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スワン工舎卒業生訪問 25、大木伸銅工業株式会社さま。

山口さんの配る お味噌汁は、「はい」と元気な声と笑顔付き。

明るい笑顔で ひとこえかけて、お味噌汁を出してくれる山口さん。その姿に、従業員はいつも元気をもらっています。「彼女が来てくれて良かった」と食堂スタッフの評価も上々です。

大木伸銅工業株式会社:家電、住宅設備、自動車、コンピュータ、文具メーカーなどの部品素材となる黄銅を製造販売しています。工場の製造現場や総務、食堂などで、現在5名の障害のあるかたが働いています。2018年1月現在。

ヤマト自立センター、スワン工舎:就労に必要なスキルの習得はもちろん、就労先の開拓から、ジョブコーチによる就労後のサポートまで、一貫したプログラムで、障害者の自立支援に取り組んでいます。

調理補助の方法なども覚え、責任ある仕事をどんどん任せたい。

山口さんが勤めるのは、銅と亜鉛ををあわせた黄銅などを製造する素材メーカー、大木伸銅工業株式会社の社員食堂です。「仕事は楽しいですし、賄いがとても美味しい」と笑う山口さんは、勤務して約半年の間で、少し体重が増えてきました。

「食欲が出てきて良かった(笑い)。夏の厨房は、ガスレンジや食器乾燥機などの熱で、冷房が効かないほど暑くなります。最初は、慣れない仕事の忙しさに頭がボーッとなり、休憩を取らないと つらそうでしたからね」と総務部長の守屋雅博さんと、人事総務課の大類正明さん。周りのかたが体調を気にかけてくれるのも、山口さんのまじめな勤務態度を評価しているからこそ。

「山口さんに仕事をお願いすると、はい、と気持ち良く応え、動いてくれます。お味噌汁を出す時も、いつも ひとこえかけて渡してくれるので、みんな喜んでいます」。

現在、山口さんは、お味噌汁のカウンターサービスを、ひとりで担当しています。昼食時間帯の12時から13時には、120名くらいが食堂を利用するので大忙しです。

「ずっと立ったまま働く厨房の仕事にも慣れ、食器などの片付け作業も上手になりました。今後は、調理もできるようになってほしい。責任ある仕事をどんどん任せていくつもりです」と食堂責任者の清水義一さん。

「彼女は、うちに なくてはならない存在ですよ」と先輩がたも、山口さんを評価しています。

若手の人材採用は、社員、パートの高齢化が進む、大木伸銅工業株式会社の課題のひとつです。

「当社には、工場以外にも、障害のあるかたの働く場はいろいろとあります。大切なのは、実習をとおして、本人と会社の要望をマッチさせ、双方が納得できる形で雇用していくこと。社員として長く継続して働いてほしいですからね」と守屋さんは話しています。

山口 里穂さん。大木伸銅工業株式会社、食堂。平成29年6月30日入社。

山口さんの勤務時間は、9:00から16:00。休日は、友だちとカラオケや食事に出かけ、リフレッシュ。ずっとこの仕事を続けたいと話しています。

食堂責任者の清水義一さんは、山口さんに、「もっと調理も任せていきたい」と期待しています。

「1月4日の初出式は、成人式もおこない、20歳を迎える山口さんを、みんなでお祝いします」と総務部長の守屋雅博さんと、人事総務課の大類正明さん。

味噌汁の提供は、山口さんに任されています。

立ち仕事にも慣れました。

クロネコ DM 便配達本人による特別報告会。

クロネコ DM 便配達事業では、クロネコ DM 便を配達する施設が、全国に317ヵ所、約1600名のかたが活躍されています。その中から地元で、クロネコ DM 便配達本人による、特別報告会の開催を希望する施設を公募。ご応募いただいた施設の報告会です。

株式会社エースフロンティア、クローバー:北海道帯広市。

クローバーは11月16日、ホテル日航ノースランド帯広で特別報告会を開催し、地域のかたなど、75名が参加しました。

平成29年1月からクロネコ DM 便配達を開始し、多くの利用者さんがクロネコメイトとしてクロネコ DM 便配達に携わり、今では自信をもって配達できるようになりました。また、外に出て配達することが体力強化にもなり、楽しんで働いています。

報告会では、日々の配達の様子をスライドショーで紹介し、3名のクロネコメイトさんが、クロネコ DM 便配達の仕事をとおして感じたことなどを自分たちの言葉で発表し、これからも配達を続けていきたい、と来場者に報告しました。

利用者さんの給料増額へ向かって。夢へのかけ橋 実践塾活動報告。

11月9、10日:第2回 楠元塾、第2期。

大量調理や高齢者配食など、楠元塾長の施設で現場を見学。

11月9、10日、宮崎県の楠元塾長の施設社会福祉法人、キャンバスの会で、第2回楠元塾を開催しました。初日は、宮崎市 JA 会館内で運営する AZM レストランを見学後、お惣菜を製造する、株式会社丸佳へ。ここでは、メニューに合わせて、大量のゴボウやダイコンなどをカット、下味も付けて真空パックし、長期保存する大量調理をおこなっています。

「こうして準備すれば、突然、お弁当の大量注文が来ても対応できますし、統一した味で、効率的に調理もできます」と説明を受けました。

翌日は、お弁当の まるよし を見学。研修では、弁当づくりの流れ、棚卸しの方法、高齢者配食での工夫点などを学びました。

「お客様の弁当箱には、ひとりずつ気をつけなければならないポイントのメモを添付しています。福祉施設では、高齢者食に必要なキザミ、トロミ食を、日頃から利用者さんに提供していますが、コンビニなどでは簡単に対応できません。私たち福祉施設の得意分野を伸ばしていくことが、成功の鍵となります」と楠元塾長は塾生たちに伝えました。

効率的な調理と味の統一を実現する大量調理の方法を、株式会社丸佳で見学。

高齢者食では、ひとつひとつの弁当箱にお客様の要望を添付。「きめ細かな配慮、対応こそ福祉施設の強み」と楠元塾長。

「写真を持ち帰り、他の職員にも是非、見てもらいたい」と、食品庫の様子をなどを、つぶさに写真に撮る塾生たち。

10月27、28日名古屋市で開催。第3回 新堂塾フォローアップ研修。

塾卒業後も、有志が あつまり、取り組みを報告、検討し合う、新堂塾フォローアップ研修。第3回は、10月27、28日に名古屋市にある、社会福祉法人ゆたか福祉会で開催しました。2日間の研修では、鈴木清覺理事長と、東京学芸大学、菅野教授(新堂塾アドバイザー)の講演、ワークセンターフレンズ星崎の仕事場の見学、卒業者による成果発表をおこないました。

「本日の目標数と到達具合を電光掲示板に表示し、ひとめでわかるようにした」。「お金に換算したマグネットの数で、各利用者さんの出来高を示し、意欲を高めている」。「定期案件を獲得し、 DM の売り上げを前年比320パーセントに伸ばすことができた」などを報告。

菅野教授は、「仕事の進み具合や、利用者さんの成長レベルを数値化し、だれもが見えるようにしている点が良い」など、各自の取り組みについて講評。「ひとつひとつ経験を積み上げながら、利用者さんへのアプローチを進めてほしい」と声をかけました。

現在、新堂塾長に学ぶ第3期生の希望者や、ワークセンターフレンズ星崎の職員約20名も参加しました。

ワークセンターフレンズ星崎では、仕事の進行状況を電光掲示板に表示。参加者の注目を集めました。

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