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財団では、ヤマト運輸労働組合と連携し、ヤマトグループが、それぞれの地域の障害者施設と繋がり、交流を深めていく、ボランティア プロジェクトを進めています。
今年度は、農業ボランティアとして、自然栽培パーティーに参加する鹿児島県、福島県の施設で、収穫のお手伝いをします。
ワーカーズ コープ、企業組合労協センター事業団、国分地域福祉事業所、ほのぼの。鹿児島県。
鹿児島空港から車で約1時間、目指すのは、霧島市国分湊にある福祉事業所、ほのぼのの圃場です。圃場からは、錦江湾の向こうに雄大な桜島が煙を、の予定でしたが、6月10日、ジャガイモの収穫のボランティア当日は、梅雨のまっ只なか、それも土砂降り。
鹿児島支部の赤崎支部執行委員長は、「いつも晴れの日ばかりではありません。雨の日だってある。雨を楽しんで、どろんこを楽しんで。今日の日は、何年か経った後に、きっと思い出になる」と、作業の合間にも、参加者に声をかけています。鹿児島支部は、ご家族を含めて、24人が予定通り、全員参加で、こどもたちも元気に収穫を楽しんでいます。
ワーカーズ コープ、ほのぼのは、訪問介護、学童保育、放課後等デイサービス、就労継続支援B型など、さまざまな事業を展開しています。農業は自然栽培で、お米を五点五反、野菜を畑三反で作っていますが、農業1本に事業を絞ることができないため、常に人員不足。「ジャガイモは3月10日に植え付け、芽がでてから人員不足もあり、草取りや、芽かきが十分でなく、今年のジャガイモは小さいです」と、担当の久木元さん。
みなさんの頑張りで、一点五反に植えられたジャガイモは、全部収穫できました。雨の中、お疲れ様でした。秋は、サツマイモの収穫予定です。
社会福祉法人、こころん。福島県。
梅雨の合間の晴天、真夏のような太陽が照りつける、6月17日、東北新幹線の新白河駅から車で約15分、田園風景が広がる泉崎村の、こころんファームで、労働組合、郡山支部のみなさんと、タマネギの収穫をおこないました。
こころんファームでは、昨年の10月28日から、1週間で約4万本のタマネギの苗を植え付けました。苗は、那須おろしといわれる季節風に飛ばされないよう、マルチでしっかり止められ、寒い冬を乗り越え、春になって芽が出て、ようやく、6月ごろに収穫になります。
今回は、利用者さんと参加者がチームになり、利用者さんの、「みなさん頑張りましょう」の声で、作業をスタートしました。ここでも、ヤマトパワーにビックリです。なんと、約1時間半で、畑の約3分の2、約1.5トンを収穫し、畑から、タマネギを乾燥する貯蔵ハウスに入れるまでを完了。そのうち200キログラムは郡山支部に届けられます。収穫後は、餅つき大会がおこなわれ、カフェこころやの日替わりおかずと、自然栽培米のおにぎりに、できたてのお餅をほおばり、おなかもいっぱい。
郡山支部の本郷委員長は、「農福連携の話は聞いているが、福祉施設でここまで大きく栽培をしていることは知らなかった。今日は良い経験をさせてもらった。これからは農業を辞める高齢者も増えていく。この活動を理解して、いろいろな意味で、自分たちも貢献していきたい」と、挨拶。秋は、タマネギの苗を植え付ける予定です。