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スワン工舎卒業生訪問、32。ベイク ド ナチュレ株式会社さま

お給料を貯めて、アイドル グループのライブに行きたい

クッキーの包装と、シーラーをかける仕事に、プロです、と、自信を持って、応えてくださった、ナカシタ 雄太さん。お給料は、大好きなアイドル CD に使っているそうです。

製造チームのみなさんと一緒に。前列右から3人目が、ナカシタ 雄太さん。

ベイク ド ナチュレ株式会社。パン、焼き菓子の製造販売と、ベーカーリーショップの経営をおこなう、エン ジャパン株式会社の特例子会社。26名の、障害のあるスタッフが雇用されています。

ヤマト自立センター、スワン工舎。就労に必要なスキルの習得はもちろん、就労先の開拓から、ジョブコーチによる就労後のサポートまで、一貫したプログラムで、障害者の自立支援に取り組んでいます。

働きやすい環境を整える仕組みがあります

東京都大田区、都営浅草線 西馬込の駅から歩いて10分強、住宅街のなかにある、ベイク ド ナチュレが、ナカシタ 雄太さんの職場、エン ジャパン株式会社の特例子会社です。

ベーカリーとして、また、おからクッキーをはじめとする、焼き菓子の通信販売で人気の店。ナカシタさんが担当するのは、焼き上がった おからクッキーの包装、シーラーをかける仕事です。

「2種類のクッキーをセットするのですが、当初は、クッキーの違いがわからず、シーラーのかけかたも、空気が はいりすぎたり、試行錯誤しました。それが、あるとき、みんなと同じやりかたでセットできるようになったんです。シーラーも上手になりました」と、店長の木村圭子さん。

大きな声でコミュニケーションをとるのが少し苦手なナカシタさん。ベイク ド ナチュレの体験実習で、木村店長が採用を決めたのは、苦手なこともあるけれど、コツコツ仕事をする姿勢と、いつもニコニコしている ナカシタさんの笑顔。一緒に働ける仲間だ、と直感したと言います。

障害者スタッフ、社員、パートさんをあわせて、総勢40名が働くベイク ド ナチュレでは、社員の成長や、日々の問題を解決するため、専属のジョブコーチが、1ヵ月に、2回来社し、木村店長とともに、ひとりずつの面談や、1ヵ月おきに全員参加の研修をおこなっています。面談では、それぞれの悩みや目標を共有。社会人として必要なマナーをはじめ、スタッフが気持ちよく働けるように、安全に、質のよいものを製造するためにどうするかなど、現場を検証しながら、その都度、必要な研修をおこなうなどの仕組みを整えています。

「じつは、ナカシタさんが拭いた、クッキーを載せる天板は、拭き残しがなくて、すぐに使える、と、みんなから褒められたんです。初めてのことです。これはとてもすてきなこと。包装の仕事だけでなく、新しい仕事を見つけてあげたい。成長してほしい」と、木村店長が話してくださいました。

ナカシタさん担当の袋詰めと、シーラー作業。

天板ふきは、みんなに褒められました。

「みんなの集中力、ピュアな心に頭が下がります」と、木村圭子店長。

ナカシタ 雄太さん

ベイク ド ナチュレ株式会社。平成30年4月23日入社。

グループホームからバスを2本乗り換えて、1時間強の通勤が大変だ、と、ナカシタさん。休日は、部屋のお掃除や、大好きなアイドルの CD を聞いて、リフレッシュしています。

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