活動のステップアップを目指して.
2016年から毎年開催されている全国フォーラム。8回目を数える今回は、石川県のホテル金沢に、自然栽培パーティーの仲間や、その活動に関心を持つ一般の方々が、総勢100名以上、全国より集まりました。
自然栽培パーティーは、無農薬、無肥料の自然栽培に、障害のある人たちとともに励む、125の団体、個人が参加。全国で問題となっている、休耕地の活用にも一役買っています。
これまでの全国フォーラムでは、取り組みをよく知ってもらい、仲間の輪を広げることに主眼を置いてきました。今回は趣を変え、メンバーのさらなるパワーアップを狙って、円卓を囲むグループワーク中心のスタイルに変更。各地で、いち早く成果を上げている、7グループのアドバイスを元に、ふだんの苦労や、悩みごとについて、活発な意見交換がおこなわれました。
持続可能な未来への役割.
グループワーク以外にも、初日には、2022年に公開されたドキュメンタリー映画『種まいて水やって 自然栽培パーティー!』を特別上映。恒例となった、自然栽培パーティーアワードでは、功績や成長のあった農福師、農業で楽しく働く利用者が表彰され、目頭を熱くする参加者も多く見受けられました。
2日目には、日本資本主義の父と称される渋沢栄一氏のひ孫にあたる、渋沢じゅいち氏の講演も。じゅいち氏は農学者で、エヌピーオー法人、共存の森ネットワークの理事長をされています。近年、暴走をし始めている資本主義に疑問を示したうえで、人類と地球の共存が大切だと力説。持続可能な社会のために、自然栽培パーティーが担える役割について語られました。
交流会も含め、参加者全員が気持ちを高め合い、明日につづくノウハウを共有する、貴重な場となったようです。