ゴッホ展。人生を変えた、ふたつの出会い
ゴッホとは
フィンセント ファン ゴッホ(1853から1890)は、画廊勤務や、伝道師の仕事を経て、27歳の頃に、画家になる決意をしました。決して早いスタートではありませんでしたが、それからの10年間は、たんきゅうしんと、創意をもって、熱心に、絵に取り組みました。
はじめは、模写などの独学でしたが、ハーグ派の画家たちと交流することで、腕を磨きます。画家ゴッホの土台は、この時に築かれたのです。それから、彼はオランダ各地を転々としたのち、弟、テオの住むパリに行きます。ここで、最新の芸術の動向や、日本の浮世絵などに刺激を受けて、作風を劇的に変化させました。特に、印象派からの影響は大きいものがありました。
その後、アルル、サン レミ、オーヴェル シュル オワーズと移動する中で、自然や、人々と向き合い、原色の渦巻く、激しい筆遣いや、生命力に満ちた作風を確立しました。
人生を変えた、2つの出会い。ハーグ派と、印象派
画家としての活動は、わずか10年のゴッホが、唯一無二の表現を獲得した背景には、大きなふたつの出会いがありました。
27歳の時に出会った、ハーグ派。農村生活を静謐な筆致で描いた彼らからは、画家としての基礎を学びました。親戚でもあったマウフェからは、直接、手ほどきも受けています。パリに出て出会った、印象派からは、原色を対比させた明るい色遣いと、筆触の跡をはっきり残す描きかたを学びました。このふたつの出会いが、ゴッホの、画家としての人生を形作ったのです。
本展では、ゴッホ作品、約40点、ハーグ派と、印象派を代表する巨匠たちの作品、約30点と、ゴッホの手紙の言葉を随所に配置しながら、独自の画風にたどり着くまでの過程を掘り下げます。どうぞお楽しみください。
本展はヤマト グローバル ロジスティクス ジャパン株式会社が、作品の輸送、展示をしています。