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2022年度、ヤマトグループ、ボランティア プロジェクト。

地域と繋がるボランティア。

財団では、ヤマト運輸労働組合と連携し、ヤマトグループ社員がそれぞれの地域の障害者施設と繋がり、交流を深めていくボランティアプロジェクトを進めています。2年目となる今年は、農業編として、自然栽培パーティーに参加する愛媛県、石川県の2ヵ所で実施。地域の福祉活動に貢献する、ヤマト繋がるプロジェクトは、昨年に引き続き、ヤマト運輸労組青年部のみなさんと、横浜の障害者施設の利用者さんに参加していただきました。

ヤマトグループ、ボランティアプロジェクト。農業編。さつまいもと、紅大豆、たくさんの収穫に満足の笑顔、いっぱい。

雨の6月に植えつけた苗が、おっきな、甘い、さつまいもに。

エコステーション、はるかす。愛媛県今治市。2022年10月29日。

愛媛県今治市にある、エコステーション、はるかすの利用者さんと一緒に、ヤマト運輸労働組合愛媛支部のみなさんが、6月に植えつけたサツマイモの収穫に参加しました。

植え付けは、6月の梅雨の時期で雨の中の作業でしたが、収穫のこの日は雲一つない秋晴れ。労働組合から、ご家族を含めて18名、はるかすの利用者さんと職員27名で、待ちに待った芋掘りです。

「ヤマトのコマーシャルに、未来より先に動け、というキャッチコピーがありますが、農業はまさに未来を見据えて動くもの。6月に植えた苗が、こんなにもみずみずしい、緑の葉っぱが生い茂り、4ヵ月でこれだけ成長しているのに、感動しています」と、ヤマト運輸労働組合、愛媛支部、河野支部執行委員長。

はるかす農業担当の石河さんは、「植えたばかりの苗は1週間、水をたっぷりやり続けなければなりません。ここには水やりの設備がないので、利用者さんと一緒に、じょうろで水やりをしました。7月、8月は雨が少なくて、また、じょうろで水やり。そして、取っても、取っても生えてくる雑草との戦いでした」と、収穫できるまでのご苦労を話してくれました。

1500株ずつ植えたあんのういもと、紅はるかの収穫は約400キログラム。収穫したサツマイモを早速石焼き芋にしていただきました。「おいしい、甘い」。収穫の疲れも忘れて、笑顔でいっぱい。お天気にも恵まれ、利用者さんたちと交流を図った1日でした。

エヌピーオー法人、続ける力、エコステーション、はるかす。

愛媛県今治市桜井 2-5-58。電話 0898-35-4680。

農業を始めて3年目。自然栽培で、お米や野菜づくりをおこなっていましたが、1.5タンの畑でさつまいもを作るのは、初めての取り組みです。今回のさつまいもの収穫は、すべてヤマト運輸労働組合愛媛支部に納品され、みなさんで分けていただきました。

利用者さんと、組合員さんとの協同作業で、パワー全開。

ハーブ農園、ペザン。石川県河北郡。2022年11月12日。

ハーブ農園ペザンがあるのは、河北干潟干拓地のまん中あたり。遠くに立山、白山を望む、広大な農地に、自然栽培でハーブをはじめ、さまざまな作物を育てています。

今回は、種から蒔いた紅大豆の収穫で、約30アールの畑に植えられた紅大豆を、利用者さんと、金沢支部の組合員、約20名でチームを作り、協同作業で作業を進めていきました。青くすんだ空の下、風もなく、11月とはいえ、半袖で作業している人も。通常は、利用者さんと職員で収穫したら、2から3週間はかかるところを、なんと、半日のうちに収穫を完了。収穫だけではなく、その後の片付けまで終了しました。

ペザンの澤部代表は、「ヤマトパワーにビックリ。また来年も、是非手伝ってほしい」と、佐野委員長をはじめ、組合員のみなさんに声をかけています。

収穫した紅大豆は、ペザンと連携をしている障害者施設で味噌に加工されます。

金沢支部の佐野,支部,執行,委員長は、「収穫をはじめる前は、正直、自分たちの仕事のほうが大変だと思っていましたが、おお間違いだった。みなさんが大事な食を支えてくださっている事を実感しました。それを私たちが日々運んでいます。今回、利用者のみなさんとチームを組んで、一緒に作業をして、コミュニケーションがとれて、楽しい1日を過ごすことができました。また機会がありましたら、お手伝いをさせていただきます」と、挨拶。このボランティアをきっかけに、ペザンとヤマト運輸労働組合金沢支部の、新たな交流が始まりそうです。

ハーブ農園、ペザン。

石川県,河北郡,津幡町,あざ湖東197。電話 076-289-6287。

河北干潟の広大な農地で、20年以上、農薬や肥料を一切使わず、ハーブを中心に栽培に取り組んでいます。ハーブはとれたての香りを保つために、フリーズドライ製法で加工、販売。併設するショップで、オリジナル ハーブティのワークショップなども開催しています。

