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障害者の、働きたい、を応援する、おしごと発見フェア、2024。

合同企業説明会。

高校生ボランティア。

オープニング セレモニー。

企業の仕事を体験できる、唯一のイベント。

沖縄パワーアップ フォーラム分科会活動から誕生した、ゆいジョブ 実行委員会と、ヤマト福祉財団が主催する、障害者と企業をつなぐ参加型イベント、おしごと発見フェアが、9月26日、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンション センターで開催されました。

3年目になる今回は、特別支援学校をはじめ、障害者施設、一般のかたなど、昨年より150名も多い、約580名の参加がありました。

オープニング セレモニーでは、沖縄県知事の玉城デニー氏から、「このフェアを通じ、障害を持っておられる、一人でも多くのかたが希望する仕事に出会い、輝ける場所を発見できることを願っています」と、ビデオ メッセージをいただきました。

企業や仕事を知っていただく、入口として。

今回の、おしごと発見フェアは、障害のある方々が、「働くとはどんなこと?」、「企業で携わる仕事はどんなこと?」を具体的にイメージしていただきたいという、ゆいジョブ 実行委員の思いから、おしごとチャレンジ体験会を充実させ、会場の3分の2のスペースで展開。昨年、参加して手応えを感じ、さらに大掛かりな体験を実施した企業、障害者雇用に対して、新たに取り組みを始めようとする企業など、14社が出展。すぐ雇用につなげるというより、企業や仕事を知っていただく入口として、障害のあるかたが、興味を持ったり、可能性を発見していただくエリアです。「施設で働いているけれど、一般企業に就職したい」、「アイティー関連の仕事に興味を持っている」など、仕事を体験した参加者が、感想を話してくれました。

また、会場スペースは3分の1になりましたが、就活したいというかたのために、合同企業説明会も実施。沖縄ヤマト運輸はもとより、琉球銀行様、ジェイティーエー様、ジェイティービー様など、はじめての参加もありました。参加企業は、「こんなに集まってくれるとは予想していなかった。用意した資料が足りなくなった」と、話しています。

自分が働けるのか、働くためにどうしたらいいのかわからないというかたのために、なんでも相談コーナーも設置しました。

会って、体験して、相談して。3段階に対応できる沖縄県で唯一の総合イベント、おしごと発見フェア。今回は地元の高校生が授業の一環として、ボランティアで参加しました。また、当日は、地元のテレビ局、新聞社などの取材も多数あり、認知度も上がってきています。

実行委員会は既に、来年へ向けての準備を始めています。

後援。順不同。

本フェアは、ゆいジョブ 実行委員会と、ヤマト福祉財団が主催し、沖縄県をはじめ、多くの後援を得て企画されたものです。

おしごとチャレンジ体験会。

仕事はどんなことをする? 沖縄にどんな企業がある? 面接はどうする? やってみて、自分にどんなことができるのか、興味が持てるのか、社会への入口を体験します。

有限会社仲松ミート。
ドッグフードの計量、袋詰め、シーラー止めを体験。「一般就労を目指して、どんな仕事があるか見学している」と、参加者。
うみりく食品卸センター株式会社
障害者雇用を進めるために参加。海ぶどうのパッケージ詰めを体験していただいた。
イカリ消毒沖縄株式会社
昨年、参加して、障害のあるかたにできる仕事がたくさんあることがわかった。虫捕獲トラップの作成や、捕獲した虫のカウントなどを体験。福祉事業所への委託や、障害者雇用も実践していきたい。
オフィスキャリエール。
「ビジネスメイクを体験キレイになって嬉しい。眉毛の描き方も教えてもらった」と、参加者。
株式会社琉新の風。
車椅子を押したり、介護支援を体験。「車椅子のかたに振動が行かないようにするのが難しかった。この仕事に興味があります」と、特別支援学校からの参加者。
株式会社ベルシステム24。
今回は、おしごとチャレンジのみの出展のため、ハイスペックのマシンを用意。映像編集などを体験。

合同企業説明会出展企業一覧。全12社、順不同。

おしごとチャレンジ体験会出展企業一覧。全14社、順不同。

ゆいジョブ 実行委員インタビュー。

株式会社小梅と諭吉舎、代表取締役、朝比奈めぐみさん。

3年目を迎えた、おしごと発見フェア。これまでの苦労や、次に向けての抱負を伺いました。

「障害のあるかたは社会に出る経験やチャンスが少ないので、『どんな仕事があるのか、自分に向いているのは何だろうとか、沖縄にはどんな企業があるか』というキッザニアのような障害者版のイベントをしたい」と、沖縄パワーアップフォーラム第2分科会のメンバーで話をしていたんです。当時はコロナ禍のまっただなか。何度も延期を繰り返し、ようやく開催にこぎつけましたが、メインとなる、おしごとチャレンジ体験は、一般企業ではなく、福祉事業所だけでおこなうことになった。これが1年目です。

ところが、コロナ禍の自粛で人がるだろうか、心配をしていたら、特別支援学校や、福祉事業所の利用者さんが団体で来てくださって、「いつになったら体験できるのか会場が狭すぎる」など逆にクレームをいただくほどに。こんなにニーズがあるんだと実感しました。それで2年目の昨年は、コンベンションセンターの会議棟から、展示棟へ会場が移ったんです。2年目の課題は、おしごと体験を一般の企業さんにやっていただくこと。認知度もなかったので、企業開拓に苦労しましたが、おかげさまで3年目の今年は、企業さんから、出展したい、とお問い合わせをいただくようになりました。

私たちはフロントランナーとして、他にはない、おしごとチャレンジ体験会をメインにしたイベント、マルシェなども含めた取り組み全体を、他の地域にも発信していきたい、これが次に向けての課題だと考えています。

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