みんなの レオ レオーニ展。
絵本に、初めて抽象表現を取り入れた作家。
レオ レオーニ、(1910から1999年) は、黒い魚の物語、スイミーが、小学校の教科書に採用され、日本全国で親しまれています。オランダで生まれ、第二次世界大戦中にイタリアからアメリカに亡命。グラフィック デザイナーとして活躍していた1959年に、孫のために、あおくん と きいろちゃん を制作して、絵本作家としてデビューします。この絵本は、子どもの絵本として初めて、抽象表現を取り入れたものとして知られています。
このほかにも、ねずみの フレデリック や、しゃくとりむし の ひとあし ひとあし など、小さな主人公が、自分とは何かを模索し、学んでいく物語を、さまざまな技法で描きました。1999年にイタリアで亡くなるまで、40冊近くの絵本を発表し、日本でも多くの翻訳が出版されています。
絵本 スイミー の原画来日。
本展では、ユダヤ系であったためにヨーロッパとアメリカを移動し続けたレオーニの波乱の生涯を、作品と重ね合わせながら紹介します。絵本作家、アート ディレクター、絵画、彫刻などの幅広い活動を紹介し、彼が子どもの絵本に初めて、抽象表現を取り入れるに至った道筋にも光を当てます。
最大のみどころは、レオーニの作品で、世代を超えて日本で愛されている絵本 スイミー の幻の原画(スロバキア国立美術館所蔵)が来日することです。計5点の原画は、絵本の絵とは少し異なるので、会場でじっくりとご観覧ください。
本展は、ヤマト グローバル ロジスティクス ジャパン株式会社が、作品の輸送、展示をしています。