第2期ぶどう栽培塾。先輩の取り組みかたを、自施設での実践の参考に。
第2期ぶどう栽培塾の第2回、3回研修会は、第一期塾生施設で、現場指導をおこないます。
第2回は、4月24と25日、大阪府柏原市にある、第一期生、ディーセント ファーム、かしわら へ。
ここは、ぶどう栽培や、体験農園などをおこなっていますが、まだ栽培方法や、販売に、いろんな課題を抱えています。林塾長は、「地域のかたも巻き込んで、納得いくところまでやってみると良い」と、アドバイスしました。
熊田塾長も、「大切なのは地域との結びつき。いろんな人との縁が生まれるのが農福連携です。自分たちがしっかりやっていくことで、地域のかたの考え方も変わってきます」と、伝えました。
第3回の、5月16と17日は、福島県伊達市の第一期生の施設へ。社会福祉法人、ひろせ福祉会は、アスパラガス、シャインマスカットの栽培、あんぽ柿の製造を柱に、通年で仕事ができるようにしています。30アールのぶどうハウスで、林塾長が、しんしょう管理と摘芯作業について実演しながら、栽培管理の説明をすると、塾生から次々と質問があがりました。
翌日は、アスパラガスの収穫を体験。最後に、林塾長は、「今回の見学で、今後の課題も明確になったと思います。地域の農業を福祉施設が担っていくために、私たちになにが求められているのか。それぞれ改めて、見つめ直してください」と、参加者全員に呼びかけました。
ディーセント ファーム、かしわら。
ひろせ福祉会。
第2期、第1回、たまねぎ栽培塾。利用者さんの数だけ、いろんなやりかたができる。
6月7と8日、12名の新塾生が、群馬県のこぶち塾長の事業所、菜の花に集合。これから、たまねぎ栽培の専門知識と技術、さらに、利用者さんの支援方法など、福祉施設が農業で成功するノウハウを、実践的に学んでいきます。
初日、塾生たちは、たまねぎ収穫を体験。収穫には振動掘取機、ピッカーなど、機械を使い、収穫後の出荷作業も、ベルトコンベアなどを活用し、働きやすく、生産性の高い環境を整えていました。
夜には、自己紹介として、今後の目標などを発表することに。
「自分たちが育てた野菜を、運営するカフェで、お菓子と一緒に売っていきたい」、「畑は小規模なので、お金になるたまねぎに力を入れたい」、「安定してたまねぎを栽培するコツを学びたい」など、各自さまざまです。
翌日は、こぶち塾長が、菜の花での取り組みかたを解説しました。
「利用者さんの特性を活かせるように、いろいろ工夫しています。同じたまねぎ栽培でも、施設でやりかたは違って良い。農福連携は多様であるべきなのです。利用者さん、ひとりひとりの力は弱いかもしれませんが、全員が揃うと強いですよ」と、こぶち塾長。
さらに、「農業の3ケーは、かっこいい、かなり稼げる、可能性しかない、のみっつ。つらいこと、大変なこともありますが、一緒に楽しく学んでいきましょう」と、伝えました。
2024年度、ヤマトグループ、ボランティア プロジェクト。
地域とつながるボランティア。
財団では、ヤマト運輸労働組合と連携し、地域にある福祉施設と、ボランティアを通じて繋がり、交流を深めていく、ボランティア プロジェクトを進めています。4年目となる今年の農業編は、茨城県と、青森県の施設で、農作業のお手伝いをします。今回、ご紹介するのは、茨城県の、まめの木農園。
僕、ジャガイモを100個とったよ。まだまだできるよ。6月15日、株式会社、ひゃくしょう会、まめの木農園。茨城県。
株式会社、ひゃくしょう会、まめの木農園。茨城県石岡市かのこ 2の2の29.
6月15日、茨城県石岡市にある、株式会社、ひゃくしょう会、まめの木農園で、ヤマト運輸労働組合、茨城支部のみなさん、20名、うち、お子さん、10名が参加し、ジャガイモの収穫をお手伝いしました。晴天に恵まれ、真夏のような暑さでしたが、2時間で1反、男爵イモ、約500キログラムの収穫を完了しました。
まめの木農園は、B型の障害者施設として、昨年、開設したばかり。無肥料、無農薬、無除草剤の自然栽培をおこなっています。「昨年のジャガイモ栽培は、病気が出て、収穫がゼロ。失敗に負けず、今年は3月に、太陽熱マルチで土を消毒し、種芋を植え付け、大事に栽培をおこなってきました」と、まめの木農園の北林峻さん。
茨城支部の大滝、支部執行委員長は、「慣れない収穫ですが、子どもたちも、気にせず土に触って、楽しんでくれて良かった。我々は地域で集配をしていても、施設でこのような事業をおこなっているということは分からないと思います。今回、ボランティアに参加して、新たな繋がりが持てたと思う。支部としても、忙しい時の応援や、交流など、末永くおつきあいをしたい」と、話しています。
最初は人見知りをしていた利用者さんも、最後は、一緒に写真をとったり、握手をしたり。秋のサツマイモの収穫ボランティアも楽しみです。