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スワン工舎卒業生訪問 28、ファースト ファシリティーズ チャレンジド株式会社さま。

エレベータホールの仕事が大好き。

「エレベータを利用するお客さまのためになる仕事だから」と藤田さん。この仕事に誇りを持っています。仲のいいメンバー達と、今日も張り切って仕事に取り組んでいます。

ファースト ファシリティーズ チャレンジド株式会社。三井不動産ファシリティーズの特例子会社として、オフィスビルの清掃、テナントサービス業務等をおこなっています。東京、大阪をあわせて26人の障害者社員が働いています。2018年4月現在。

ヤマト自立センター、スワン工舎。就労に必要なスキルの習得はもちろん、就労先の開拓からジョブコーチによる就労後のサポートまで、一貫したプログラムで、障害者の自立支援に取り組んでいます。

「純也、純也」と、人気者の藤田さんと指導員のみなさん。

藤田 純也さん。ファースト ファシリティーズ チャレンジド株式会社。平成30年4月1日入社。

趣味は、春夏の大学野球を観戦に行くこと。東大を応援するそうです。貯金してディズニーリゾートに行って、おみやげをたくさん買いたいと教えてくれました。

バキュームもリズミカルに楽しく。

エレベータホールの清掃に力がはいります。

社会で学び、成長する。

「当社は三井不動産ファシリティーズの特例子会社です。仕事の内容はビルの清掃を中心に、親会社のスタッフと一緒に、同じ仕事をしています」と取締役業務部長の酒井賢二さん。

伺ったのは、今年4月にスワン工舎羽田から就職した、藤田純也さんが働く、日本橋の三井ビルです。南北それぞれのタワーの、5階から28階までのテナントフロア、本館を分担して、共有部分の廊下、階段、エレベータホール等、縦横無尽に清掃していきます。

「8時から16時30分まで、かなりタフな作業です。毎朝、仕事内容を、1は、南棟15階のエレベータホールのバキュームを何時から何時まで。2は。と具体的に伝えます。本人にも復唱してもらい、その後、各担当の現場で、仕事が始まります。藤田さんも頑張っていますよ」と、業務部指導員の谷元瑞香さん。

藤田さんの採用の決め手は、「このチームのムードメーカーになるに違いない」と、面接の時に指導員の3人が思ったこと。メンバーだけでなく、親会社のスタッフからも気軽に声をかけられる、人気者です。

じつは、谷元さんをはじめ指導員のみなさんは、障害のある人たちに関わる仕事をしていた経験者。特例子会社の2006年の立ち上げから約12年、ご苦労もあったとのことですが、なにより、藤田さんたちの成長がうれしいと話されます。「先日のことですが、トイレがあふれている、と、お客さまから連絡を受けたメンバーが、現場を確認し、タオルを広げて、お客さまがすべらないように対応し、『あとの処理をお願いしても良いですか』と電話をかけてくる。きちんと、お客さまの対応ができて、今までできなかったことが突然できるようになるんです。本当に誇らしい瞬間です」。

酒井業務部長の、「彼等は、社会に出て学ぶんです。学び、成長する」という言葉のとおり、日々学び、責任を持って、仕事に取り組む藤田さんが、一段と頼もしく見えました。

「会社の雰囲気を作っているのは、間違いなくメンバー達、これが我が社の売りです」と業務部長の酒井賢二さんと、指導員の谷元瑞香さん。

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