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2019年度助成金事業。

2019年度は9団体がジャンプアップ助成金に選定されました。

福祉施設が経済力を兼ね備えることが、障害者の真の自立には不可欠です。そのお手伝いとして、すでに障害者の給料アップに実績がある事業所に対し、さらなる飛躍のための事業資金、500万円を助成しました。

マザーワート就労支援。長崎県佐世保市。就労継続 B 型。

製パン工程効率化のための自動化機械の購入。

自動化機械の導入で日量350斤へ。

マザーワートでは、無添加、アレルギーフリーのパンも展開しており、豊富なラインナップと柔らかな食感のパンでリピーターを獲得しています。2017年度は、食パンベースで、日量210斤、70斤かける3サイクルのパンを製造しました。年々、受注も増えていますが、さらに、現在は、近隣の学校や、幼稚園等から新規受注の相談を受けています。しかし、設備、人員ともに余力がなく、生産量を上げることができません。

これを打開するために、現状2ヵ所ある作業所を集約するとともに、助成金を活用して、製パン工程を一部、自動化できる、パン生地自動分割機を導入することにより、解決を図ります。利用者の負担を減らしながら、製造効率をアップすることが可能となり、日量350斤、70斤かける5サイクルに生産量を上げることができます。この生産量の増加によって、売り上げを月間200万円まで伸ばし、収益を増やして、月額5万円への給料増額を目指します。

多機能型事業所、のぞみ。群馬県邑楽郡大泉町。就労継続 B 型。

農福連携事業のためのトラクター購入。

二毛作の実現で、地粉うどんを6次産業化。

のぞみでは、基本姿勢のひとつとして、地域貢献を図りながら、障害者の社会復帰を目指すことを挙げており、そのために農業を実践。高齢化が進む地域農業の受け皿として、2007年度より1.5ヘクタールで米作りを始め、2018年度には8ヘクタールまで拡大しています。しかし、現在使用しているトラクター、41 HP では、能力上、これ以上、耕作面積を増やすことができません。

今回の助成によって、現在のものより能力がはるかに大きい70 HP 程度のトラクターを導入すれば、米と小麦の二毛作を実現することができ、その小麦によって、地粉うどんの6次産業化が実現、さらに、耕作放棄地を引き受けて、耕作面積を拡大することができます。

具体的には、米の収穫を35トンから54トンに、小麦の収穫は0から10トンに増加させる予定です。耕作面積拡大と、二毛作による増産、6次産業化で、収入アップと、工賃アップにつなげます。

ロイヤルウォッシュ。大分県豊後大野市。就労継続 A 型。

ガウンフォルダーの購入。

新規機械で人員配置を適正化。

ロイヤルウォッシュのクリーニング業は、リネンサプライ事業部と、私物クリーニング事業部があります。近年、インバウンドの影響により、観光業界は大変盛況で、それにともない、ホテルで使用するリネンの仕事が増えていますが、その中で扱う洗濯物に、現在の機械ではたためないバスローブや、作務衣などが数多くあります。これらをたためるガウンフォルダーという機械を導入することにより、たたみの作業効率は6倍に。現在、リネンサプライ事業部に配置している4名の人員を1名にすることができます。

残りの3名は私物クリーニング事業部に配置して、売り上げが増加している私物クリーニングへ対応。私物クリーニングは、ひとり1施設担当のため、マイペースで作業ができ、利用者のかたの勤務時間を長くする声掛けが容易となるので、利用時間の引き上げを目指します。助成金活用により、適正な人員配置をおこない、労働生産性を高めて、全体の売り上げと、賃金アップを図る予定です。

障害福祉サービス事業 ぴぃたぁパン。大分県日田市。就労継続 B 型。

パン生地分割機の購入。

機械導入で、1日200個増産、3万円の売り上げ増。

ぴぃたぁパンではパンの製造、販売事業などをおこなっています。パン事業の売り上げは年間3000万円以上ですが、パン生地を適正分量に切り分け、丸める作業には3人が必要です。

助成により、パン生地分割機を導入すると、その作業が1人でおこなえ、分量の正確性も向上、時間も短縮。同作業から外れた2人は、パンの成形作業に回ることにより、1日200個増産、売り上げ増3万円が期待でき、月額工賃の大幅なアップが可能となります。

みお七ヶ浜。宮城県宮城郡七ヶ浜町。就労継続 B 型。

缶詰巻締機と、小型レトルト機の購入。

牛タン缶詰事業の委託費減で利益を。

みお七ヶ浜の食品加工事業で扱うブランド豚は、価格競争で苦戦して、利益が少なくなっています。そこで、新たに缶詰製造事業を展開することにしました。当事業所で受注、発送、在庫管理業務をおこなっている、牛タン缶詰事業について、現在は民間企業に製造委託している缶詰を、自前で製造したい。この助成によって、缶詰巻締機と、小型レトルト機を購入することで自前製造が実現でき、委託費を減らしたことによる利益分を、利用者賃金に充てる予定です。

かいこ。愛知県瀬戸市。就労継続 B 型。

作業棟の増築工事費用。

パン、焼き菓子、軽作業の独立で環境改善。

現在、ベーカリー班でパン、焼き菓子の製造、軽作業班で便利屋と、内職作業をおこなっています。パンは年間、約2000万円の売り上げがあり、パンの仕事が増えるにつれて、焼き菓子と共用の部屋が狭くなってきました。今回の助成によって、作業棟の増築をおこない、内職作業を移します。既存施設内を有効に活用して、焼き菓子製造の部屋を独立させ、パン、焼き菓子、軽作業のいずれも作業環境を改善して、売り上げ増を見込み、あわせて、利益アップ、工賃アップにつなげます。

hikari no cafe 蜂巣小珈琲店。栃木県大田原市。就労継続 B 型。

廃校利用のための改修工事費、設計監理費用。

家庭科室改修で、スペースと、安全性を確保。

築90年の廃校小学校を活用して、菓子製造、パン製造販売の事業をおこなっています。製造品目の増加や、利用者の増加により、作業スペースの狭隘化が進み、安全性を確保することも難しくなってきました。これらを改善するために、現在、あまり使われていない家庭科室や、音楽室を改修し、事業サービス向上のためのスペースと、安全性の確保を図りたいと思います。そして、売り上げと収益を伸ばし、工賃の5000円以上アップを目標とします。

わこうの里。島根県松江市。就労継続 B 型。

トラクターおよび作業機の購入。

各種作業機で定植時間の大幅な短縮。

当事業所では、農産物の生産、加工販売をおこなっています。生産物は水稲と、路地野菜。野菜はキャベツ、タマネギなど。近年、廃業する農家が多いため、これらの露地野菜の供給が追い付かず、栽培面積と、一般販売の拡大を計画しています。

ハイ クリアランス トラクターと畝立機、キャベツ定植機などの作業機を導入し、作業効率向上と、利用者の負担軽減を図ります。これにより、生産高、収入の拡大ばかりでなく、高品質の作物を生産することができます。

ぴぁ。宮城県仙台市。就労継続 B 型。

ベーカリー、菓子用機器購入、および電気工事等費用。

事業統合による多能工化で工賃向上。

現在、弁当の製造、販売事業をおこなっていますが、新たに立ち上げるベーカリー、菓子製造、販売事業との統合により利用者、職員の多能工化を実現します。既存の法人の建物空きスペースに、今回の助成金によってベーカリー、菓子用機器を購入し、電気工事をおこなうことによって、新事業が開始できます。また、今年合併した法人のベーカリー部門の製造、管理技術も活用可能です。新規事業により売り上げを拡大し、利用者の工賃向上の実現に向かいます。

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