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10月14日、山口県下関市で、エー型のあるべき姿とは?、と題して、全エーネットの就労支援セミナーが開催されました。来賓として、「このセミナーの情報を、明日からの活動に役立てて欲しい。アフターコロナで環境も変わっていく中、みなさんも進化、進歩されるよう、お祈りします」と、当財団、山内理事長が挨拶。
最初のプログラムは厚生労働省、福岡労働局長の小野寺徳子氏が、エー型の雇用の現状、雇用率の変化、求職の状況、労働時間の柔軟化等々、元厚生労働省の障害者雇用対策課長で、エー型に関連する制度等に関わってきた経験から、これからのエー型に期待する姿、というテーマで講演をおこないました。
次に、埼玉県立大学、名誉教授の朝日雅也氏と、株式会社インサイト代表取締役の関原ふかし氏が、利用者の支援ニーズについておこなった調査結果を分析しながらの対談です。利用者に応えるには、経営力と、支援力の両輪が必要であることなど、エー型の持つ本来の意味や、働き方について議論を深めていきました。
続いてパネルディスカッションがおこなわれ、セミナーの最後に、優良エー型事業所認定の9事業所が発表されました。
志を同じくする塾生と、栽培技術を学びあい、施設の作業内容や、事業運営の仕組みを見直し、発展させることで、みなさんの夢と、利用者さんの夢を叶えていきませんか。
ヤマト福祉財団の助成事業に、障害のある大学生への、月額5万円、返済不要の奨学金支給があります。初めての試みで、奨学生の懇談会をオンラインで実施しました。参加者は、現役の障害のある大学生17名、卒業生3名。卒業生は、民間シンクタンクや、一般企業で活躍されています。
懇談会では、自己紹介をはじめ、現役の奨学生が卒業生の先輩に、就職活動で大変だったことや、大学院進学、具体的な就職試験、面接について等々、たくさんの質問もありました。先輩のみなさんからは、丁寧に、リアルな情報をお話しいただき、あっという間に終了時間に。懇親が深まり、これを機会に、奨学生のネットワークが広がっていきそうです。
障害者週間の12月6日、ジェイディーエフの全国フォーラムがオンラインで開催されました。
1年前に、国連障害者権利委員会から、日本政府に出された総括所見。そこに記載されている障害の人権モデルと、障害の社会モデルとの関係や考え方について、英国、リーズ大学、アンハラッド・ベケット氏が基調講演をおこないました。その後のパネルディスカッションでは、それぞれの地域や専門分野で活動するパネリストの実践、経験を共有しながら、権利条約実施に向けての課題や、取り組みについて、意見や情報を交換。最後にジェイディーエフの竹下副代表が、「権利条約が批准して10年。権利条約の完全実施に向けての働きかけ、社会を変える原動力となるよう、私たちの新しい行動提起が今日からスタートしたという思い」というメッセージで、フォーラムが終了しました。