってしまっている。そこを、福祉力で守っていく。魅力あるところに変えてやるしかない。きっと良い結果が見えてくる」。講師の林さんは、「収益と工賃の目標をたてて、みかんに集中したほうが収益は良いと思う。全体の現場がみられる範囲で、なるべく農地を集約していくように動いて、耕作放棄地も広がってくるので、そういうところを狙うのも大事」と、話します。
他にも参加者から、体験ツアーの実施や、小学生の収穫体験など、さまざまなアイデアも出てきました。地域を巻き込んでいったら、楽しくて、思わぬ広がりがでるのではないか、と期待の持てる見学勉強会となりました。