障害者福祉関係者の学びと、出会いの場として30年。
「今回は、小倉昌男初代理事長が、本フォーラムの前身となるセミナーを開催してから30年目となる、節目の年となります。この間、障害のあるかたを取り巻く環境は大きく変化し、今年7月に、法定雇用率は、2.7パーセントに引き上げられました。しかし、一般就労だけが障害のあるかたの求める答えではありません。エー型、ビー型事業所への期待はより大きくなっています。
本日は、素晴らしい実績を上げられているかたたちがたくさん登壇されます。でも、その話に感心しているだけでは、前に進めません。憧れで終わらせず、自分なりの新たな目標、決意を抱き、ぜひ明日への一歩につなげてください」。開幕の主催者挨拶で、山内理事長は、そう来場者に呼びかけました。
ひとりひとりの希望、特性をアセスメントし、高工賃を実現。
2026年度の会場は、東京と大阪です。特性を力に、個性を活かした働き方で、最大の成果を導く、をテーマに、仕事の拡大や、給料増額で、チャレンジングな試みと、成果を上げて来た方々のお話を伺うことに。
基調講演は、エヌピーオー日本障害者協議会代表の藤井克徳さんが、障害者福祉に関する、昨今の課題や、トレンドなどを最新の数字をあげて解説。
小倉昌男賞受賞者講演では、農福連携の第一人者の社会福祉法人ゆずりは会、理事、こぶち久徳さんが、成功の検証と、再現、機械化での生産性と、効率向上などを伝えました。
次に、特別報告として、能登半島地震でボランティア活動を展開された、きょうされん能登半島地震災害対策本部の事務局長、大野たけしさんが、被災地で目の当たりにされた、障害のあるかたたちの状況を報告。実践報告では、株式会社カムラックカムラック ラボ 西新、管理者のようなが みきさんが、独自に展開する企業と連携した、就労への段階的支援を。株式会社ジューヴルの代表取締役、池添さちこさんが、スイーツ大国、北海道で成果を上げて来た方法を。エヌピーオー、クラシーズの理事長、中島よしみさんは、仕事と楽しみを両立させ、生活の質を上げる工夫を、と、それぞれの取り組みを報告しました。
続いてパワーアップ フォーラムの人気コーナーとなった、当事者発表へ。発表を終えた利用者さんには、会場から盛大な拍手が贈られました。
悩み解決の糸口を求めて、来場者からの質問が次々と。
シンポジウムでは、来場者との質疑応答も展開。「酷暑のなかで、利用者さんの農作業をどう支える?」。「就労支援での企業と福祉施設の役割分担は?」。「利用者さんのやる気を高める方法は?」。「利用者さんの工賃は、能力や成果など、どんな基準で決めている?」。「パティシエがいないと、売れるスイーツは作れない?」など、シンポジストたちは次々と質問攻めに。閉会後の名刺交換会でもその勢いは止まらず、「この機会に、私たちが日頃、抱える悩みを、ぜひ、相談したい」と、列ができていきました。