企業で働くようになって、できることをどんどん増やす.
山手線を眼下に見下ろす、南新宿の高層ビルが、岩崎広樹さんの職場です。
「お茶の電話を受けることが大変です。聞き取れないときは、『もう一度、お願いします』と、言っています」。
2019年から、週5日、株式会社ビジネスプラスの、新宿南グループが運営する喫茶コーナーで、正社員として働いています。
岩崎さんの職場について、新宿南、接遇グループの川島ひろゆき、グループ長に伺いました。
「ここは、親会社、りらいあコミュニケーションズの事業所のひとつで、喫茶コーナーでは、親会社の福利厚生の一環として、飲料の販売をおこなっています。岩崎さんには、レジ打ちや、簡単な電話対応ですとか、飲料の提供を中心に、やっていただいております」。
ビジネスプラスでは、結果を求めない、という考え方を大切にしています。失敗を前提にチャレンジを促し、各人が対応できる仕事を探すことを目的にしているからです。
岩崎さんも、当初は、手先が動かず、エプロンや、頭巾を着けるのも、ひとりではできませんでした。ですが、今では、電卓の機能を巧みに操り、自分で時間を計算して、出勤簿に記入することも、お手の物に。
「岩崎さんを一言で表現すると、思ったことはすぐに行動にしてくれるかた。できたことを褒めると、どんどん良くなって。あとは先輩社員の仕事をよく観察していて、彼らからのアドバイスも素直に受けとめる、それで成長したと思います」と、川島さん。
勤務中の眠気にも、「顔を洗ってきます」、「夜遅い時間は家でタブレットを見ないようにします」と、自ら提案したという岩崎さん。入社して、とても積極的になりました。
電車が好きで、休日は、「晴れていれば、サンライズとか、電車の動画をとりにいったりしてます」。 岩崎さんの笑顔に、今の生活の充実ぶりが表れていました。