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沖縄の、障害のあるかたの将来設計を応援。

おしごと発見フェアを開催しました。

どんな仕事がある? 自分にもできる。ゆいジョブ が開催した、出会いと体験の、参加型イベント。

沖縄パワーアップフォーラムから誕生した、ゆいジョブ、は、働きたいと願う障害のあるかたと、雇用したいと考える企業とを結ぶ、マッチング情報局です。

「両者の出会いサイトを作ったが、画面上の情報だけではなく、実際にお会いして、お話を聞ける機会を設けてあげたい。就職への悩みにも答えてあげたいし、障害のあるかたたちが、いろいろな仕事を体験することで、自分の可能性を発見することもできたら」。そんな、実行委員たちの思いが実を結び、7月28日、宜野湾市の、沖縄コンベンションセンター会議棟で、おしごと発見フェア2022を開催しました。

ゆいジョブの名前は、沖縄の方言、ゆいまーる,イコール,助け合い、から来ています。その名のもとに、多くの企業や団体がフェアに参加。コロナ禍での感染を配慮した会場には、300人を超える来場者があり、地元のテレビや、新聞などでも報道されました。

「たくさんの企業が、いろいろな仕事を用意して、私たちを歓迎してくれている。チャレンジしてみたら、私はこんなこともできるとわかった。そんな、たくさんの気づきを得られる、参加型のイベントを実現できたことを、うれしく思います」と、実行委員長の比嘉ゑみ子さん。ヤマウチ理事長も、「仕事の実体験をできたことが非常に良かったですね。みなさんの生き生きした顔を見ることができ、うれしかったです」と、感想を話していました。

後援:沖縄県、沖縄県教育委員会、沖縄労働局、独立行政法人高齢 障害 求職者雇用支援機構 沖縄支部、沖縄県中小企業家同友会、沖縄経済同友会、沖縄県商工会議所連合会、琉球新報社、沖縄タイムス社。

このフェアは、パワーアップフォーラム沖縄実行委員会と、ヤマト福祉財団が主催となり、他にも沖縄県などが後援して、実現できた企画です。

「これを機会に、障害のあるかたたちが、少しでも具体的に目標をつかめたら」と、比嘉委員長。「沖縄の地元のかたと一緒に、もっといろんなアイデアを出し合っていきたい」と、ヤマウチ理事長。

会って、相談して、体験もできる、ワンストップ型イベント。

イベント1、合同企業説明会。

各企業ブース、企業情報掲載コーナー、障害者雇用応援企業コーナー、産業カウンセラー相談コーナー、ゆいジョブコーナー。会場案内、問い合わせ受付。

イベント2、おしごとチャレンジ体験会。

飲食の接客講習会、ベッドメイキング、縫製、介護、製造業、アイティー、フラワーアレンジメント。

イベント3、就業準備なんでも相談会。

個別相談会、キャリアカウンセラー相談コーナー、ビジネスマナー関連展示コーナー。

合同企業説明会。

「どういった事業をおこなう会社なのか、どんな職種、仕事で雇用したいのか、働く環境はどうなっているか」など、県内の企業18社が一堂に会して、説明をおこないました。

利用者さんと一緒に、ご家族や、福祉施設の職員も同行し、採用に関する、さまざまなことを質問。参加者には、就労について考える良いきっかけとなりました。

参加企業の声。

学生は、特に、不安を持つかたが多いようです。職場体験ができると話すと、ホッとされていました。

参加者の声。

どの企業が、どのような募集をかけているか、今日、来られなかった仲間にも教えてあげたい。

合同企業説明会、参加企業一覧。

有限会社フィーチャー企画、損害保険ジャパン株式会社、株式会社沖縄タイムス社、沖縄ヤマト運輸株式会社、株式会社御菓子御殿、東京海上日動火災保険株式会社沖縄支店、イオン琉球株式会社、株式会社ベルシステム24、株式会社EMウェルネスリゾート、有限会社 大宮工機、株式会社沖縄ダイケン、株式会社琉球補聴器、株式会社ワールドスタッフィング、株式会社大城組、株式会社ロワジール ホテルズ沖縄、三建設備株式会社、沖縄子育て良品株式会社、有限会社 仲松ミート。順不動、敬称略。

