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農福連携実践塾。第3回、たまねぎ栽培塾。

農業で稼いで、障害があっても、社会に貢献できる事を示す。

11月15から16日、群馬県前橋市、社会福祉法人ゆずりは、菜の花で、最終となる、第3回、たまねぎ栽培塾を開催しました。

プログラム1日目は、第16回、ヤマト福祉財団、小倉昌男賞、受賞、ぶどう栽培塾、塾長の林博文氏が、農業に特化して工賃向上をめざす、をテーマに講義をおこないました。次に、塾生12名の成果報告、種苗メーカーのカネコ種苗さんの講義を実施。翌日は、実技研修として、たまねぎの苗を掘り、定植をおこないました。

仕事を農業1本に。

林博文塾長は、エヌピーオー法人、ピアファームで、梨や、ぶどうなど、果樹栽培を中心に取り組み、平均工賃、6万円超の実績を続けています。講義の中で、「農業で工賃向上するためには、設備投資が必要。仕事は農業1本に絞り、利用者さんが働くことに集中してもらうための環境をつくる。品質の良いものを作って、売り切る」と、話します。

塾生発表では、1年間の取り組みで、利用者さんにどのように取り組んでもらうか、支援の苦労や、栽培に必要な機械を確保した苦労などを交え、種蒔から苗を作り、定植するところまでの成果を報告しました。収穫、成果の発表は、12月を予定しています。

種から育てた苗を定植できる、大きな一歩。

たまねぎ栽培塾、塾長のこぶち久徳氏は、塾の最後に、「自分もたまねぎ栽培を始めて78年最初は失敗の連続で、苗を育てているのか、草を育てているのかわからなかった。定植時期が遅れてしまい、大きいたまねぎにならないという経験もした。みなさんは、1年目から、種から育てた苗を定植するところまで行き着いている。成果が見える、みなさんの一歩は、大きな一歩だと思う。農福は稼げない、と言われているのを、自分たちで稼いで、障害があっても社会に貢献できる事を、みなさんで地域に示して頂けたら嬉しい」と、メッセージを伝えました。

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