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障害者の、働きたい、を応援する。おしごと発見フェアを開催しました。

ゆいジョブ プリゼンツ おしごと発見フェア、2025。9月18日。10から15まで。沖縄コンベンションセンター、展示棟。

おしごと発見フェアも回を重ね、今年で4回目の開催となりました。会場は、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンター。働きたい障害者と、採用したい企業をつなぐ、参加型のイベントです。

認知度も上がり、出展された企業、団体は30社を数え、参加者も約630名のかたがご来場。熱心に自社の説明をする担当者、おしごとチャレンジに奮闘する参加者の姿が、会場のあちらこちらに。将来を見据えて高まる皆さんの熱量が伝わってきました。

約630名の来場があった、沖縄コンベンションセンター会場。

就職準備なんでも相談会。

荷物の大きさを計測する、沖縄ヤマト運輸の、おしごとチャレンジ体験。

初出展の沖縄県警では、鑑識のおしごとチャレンジ体験。

約50名の学生、社会人ボランティアの協力で、イベントもスムーズに。

スタッフ、ボランティア、参加企業のみなさん。

朝比奈実行委員長による、オープニング挨拶。

合同企業説明会に初出展の、沖縄出光株式会社のブース。

後援。

本フェアは、ゆいジョブ 実行委員会と、ヤマト福祉財団が主催し、行政や、沖縄県内の企業、団体等による、多くの後援を得て、企画されたものです。

過去最多の来場者に会場熱気。

単に説明を聞くだけでなく、会って、体験して、相談できるというコンセプトがユニークな、おしごと発見フェア。今回は、県内30の企業、団体がブースを設け、昨年を大きく上回る、約630名の参加者が、自分らしく働ける仕事を見つけに訪れました。

会場は大きく3つのコーナーで構成。企業との出会いの場、合同企業説明会では、採用担当者に、事業内容や、職場環境について、直接、確認できます。昨年より各ブース間にゆとりをもたせ、より落ち着いた雰囲気で、より話に集中できる環境となっていました。

毎年、好評を博している、おしごとチャレンジ体験会は、参加者にとって、新たな発見や可能性を探れるチャンスです。初めての体験にワクワクした表情や、真剣な眼差しで実際の業務に挑む、参加者の姿が印象的でした。

就職準備なんでも相談会は、一人ひとりに寄り添って就業生活支援者が、就活の不安や悩みに応えます。こちらもブースが埋まるほど希望者が訪れました。つぎの一步を踏み出す勇気を得たかたも多かったのではないでしょうか。

未来を拓く懸け橋として。

沖縄パワーアップフォーラムの分科会活動に端を発する、おしごと発見フェアは、社会に出る経験やチャンスが少ない、障害のあるかたに、働くことや、職場のリアルに触れる機会を届けたいとスタートしました。

イベントの充実度も開催ごとに着実にパワーアップし、今回は行政機関からの初出展として、沖縄県警察が、おしごとチャレンジ体験会にブースを設けました。普段はテレビの中でしか見ることのない鑑識作業の体験に、参加者は興味津々でした。

人気のブースには長い列もできましたが、スムーズな運営を支えたのは、約50名のボランティアスタッフの方々です。学生や、ジョブサポーターをはじめ、ゆいジョブ 実行委員会が毎月おこなっている勉強会のメンバーがボランティアとして参加。細やかな誘導で、来場者を温かくサポートしていました。

イベントの様子は、地元のテレビ局などでも報道され、おしごと発見フェアに寄せる期待の高まりを感じました。

おしごと発見フェアでつながりました。

ウイングアークファースト株式会社

入社4年目の神里知也さん。

障害のある社員が、企業説明を実施。

同社は東京に本社を置くアイティー企業。出展は3回目です。沖縄では、アイオーティーを駆使したスマート自然栽培に取り組み、バニラや、リュウキュウガネブという沖縄固有のブドウで、ワインの原料になるものを主軸に栽培しています。

ブースでは、新卒で入社して4年目になる障害のある社員、神里知也さんが、自らの言葉で、事業内容や、自身の成長について説明をおこなっていました。主にマンゴーの栽培を担当しており、現在は、後輩への作業指示も担うリーダー職だと言う神里さん。

「入社当初はピーシー操作も人差し指でおこなう状態でしたが、この説明会で使うスライドも、僕が作りました」。

同社では、障害の有無で業務に差が出ないよう、本人の特性に配慮しつつも、可能性があれば、様々な仕事に挑戦してもらう方針をとっていると、ダイバーシティ雇用部の担当者、今田達也さん。「このフェアから5名の採用につなげたい」と、意気込んでいました。

セコムスタティック琉球株式会社

施設警備がメインなため、お客様とコミュニケーションが取れる人材を求めて初出展。18歳から70歳ぐらいまでのかたが働いており、障害のあるかたへも、幅広い世代の採用をアピールしていました。

株式会社沖縄タイムス社。

報道機関の責務として先陣を切りたい、と、障害者雇用に積極的です。業務では電話応対が欠かせません。参加者からも、そうした業務の性質や、障害者への配慮に対する質問が活発に飛んでいました。

来場されたかたの声。支援学校の先生にお話をうかがいました。

生徒、教員、ともに貴重な機会。

沖縄県立、陽明高等支援学校、教諭、砂川慎太郎さん。

おしごと発見フェアは、生徒が一度に多くの企業と出会い、働く意欲を育む貴重な機会です。特設のウェブサイトを見て、「この会社は何をしているの?」と主体的に調べる生徒もおり、会場での模擬面接やスーツ展示は、社会人としての振る舞いや、身だしなみを意識するきっかけにもなっています。私たち教員にとっても、企業が求める人材を直接聞けることは大きなメリットです。

具体的な理解が意欲につながる。

沖縄県立、やえせ高等支援学校、教諭、おやどまり昌彦さん。

授業だけでは、企業や職種について、具体的なイメージを持ちにくいのが実情です。このフェアは、多様な業種のかたから直接、話を聞き、お仕事体験もできるため、生徒が、自分に合った働き方を見つける絶好の機会。生徒が、この企業でインターンシップをしたい、働きたい、と、自分の力で決められたらいいな、と考えています。

合同企業説明会、企業、団体一覧。16社。順不同。

おしごとチャレンジ体験会出展企業、団体一覧。15社。順不同。

オフィスキャリエール/株式会社普天間商会。

オフィスキャリエールは、面接対策や、身だしなみを指導し、普天間商会は、車椅子用のスーツを展示。タッグを組んだ合同出展で、就活に、参加者が、自信を持って始められるよう、レクチャーしました。

沖縄県警察。

見えにくい行政機関での障害者雇用を紹介したいという、主催者側からの依頼を、沖縄県警察が快諾し、初出展が実現しました。鑑識課による指紋採取や、防弾チョッキ着用など、体験会は興味津々なものばかり。警察などの行政分野に挑戦するかたの増加に期待しています。

沖縄ホンダ株式会社

今年はブースに実車を持ち込み、ボディーコーティング体験を提供。磨いた部分がツルツルになるのを、参加者は実感していました。

サンエー運輸株式会社

県内大手スーパー、サンエーの配送を担う、サンエー運輸。カゴ洗浄や、流通センターから店舗へ配送するための準備作業を体験

株式会社ビースタイルチャレンジ。

農業をメインに活動する特例子会社です。昨年のフェアがきっかけで入社した社員のいぜなさんもブースで活躍しました。

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