就業準備なんでも相談会。

なかなか仕事が決まらない。障害者手帳を持っていない。持っているが、開示すべきなのだろうか。まだ学生だけど、卒業後はどうしたら良いのか。いろいろな不安を抱える、障害のあるかたたちが個別相談に訪れました。

カウンセラーは、各人の悩みに回答するとともに、必要に応じて、専門機関などと連携し、具体的な解決につなげています。

こんな相談が寄せられました。

就職相談。
50%。
卒業後の進路。
21%。
福祉サービス。
9%。
転職。
8%。
職業訓練。
4%。
障害開示。
4%。
その他。
4%。

おしごとチャレンジ体験会。

縫製、アイティー、接客、高齢者介護、フラワーアレンジメントなど、やっつの企業が、業種別の体験コーナーを用意。

「漠然と、どんな仕事かわからなかったけど、体験してみて、楽しくなりました。私にもできそうです」と、施設から就労を目指す利用者さん。特別支援学校から参加した3年生たちは、「いままでは就職する、仕事をすることが、どういうことかわかりませんでした。でも、この体験を通して、イメージがわいてきました」と、感想を寄せてくれています。

協力企業、団体一覧。順不動、敬称略。

合同会社 AICO、公益社団法人 沖縄県精神保健福祉会連合会、有限会社 仲松ミート、株式会社メジャーサポートサービス、エヌピーオー法人 沖縄県脊髄損傷者協会、社会福祉法人、まつみ福祉会、合同会社,はる、ソフィエル ペアー株式会社。

接客サービス。

いらっしゃいませ。恐れ入ります。そんな挨拶を、ハキハキと言えるようになりたい。

ホテルの支配人だったスタッフに、接客や、テーブルマナーの基本を教えていただきながら、実際に仕事としてどうおこなうかを体験。

「レストランには、障害のあるかたにできる仕事がたくさんある」との言葉は、接客業を希望する参加者に、良い励みとなりました。

アイティー, 1, 在宅ワーク。

通勤に不安がありましたが、技術を覚えて環境を整えれば、自宅で働けるとわかりました。

パソコンを使って、在宅しながら、どんな業務ができるのか。グーグルクラウドのパワーポイントや、ワード、エクセルなどの使い方をレクチャー。事務業務や、サイトの更新をする業務など、独立して仕事をしたいというかたに向けても、有意義な仕事体験でした。

アイティー, 2, 文字のデータ化。

パソコンを使うことが意外と簡単だとわかり、就労する自信もわいてきました。

ディーティーピーや、文字入力、名刺印刷、点字印刷を体験しました。

「文字のデータ化という、パソコンを使った基本的な仕事を体験することで、利用者さんの得意なことを再発見することができる」と、いう話は、施設の職員にも参考になりました。

高齢者介護サービス。

ドライヤーをかけたり、靴下をはかせたり、お年寄りのお世話をやってみたいです。

お風呂上がりのお年寄りの体を拭いたり、ドライヤーをかけたりと、介護サービスの仕事を体験。

「足は指を1本ずつ拭き、そのあと靴下をはかせます」と、実践に即した方法に、参加者はうなずき、トライを。他にも、私物洗濯物のたたみかたにも挑戦しました。

フラワーアレンジメント。

やってみたら楽しくて。集中していたから、時間の経つのを忘れてしまいました。

男女問わず、体験希望者が殺到して、大盛況になりました。

「この花をまん中に持ってきたら、これを曲げたらどう変わるか、と、自ら工夫することが大事。フラワーアレンジメントを通して、仕事に対する姿勢や、意識を高めてほしい」とのメッセージが印象的でした。

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