農福経営実践塾。
農業で売上を伸ばし、工賃向上をめざす実践を。
農業を事業とする施設の責任者を対象に、農業で工賃向上するための事業経営を学び、利用者の工賃、給料アップを目指す、新しい農福経営実践塾がスタート。公募をおこない、12施設が選考されました。講師には、小倉昌男賞、受賞者である熊田芳江氏、林博文氏、農福連携実践塾1期生で、たまねぎ栽培塾の塾長のこぶちひさのり氏の3人体制です。
第1回は、4月18日、19日、宮城県仙台市の仙台エムティービル会議室で開催。塾生の現状を共有し、目標工賃をいくらに設定し、そのために必要な売上はどのくらいか、売上をあげるためにどのような計画をたてれば良いか、自身の目標を出し、グループに分かれて、議論を深めました。今後、2年間でピーディーシーエーを回しながら、施設運営、作付計画に基づいた収支計画を実践し、工賃向上の目標達成に向かって活動していきます。
第1回、オンライン研修会。農福をめぐる情勢について。
農福経営実践塾では、集合型の研修だけでなく、オービーオージーや、他の塾のみなさんにも輪を広げ、オンラインで学ぶプログラムを企画しています。第1回目は、8月26日に、農林水産省の農福連携推進室の藤田室長に、農福をめぐる情勢についてご講演をいただきました。
また、久しぶりに集まった農福連携実践塾、塾生オービーオージーの近況報告を実施。「入塾の時に立てた売上目標2倍を達成した」。「利用者さんも増え、工賃6万円を達成した」。「初めての作付けで不安だったが、甘くて美味しい雪下たまねぎができた」など、塾で学んだことが、嬉しい成果に繫がっていることが報告されました。
販路拡大研究会。
第4回、お菓子の販路、拡大研究会。分科会活動で新しいチャレンジを。
第4回、販路拡大研究会は7月10日から12日で、石川県かほく市にある社会福祉法人、びじょうかいそうらくで開催。第4回は、それぞれの販路拡大に向け、具体的な活動をするため、みっつの分科会を作りました。今まで失敗を恐れてチャレンジできなかったことも、分科会の中で、仲間と一緒に検証しながらやってみる事に。たとえば、エスエヌエスのアカウントを立ち上げても、活用されていない状況の解決に向けての活動や、集客を増やすためのチラシやイベントの企画など、中崎会長の助言をいただきながら、次回の研究会までにブラッシュアップする事になりました。2年後の目標工賃と、それに向けたアクションプランの発表をおこない、第4回研究会を終了しました。
第3回、ヒロシマルクト。事業所でつくる商品を知ってもらい、売上拡大を目指すマルシェを開催。広島県。
夏休み最後の8月31日、第3回、ヒロシマルクトに、約800人ものお客様が集まりました。福祉事業所で働く利用者さんの給料アップを目的に、ヒロシマルクト実行委員会がマルシェを企画。県内23の事業所が出店し、パンや、ジェラート、野菜、こだわりのコーヒーや、チョコレート、雑貨等々を販売しました。キッチンカーや、輪投げなど、縁日のお店も登場。音楽かける福祉をテーマに、ダンス パフォーマンスや、アート イベントなど、もりだくさんです。お客様も、楽しみながら事業所の商品に触れ、お買いあげいただく機会になりました。
働く力と工賃向上テキスト制作委員会。
実践塾での理論と実践を1冊にまとめて。
第9回、ヤマト福祉財団、小倉昌男賞、受賞者、故 新堂薫氏を塾長とした新堂塾のメンバーと、新堂塾アドバイザーの、東京学芸大学名誉教授、および社会福祉法人武蔵野千川福祉会、理事長のかんの あつし氏が、協同で執筆するテキストを発行することになりました。
目的は、職場環境を改善し、仕事を決め、利用者の働く力を伸ばす理論と、塾生の実践を記録したテキストを、全国の事業所が活用し、利用者さんの工賃向上に繋げていただくことです。
かんの あつし氏を委員長とし、本年5月に羽田クロノゲート会議室で制作委員の実践を報告、テキストの内容検討をスタート。2026年3月発行を目指して、それぞれ執筆を開始しています。