ヤマト繋がるプロジェクト。地域福祉活動編。障害のある子も、学生も、社会人も、みんなで奏でた笑顔のハーモニー。

ヤマト運輸労働組合青年部も、企画から参加。

11月中旬、障害のあるかたや、お子さんたちと楽しく交流する地域イベントが、横浜市内の3ヵ所で催されました。

これは、ヤマト繋がるプロジェクト、と題するボランティア企画で、2年目となる今年も、ヤマト運輸労働組合青年部のみなさんが参加しました。

オンラインによる企画会議が6月28日に実施されたのを皮切りに、青年部のメンバーと、大学生の方々がアイデアを出し合い、課題をひとつひとつ解決していきながら、イベント当日を迎えました。

イベントはそれぞれ、サイエンス、スポーツ、アートをテーマにした内容で、青年部のみなさんはオンラインで参加。リアルな会場と、ネットという垣根を越えて、笑顔の絶えない、心の通じ合うひとときとなりました。

ヤマト繋がるプロジェクトとは。

新型コロナ感染症は、人と人とが繋がる機会を大きく奪ってしまいました。

そこで、オンラインも併用して、社会人と学生が協働して、ボランティアイベントをゼロから企画、運営。福祉施設とも繋がる場を設け、笑顔や、気づきを生もう、という試みです。

同プロジェクトは、エヌピーオー法人アクションポート横浜とのコラボレーションによるものです。地域の課題解決のために、若い人たちを招き入れる取り組みを、アクションポート横浜 はさまざまな団体と連携して、取り組んでいます。

科学で遊ぼう。

中区地域訓練会、チューリップ。11月26日、本牧和田地域ケアプラザ。

ペーハーによって、紫キャベツの汁の色が変化する実験と、ダイラタンシー現象を利用した、片栗粉スライムのパフォーマンスを、青年部の実況を交えながら披露。溶液の色が鮮やかに変化する様子や、片栗粉スライムの不思議な感触を、子どもたちは楽しみました。

その後は、溶液で紋様づくりをし、それぞれ発表。組合員、お手製の賞状などが、参加者に贈られました。実験は、子どもたちの新たな興味を引き出すきっかけとなったようです。

学生たちの声。

企画当日は、想定外のことばかりでしたが、自分たちでカバーしながら、企画の成功に辿り着けたことが嬉しかったです。

会場では、子どもたちや、学生の、オンライン上では、ヤマト社員の皆さんの、あたたかな笑顔が溢れる素敵ないちにちでした。

ヤマト運輸労組青年部の声。

子供たちの楽しそうな笑顔を見ることができ、今回、企画から携われて本当に良かった。貴重な経験ができました。

オンライン参加でしたが、子供たちの楽しそうな姿に、私も楽しくなりました。次回こそ、対面参加したいです。

みんなであそ Boccia。

港北区、障害児者、サークルラビッツ。11月13日、障害者スポーツ文化センター、横浜ラポール。

まずは、会場も、オンラインも一緒になってラジオ体操。4チームに分かれて、ジェスチャー ゲームでアイス ブレイクしたら、いよいよボッチャ対抗戦の始まりです。

競技中、青年部は画面越しに声援を送ったり、ハイタッチしたりして応援する一方、お題に沿って、即興のお絵かきにも挑戦。子どもたちの票を集めると、チームにボーナス点として加算される仕組みで、会場とネットが一体となって、大いに盛り上がりました。

学生たちの声。

対面と、オンライン参加者が、遠くからでも、同じ空間にいるような一体感と、笑顔を生み出すことができて、本当に良かったです。

学生と、ヤマト社員さんと、連携先のラビッツさん、それぞれが理想とするものをひとつにまとめていく作業ができる、貴重な体験でした。

ヤマト運輸労組青年部の声。

ゼロからの企画づくりと、オンラインでの意思疎通の難しさに苦慮しましたが、子どもたちと、仲間たちの良い反応に、歓びが溢れました。

子供たちの笑顔をたくさん見ることができ、あたたかい気持ちになる企画で、ボランティアへの関心を強く持つ機会となりました。次回こそ対面参加したいです。

障害児者、サークルラビッツより。

ボッチャ、オンラインを通して、ラビッツと学生さん、ヤマトさんが対等に仲間として楽しみながら関わり、笑顔が溢れていたことが素晴らしかったです。相手のことをたくさん想って、企画してくださったからこそですね。

アートでつながろう。

都筑区、子育て支援センター、Popola、カプカプ川和。11月19日、カプカプ喫茶、アトリエ WA。

巨大アートオブジェの制作に、2会場とオンラインで挑みました。作品のテーマは、自分の気持ちや考えを知ってもらう。他者の気持ちや考えを知る。

子どもたち、学生、青年部が、4チームに分かれて談笑しながら、自分たちの気持ちを込めて作ったパーツを、1.2メートルかける1メートルの台紙に貼り付けていきました。アートワークの協働は、シンプルだからこそ深いつながりを生んだ、貴重ないちにちになりました。

学生たちの声。

コロナ禍で忘れていた、人と繋がることの素晴らしさに改めて気づくことができるプロジェクトでした。

企画が終わってもずっと繋がっていたいと思える、最高の仲間ができました。大変でしたが、それを超える財産ができました。

ヤマト運輸労組青年部の声。

コロナで数々のイベントが中止になってきた中、当日の3時間はとても濃厚で、自分の中で、とても大きな財産となりました。

画面越しでも、たくさんの仲間たちが心躍らせ、楽しく活動しているのがひしひしと伝わって、私もあたたかい気持ちになりました。

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