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農福連携実践塾. 作りたいものではなく、売れるものを栽培する.

6月23日、24日、第1期農福連携実践塾の修了式を開き、コロナ禍で延長した約2年半の研修を終えました。4月からは、新たな塾生を迎え、第2期農福連携実践塾がスタートしています。

第1期、農福連携実践塾.

6月23日、24日、修了式を開催。

農業と六次化の両輪で、利用者さんの給料を増額.

初日、全国各地の12名の塾生が、福島県郡山市のホテルに集い、2年半の成果を報告。「収穫量と、給料を増やすため、もっと農地を広げたい」、「地域の課題に取り組むことで、視野が広がった」「競争相手の少ない、高単価の品目に挑みたい」などと、発表しました。

クリノミエンふかぼりさんは、「少量多品目から作物を絞り込みできるようになり、さらに、ネット販売で、売上もアップできました」と、報告。六次化で、豚まんをヒットさせた、わーくす昭和橋の岡本さんは、「農業と六次化の両輪で、もっと地域を盛り上げたい」と、発表しています。また、「目標と、実際の売上の対比を、毎月、確認しながら、計画的に進めることができた」と、話す、リーダー格の、菜の花のこぶちさんは、2022年度月額平均給料を7万6,000円まで高めることに成功しました。

アドバイザーの川田さんは、「目に見える数字以外にも、人を育てる。地域とつながる。そんな成果を上げることができたのが素晴らしい」と、全員の頑張りを評価。講師の林さんも、「2年半の実践、実績、実行が、これからの財産になっていくはずです。この仕事に、喜びと誇りを持ち、あきらめずに取り組んでください」と、話しています。

翌日は、熊田塾長の施設、どみそらファームでミニトマトの芽かき作業を研修。熊田塾長は、最後に、塾生に向けて、「みんな立派に成長しました。利用者さんの幸福度は、支援者の考えや、行動で決まります。これからは、みなさんが中心になり、日本の農福連携を引っ張ってください」と、伝えました。

塾長施設、どみそらファームで、ミニトマトの芽かき作業を研修。

コロナ禍を乗り越え、それぞれに成果を上げた塾生と、記念の1枚。前列左から、林講師、熊田塾長、川田アドバイザー。

熊田塾長に感謝の花束を。

2年半の成果を発表する塾生。

第2期 農福連携実践塾.

農作物の品目ごとに、専門家の技術と知識を.

福祉施設が農業で成功するには、農作物の品目ごとに、専門家たちから直接、実践的な技術と、ノウハウを学ぶことが効果的です。そこで、2023年4月、熊田さんを統括塾長にスタートした、第2期農福連携実践塾では、塾生10名のぶどう栽培塾と、塾生9名のたまねぎ栽培塾の2塾を、1年間、開設することにしました。

ぶどう栽培塾.

  • 塾長. エヌピーオー法人、ピアファーム、理事長、林 ひろふみさん.
  • 栽培手順に沿って、専門家に、実作業と座学の両輪で学ぶ.

塾長は、農福連携実践塾の講師、エヌピーオー法人、ピアファームの林さんです。塾生は、福井県あわら市の、林さんの農園で、ぶどう栽培をいちから実践研修しました。

4月27日と28日の第1回目の研修は、キングデラの花穂成形です。5月18と19日には、ジベレリン処理と摘芯。6月15と16日には、てきりゅう、袋と傘かけの作業を体験しました。さらに、工程ごとに、専門家による講演会と、質問会も開催。「昨年、失敗した理由が、研修を受けて理解できた」、「研修を受け、モチベーションがあがったので、すぐに実践したい」と、塾生たちは感想を述べています。

林さんは、ピアファームの給料規定についても解説。「必要な資料は、いくらでも提供します。業務改善を図り、楽しく農業経営を成功させてほしい」と、呼びかけました。

たまねぎ栽培塾.

  • 塾長. 社会福祉法人、ゆずりは 会、菜の花、管理者、こぶち久徳さん.
  • 地域、品種を問わない、絶対的なポイントを知る.

塾長は、農福連携実践塾で売上成果を上げた、群馬県前橋市にある社会福祉法人、ゆずりは 会、菜の花のこぶちさんです。

5月24日と25日の第1回研修で、塾生たちは、菜の花の畑でまるまると育った、たまねぎを掘り出し、運搬、計量する、収穫作業を体験。

「収穫の少ない夏場をたまねぎでカバーしたい」、「これから農業を始めるので、きちんと学び、成功させたい」と、みんな意欲的です。

こぶちさんは、「地域や品種で方法は異なりますが、共通して守るべき、絶対的なポイントがあります。これから種まき、苗づくり、定植などを、順に体験していきますので、そこをしっかり押さえていきましょう」と、講義。

熊田統括塾長は、「給料増額には、規模の拡大や、機械化も必要です。その点も合わせて学んでください」と、伝えました。

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