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農福連携実践塾、わーくす昭和橋。

情報を活かし、自ら動く。つながりが次の展開を導く。

5月20日と21日、愛知県名古屋市の、わーくす昭和橋で、農福連携実践塾、見学勉強会を実施。塾生全員が集まり、それぞれの成果、今年度の計画などを報告しました。

今や、テレビで紹介され、楽天1位、農林水産省の賞も受賞した、わーくす昭和橋の肉まんが爆発的に売れています。地元、中川区で発祥した、日本初の結球白菜、野崎白菜を使って、地域興しをする研究会から、肉まんを作ってみないか、というところからのスタート。味の壁にぶつかったときは、中華の陳建一の兄弟子が、肉まんの包みがうまくいかないときには、包みのできる利用者さんが助けてくれました。商工会議所の塾に参加し、厳しい審査を経て、夢の松坂屋で販売するチャンスを勝ち取り、ここから、わーくす昭和橋の快進撃が始まります。八丁味噌、小麦粉きぬあかり、名古屋コーチンと、原料を愛知県産にこだわった肉まんの開発、カレーまんのヒットにより、名古屋名物として、テレビでも紹介されるようになりました。いろいろな方とのつながりでここまで来た、と塾生の岡本さんは話します。現在は、法人の事業所がにんにくの生産に取り組んでいるところから、餃子の開発を進めて、次のヒットを狙っています。

課題は、ネット販売の手数料などの経費の大きさです。熊田塾長は、「委託や、ネット販売だけでなく、地元に根ざして、どこかに店舗を持つことを考えた方が良いのではないか」と、アドバイスしました。

得意を活かして、利用者さんは、肉まんを包む職人。職員も追いつけない仕事ぶり。

塾生が全員集合で、今年度の計画を報告。

肉まんを包むスピードに驚く塾生。

塾生の報告を振り返って。

塾長、熊田芳江 氏。

農業で何をしたいのか、地域にとって何が必要か、利用者さんの自立は、職員は自分でどうなりたいか。地域のため、利用者さんのためと思えば、計画、目標がはっきりしてくる。その内容を、事業所で、上司も含めて、共有していく作業をつづけてほしい。

講師、林 博文氏。

農業か支援かではなく、農業も支援もを同時に行う。あくせくしなくても、利用者さんが働きやすい仕組みを作るのが我々の力です。

アドバイザー、川田勝也氏。

キーワードは情報と連携。地域や、国の課題に予算がつきます。まず自治体で話を聞く、商工会のセミナーで情報を取る。この実践塾にも情報がたくさんあります。その情報に連携して事業に繋げていく。いち事業所で解決しようとせず、連携することで広がっていきます。

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