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リレーコラム,夢をつないで,第36回.

社会福祉法人ぷろぼの、会長。山内 たみおき

社会の屋台骨、福祉。

1948年、愛媛県生まれ。青山学院大学を卒業後、国内メーカーを経て、コンピューター会社を設立。50歳で喉頭ガンになり、声帯を摘出し、身体障害者3級に。地域活性化や、市民ボランティア、及び、障害福祉にかかわり、2006年、エヌピーオー法人、ぷろぼの、設立。前 社会福祉法人、ぷろぼの理事長。現会長。

福祉は、地域の暮らしを支え、日常を守る社会の屋台骨です。市民一人ひとりの安心を支える重要な仕組みであり、その中心的な担い手が、社会福祉法人です。

福祉には、高齢者福祉、児童福祉、障害者福祉の三分野があります。私たちは、その中で、障害のある方々の、働く力を支える障害福祉事業に取り組んでいます。

2006年に事業を始めた当初は、「障害者を働かせるのか」という批判や、苦情も少なくありませんでした。しかし、地域に寄り添った、丁寧な支援を積み重ねることで、今では、障害のあるかたが働き、経済的に自立し、社会で活躍することが自然なこととして受け入れられるようになりました。

企業の側でも、障害特性に応じた職場環境の整備や、ジョブコーチ資格を持つ社員の配置が進んでおり、重度障害のかたにも企業就労の道が広がっています。

福祉の基本理念は、互恵の精神、すなわち、お互いさまの心です。互いを尊重し合い、個人の思いや価値観を超えて、人と人とのつながりを育むことが大切だと考えます。困ったときはいつでも相談してください、という姿勢こそが、悩みや不安を抱える方々にとって、心強い支えになります。

私たちが掲げるテーマは、障害があっても人生の可能性を信じてください、です。

近年は、アイシィーティーやデータベース、生成エーアイなどの新しい技術の発展、そして、企業でのジョブ型雇用の拡大によって、障害のあるかたが、自分らしい働き方を選びやすい時代になりました。福祉への理解も広がり、挑戦の場は確実に増えています。

実際、エヌエイチケー主催の、障害福祉賞では、私たちの利用者のかたが、2年連続で佳作、及び、最優秀賞をいただきました。自宅からオンラインで、メタバースや、デザインコンテンツ制作に励む姿勢が高く評価されたものです。

私自身、27年前に喉頭ガンで声を失い、発声機能障害者になりました。それでも、ぷろぼの を設立し、多くの皆さまのご理解と、ご支援をいただき、今日まで活動を続けてこられました。

これからは、文化やスポーツを通じて、地域福祉のさらなる向上に取り組み、誰もが安心して暮らせる地域社会づくりに尽力してまいります。

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