第1回目は、先駆者の取り組みや、互いの情報、意見交換からスタート。
「沖縄は、障害者福祉施設の数が、人口比からみて、非常に多い県です。これを機に情報を交換し合い、自分たちになにができるかを考えてください」と、瀬戸理事長が開催挨拶をしました。続いて、きょうされん の藤井専務理事がコーディネータとなり、シンポジウムへ。障害者の働く場の拡大などを進める3名が登壇しました。
社会福祉法人 トゥムヌイ 福祉会の喜納 平(きな たいら)理事長は、県産の豚肉や、バイキング形式のメニューなどで、人気レストランを経営。「私たちには、利用者の給料を高くするというゴールがあるので、それに向かって、スキームを動かしていく人材が必要です。求人サイトや、就職フェアを自ら運営し、人材獲得を図ります」と報告しました。
株式会社 ゆにばいしがき 津嘉山 航(つかやま わたる)代表取締役は、本島から400キロメートルも離れた八重山地区で、5000坪の農園を経営しています。「マンゴーを柱に、サトウキビの苗作り、島らっきょうの栽培、パイン加工などをおこなっています。農業は、細分化すると、いろいろな仕事を創出でき、土に、自然に触れて働くことで、みなさんに良い変化が生まれています」と発表。
清掃用品レンタルのフランチャイズ店を経営する、有限会社 やんばるライフの比嘉ゑみ子専務取締役は、「どんな障害があっても、工夫次第で関われる仕事があると気づきました。企業も福祉施設も、人から学んで、はじめて成長できます。完全な人なんていません。多様性を受け入れることが大切です」と伝えました。
午後は、4つのテーマで分科会を開催し、先駆者たちの事例を参考に、解決すべき問題点などを検討。さらに、藤井専務理事が時流講座を、瀬戸理事長が特別講演をおこないました。
フォーラムで生まれた横の連携を活かし、今後も分科会ごとに活動を進めていきます。