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ゆいジョブ マルシェ開催レポート。

マルシェとライブ演奏。2年ごしの企画、ゆいジョブ マルシェ、開催。

沖縄パワーアップフォーラム実行委員会の主催で、6月4日、5日の2日間、豊見城市、イーアス沖縄豊崎の1階、イーアスコートで、ゆいジョブ マルシェが開催されました。

2020年から企画、コロナ感染拡大で中止を4回繰り返し、ようやく実現となりました。

比嘉実行委員長の、「念願の開催ができるようになりました。みなさんの笑顔でお客様を迎えて下さい」との言葉でマルシェがスタート。まだまだ、インバウンドは戻らず、経済的には難しいままの状況です。

マルシェに出店したのは15事業所。趣向を凝らした一品ものの手作りのバッグや、雑貨、利用者さんの作る陶器や、シーサー、紅型染めの文具、スキンケア商品などがたくさん並びました。あいにくの雨でしたが、逆に効を奏したのでしょうか。10時の開店から、お客様で一杯。食品販売のショップでは、午後の早い時間に完売してしまいました。

午後には、さわやかバンドと、ぴいやま商店による合同ライブも開催。ステージ前のフロアでは、子どもも大人も集まってきて、一緒に歌い、踊り、楽しいライブとなりました。

2日間にわたっての売上は、854,794円。コロナ禍で開催できなかったイベントとして、ゆいジョブ マルシェは、大盛り上がりでした。

また、就労を希望するかたや、作業委託を考えている企業、特別支援学校の先生も来られ、急遽、就労相談スペースを設置。7月28日 木曜日に、沖縄コンベンションセンターで開催予定の、企業や障害者施設、障害のあるかたをつなぐ、お仕事発見フェア2022に向けて、準備が進んでいます。

子どもたちも大喜び。さわやかバンド、ぴいやま商店のライブ。

スタンプカードでお店に呼び込み。

パンも早々に完売しました。

スワン工舎卒業生訪問、35。株式会社角川クラフトさま。

楽しいと思える仕事に一目惚れ。美味しい、と言ってもらえるコーヒーを。

はじめての給料で雑貨を選び、お誕生日やクリスマスにご両親へプレゼントしたといわれる存在です。

悪い豆は人の手で取り除く。1年で作業の早さは3倍に成長。

ところざわサクラタウンが一昨年オープンし、脚光を浴びる東所沢。人気スポットからほど近い住宅街に構えた、角川クラフト Roastery & Cafe が、30センチ四方の木枠いっぱいに広げた珈琲豆に、キャップとマスクの隙間から、高橋さんの鋭い視線が注がれます。小石などの異物や、品質の劣る豆を丁寧に取り除くことが、味わいの決定的な差につながる重要な作業です。

「いつも一番、集中して作業しているのが高橋さん。豆の種類によって、大小があったり、割れてしまっているものがあったりするのですが、作業のえり好みもしないし、脇目も振らずで、本当にすごいです」と、取締役の河田聡さん。

ものづくり事業のひとつとして、角川クラフトでは、南米、中米、アジア、アフリカなどのコーヒーの生豆を世界中から仕入れ、焙煎したうえで販売しています。豆は焙煎の前後に2回、高橋さんたちによって厳しく選別されてから商品化。ドリップバッグなどに加工、封入して完成です。その商品は、ところざわサクラタウン内のオフィスや、レストラン、カフェで提供されているほか、通信販売でも楽しむことができます。

高橋さんの採用を、当初は難しいと考えていたという河田さん。ご家族以外と話すのを苦手としていた高橋さんは、2日間の実習で、ほとんど言葉を発していなかったからです。

「それが、最後の面談で、ここで働きたいです。面接日を教えてください、と。はじめて耳にする、大きな声のアピールに心を動かされました。多少は苦労しても、周りでカバーすれば良いと採用しましたが、今はほっといて大丈夫。着実で、うっかりすることも少ない。任せられます」。

大きな声でぶつけた、働きたい、という気持ちが扉を開き、新たな成長を見せた高橋さん。

「すごく楽しくて。毎日、楽しくて、楽しくて、よかったなって思います」

そう話す高橋さんの目は、キラキラしていました。

角川クラフト Roastery & Cafe のみなさんと、高橋 ユウナさん。

ペルソナ5、25周年イベント向けのコラボ商品も、真心込めて、珈琲豆を選別しました。

見逃しません。雑味につながる、状態の悪い豆は全体の5パーセントほど。

「この作品は、うちのコーヒーを飲んで作られました、となったら、楽しい」。取締役、河田 聡氏。

株式会社角川クラフト。

編集業務や、バックオフィス、間接部門業務の支援、ものづくり事業などをビジネスの柱とする Kadokawa グループの特例子会社です。2019年に設立され、現在では28名の障害者スタッフが活躍しています。

社会福祉法人ヤマト自立センター、スワン工舎。

就労に必要なスキルの習得はもちろん、就労先の開拓から、ジョブコーチによる就労後のサポートまで、一貫したプログラムで、障害者の自立支援に取り組んでいます。

高橋 ユウナさん。

株式会社、角川クラフト、2021年7月1日、入社。ゲームが得意で、ペルソナ5 は大のお気に入り。同社でイベント向けのコラボ商品を販売することになり、高橋さんはますます張り切っています。

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