働きやすい環境を整える仕組みがあります
東京都大田区、都営浅草線 西馬込の駅から歩いて10分強、住宅街のなかにある、ベイク ド ナチュレが、ナカシタ 雄太さんの職場、エン ジャパン株式会社の特例子会社です。
ベーカリーとして、また、おからクッキーをはじめとする、焼き菓子の通信販売で人気の店。ナカシタさんが担当するのは、焼き上がった おからクッキーの包装、シーラーをかける仕事です。
「2種類のクッキーをセットするのですが、当初は、クッキーの違いがわからず、シーラーのかけかたも、空気が はいりすぎたり、試行錯誤しました。それが、あるとき、みんなと同じやりかたでセットできるようになったんです。シーラーも上手になりました」と、店長の木村圭子さん。
大きな声でコミュニケーションをとるのが少し苦手なナカシタさん。ベイク ド ナチュレの体験実習で、木村店長が採用を決めたのは、苦手なこともあるけれど、コツコツ仕事をする姿勢と、いつもニコニコしている ナカシタさんの笑顔。一緒に働ける仲間だ、と直感したと言います。
障害者スタッフ、社員、パートさんをあわせて、総勢40名が働くベイク ド ナチュレでは、社員の成長や、日々の問題を解決するため、専属のジョブコーチが、1ヵ月に、2回来社し、木村店長とともに、ひとりずつの面談や、1ヵ月おきに全員参加の研修をおこなっています。面談では、それぞれの悩みや目標を共有。社会人として必要なマナーをはじめ、スタッフが気持ちよく働けるように、安全に、質のよいものを製造するためにどうするかなど、現場を検証しながら、その都度、必要な研修をおこなうなどの仕組みを整えています。
「じつは、ナカシタさんが拭いた、クッキーを載せる天板は、拭き残しがなくて、すぐに使える、と、みんなから褒められたんです。初めてのことです。これはとてもすてきなこと。包装の仕事だけでなく、新しい仕事を見つけてあげたい。成長してほしい」と、木村店長が話してくださいました。