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リレーコラム,夢をつないで,第37回.

東京学芸大学名誉教授、社会福祉法人、武蔵野千川福祉会、理事長、かんの あつし。

働く態度の支援について、一緒に考えていきませんか。

1954年、北海道生まれ。養護学校(現、特別支援学校)に、4年間、教員として勤務したのち、専門性を深めるため、大学院へ進学。修士、博士課程の7年間、心身障害学を専攻する。その後、東京学芸大学に勤務し、31年間にわたり、知的障害者の心理を研究。退職後も研究を続けながら、社会福祉法人、武蔵野千川福祉会、理事長を務める。

障害のあるかたの心理学を専門としてきた私は、障害があっても、環境との相互作用である学習を通した発達の可能性について、永年、取り組んできました。その方法として採った、知的障害のあるかたの乳幼児期から、成人期、老年期の発達特徴の解明から、人は生涯を通して発達している存在であること、そして、各ライフ ステージは、その時期に経験し、身に着けておかなければならないことに取り組む、唯一の時期であること、を学びました。そこから、私は、生涯発達支援という視点をもつようになりました。

生涯発達支援において、働くことの支援は、障害のあるかたにおいても重要な支援内容です。人は、働くに際し、就く仕事に関する知識、技能の習得は必須です。企業等の職場においても、多様性を活かし、誰もが働けるよう、知識、技能の習得に関する支援はもちろん、職場環境そのものも分かりやすく、働きやすさをめざした改善がおこなわれています。

ところで、人は、整った環境のもと、仕事に関する知識、技能を身につけていれば、仕事に就き、その仕事の達成に至れるのでしょうか。さらに、仕事をこなしていくことを続けることで、キャリア アップを図ることができるのでしょうか。

近年、働く人には、働く力を支える能力として、ヒューマン スキルなどの、社会人としての、基礎的な能力も求められるようになってきました。私は、さらに、仕事に向かう姿、姿勢である、働く態度があると考えます。それは、主体性、責任感、柔軟性、協調、協力をもってと評される、仕事に向かう姿です。働く態度が身についていない人が、職場で自分らしさを主張すると、トラブルが発生します。一方で、障害があっても、働く態度をもって仕事に就いているかたがいます。働く態度は、その人の特性と捉えられ、涵養については考えてこられませんでした。今、ここから、働く態度の涵養をめざした支援について、彼らに学び、一緒に考えていきませんか。

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